『フエルサ ブルータ WA!』コシノジュンコよりコメントが到着!

世界的デザイナーコシノジュンコも「大好き」と太鼓判のフエルサブルータ。「破壊から創造」…アルゼンチンからみた日本とは一体?

「35億…」のギャグでお馴染みのブルゾンちえみさんとの共演、エイベックス所属のアイドルグループ「BiS」の終身名誉メンバーとなるなど本業のデザイナー業とはかけ離れたことでも話題を創り出していく、世界的デザイナーのコシノジュンコ。
今回は8月から世界初公開、芸術監督ディキ・ジェイムズが創り上げたフエルサブルータ「WA!」を早々に駆けつけ、ご覧頂いた時の感想をお届けいたします。…読まない?あなた、ダメウーマン!

 

■「ここまでやるか」と圧倒された
幼少期から岸和田だんじり祭りで大騒ぎをして過ごしてきたコシノジュンコ。
大阪・岸和田のだんじり祭りといえば曲がり角を勢いよく豪快にだんじりが曲がる「やりまわし」が有名。
男たちの怒号が飛び交い、時に負傷者も出る…それは関西人でも恐れる人もいるという西の有名なお祭りです。
そのだんじりを幾度となく経験しておりながらも「やりすぎ」と言われたフエルサブルータ。
「日本の話題全てをやりたい放題表現している、面白い作品」と説明してくださいました。

日本のみならず世界でも知らない人は少ないコシノジュンコさんを驚かせたオフ・ブロードウェイのパフォーマンスとは?
次項でそのルーツを深掘りします。

 

■WAは地球の裏側から届いた日本 2つの文化の融合
地球の裏側アルゼンチンのクリエイターによって作られたフエルサブルータ。ディキはそのなかの1人です。
2003年にフエルサブルータの前身ともなる「ビーシャ・ビーシャ」という公演のために日本を訪れた彼はその後、「WA!」を完成させるために何度も日本に足を運ぶこととなります。
ディキはインタビューで「WA!はファンタジーであって、リアルな日本ではない。アルゼンチンと日本という異なる文化で生きているので2つの文化を融合しユニークなものをつくってきたいと考えています。日本だけでは作り上げることのできない。アルゼンチンだけでは作り上げることのできない。2つの文化を合体させた今まで経験したことのないものになると思います。」と答えています。WA!の実制作は2009年から。ディキ本人がきちんと日本の文献をしらべ、歴史を学び、何度も日本に通い作り上げたものなのです。…なるほど、純粋に「外国人」というフィルターで見た日本を表現しているだけではないんですね。

 

■東京オリンピック開催の2020年を目の前に
東京五輪を目前に控えている今、日本をどのようにプロモーションしていけば良いのか?という議題が私たちの間でも上ることがしばしばありますよね。
「ただただ日本の古典芸能を表現していくだけではなく、一旦壊して、色んなものを色々ごちゃ混ぜにしてみたら面白いと思う…破壊から創造というか」とコシノ氏。
日本人ではないクリエイター。しかも地球の裏側アルゼンチンの芸術監督達が描く日本にインスパイアされた「ファンタジー」。なんとも興味わきませんか?
誰が東京での開会式を手がけるのか気になり始めた今。フエルサブルータはまさに今観ておくべきベスト・エンタテインメントと言わずにいられません。是非、一度…いや何度も体験してみてほしい作品です。「みんな観たらいいと思います。(コシノジュンコ)」