博多座にて絶賛上演中!『宝塚歌劇花組公演』★
花組トップの明日海りお&仙名彩世が来福!取材会レポート

宝塚歌劇団花組が13年ぶりに博多座に登場!公演は、福岡市民のお祭り“博多どんたく”で街が賑わった5月4日に華々しく開幕を迎え、今月26日まで絶賛上演中だ。気になる演目は、ロマン溢れるミュージカル『あかねさす紫の花』と、ショー『Santé!!』(サンテ)の二本立て。博多座でも2002年以来の再演となる『あかねさす紫の花』は、上演のたびにファンを魅了し続ける伝説の人気演目で、今回その名作がメインキャスト3役の役替わりで上演されることでも大きな話題を集めている。そんな花組を率いるトップスター・明日海りおと仙名彩世が、例年よりも少し早めに桜満開となった3月30日、福岡市内を訪れ会見を開いた。

今回は『あかねさす紫の花』で公演期間中に配役が替わるということもあり、役替わりに関しての質問が飛び出すと、明日海は「その時の配役のバージョンにしか出せないコンビネーションというものを深められるようにお芝居をしていきたいです。役替わりは集中力を必要とするものだと思っているので、自分が演じる役をもう一人演じる人がいるだけに、自分にしか出来ない芝居をお客様にお届けしなければという思いが、いつもより強いです。同じ作品を違う役の視点から見られるということは、作品を深めるうえで気付く点も増えるので、いい経験をさせて頂けているなと思います」と語ると、仙名は「1つの作品で2人の(役柄の)明日海さん(笑)とお芝居が出来ることは、とても勉強になりますので、稽古をしながら丁寧に仕上げていきたいです」と、役替りの“醍醐味”を感じている様子。

また、既にチケットが完売していることに関して明日海は、「本当に有り難く思っています。全国ツアーですと滞在期間が短いので、普段から私たちも『博多座に行きたいね~!』と言っていましたしね。すごく勝手なんですが(博多のファンの皆さまと)『あぁ、両思いだ!』って思いました(笑)」と少しはにかみながら答えた。そして、舞台での観劇が出来ないファンの為にライブビューイングが決定していることに関して仙名は、「映画館から応援してくださってる方もいるんだということを思いつつ公演できることは幸せです」と笑顔で語った。

最後に、ショーの『Santé!!(サンテ)』(=乾杯の意味)のタイトルに絡めて、思わず乾杯したくなるような、最近“心躍る”ような出来事があったか?という質問に、二人は少し考えつつも「リアルなことを言うならば、先日の東京公演『ポーの一族』を無事に終えられた時は、『いいね~!カンパ~イ!』という気分になりましたが(笑)・・・何かある?」と明日海が仙名に話をふると、「そうですねぇ。最近だと(同じく『ポーの一族』)千秋楽は2回公演だったので、2回目の公演が終わった時と、あとは楽屋を出るまでが千秋楽なので(笑)楽屋を出た時。たくさんのファンの方が待っていてくださった時でしょうか」と仙名も無事に、先日の東京公演千秋楽を迎えられた喜びを語った。

そして話は終わったと思われた時、明日海が思い出したように「今日、ここに着いた時も乾杯したいなと思いました!(会見場の34階からの)見晴らしもいいですし、ここに来るまで桜もキレイに咲いていましたし。『あぁ乾杯したいな~』って思いました。博多に着いて心躍りましたよ(笑)」と、短時間での博多滞在も堪能してもらえたようだった。

5月4日から博多座で開幕した宝塚歌劇花組公演!さわやかな季節に初夏の息吹を感じさせる舞台を披露してくれることだろう。

 

取材・文/ローチケ演劇部(シ)