『アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート』リハーサル&会見レポート

写真左から、マーク・スチュアートさん、セリンダ・シューンマッカーさん、マイケル・ゼイヴィアさん、ハワード・マクギリンさん、レベッカ・ルーカーさん

 

2014年から東急シアターオーブにて開催されている「ワールド・ミュージカル・コンサート」。今回はアンドリュー・ロイド=ウェバー氏の誕生70年という記念年を祝うコンサートとして、シリーズの初の試みである作曲家を軸としたコンサートを展開する。

昨日会場で行われたリハーサルと会見の様子をお届けする。

 

リハーサルでは、
『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』より「Any Dream Will Do」、
『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』より「Whistle Down the Wind」を披露。

リハーサルは終始和やかなムードで行われた。
出演の4人もすっかりリラックスしているようで、音に乗ったり、お互いに微笑み合って歌ったり、楽しんでいる様子だ。

 

リハーサル後は、別室にて会見が行われた。

――みなさんは普段はミュージカルに出演されていますが、今回のようなコンサートとの違いは何ですか

マイケル「ミュージカルは登場人物1人の役を演じるけど、ミュージカルは色んな歌を歌うから、普段歌えない曲にも触れられる。それが一番大きな違いかな」

ハワード「一度も歌ったことがない歌やキャスティングされない役の歌も歌えるから楽しいね」

 

――会場の渋谷や東京で楽しみにしていることはありますか

セリンダ「今回が初めての日本だけど、本当に東京が大好きになったわ!今日も明治神宮にも行ったし、今晩行こうと思っているロボットレストランも本当に楽しみ!」

レベッカ「昨日の朝は早く目が覚めてハワードと明治神宮まで散歩に行ったの。今日は銀座の伊東屋にも行って本当に楽しかったわ。」

セリンダ「サムライミュージアムに行ってきたの!今まで侍はフィクションだと思っていたんだけど、実在したことが分かって驚いたし、とにかく楽しいからみんなも絶対に行くべきだわ!」

マイケル「僕は空手をやっていたから、道場にも行ってみたいんだよね。あと忍者にもすごく興味がある!」

 

しばらく侍と忍者の話で盛り上がる・・・

 

――今回はアンドリュー・ロイド=ウェバーの曲がテーマとなっておりますが、彼や彼の作品に対して特別な想いはありますか
レベッカ「つい最近ハワードと一緒にワークショップをやったんだけど、今まで知らなかった彼の曲に触れて、改めて楽曲のすばらしさ実感したしこれまで以上に彼に対する尊敬が大きくなったわ」

ハワード「彼は他の人が書けないメロディーを書くことができる、本当に素晴らしい作曲家だと思うよ。僕が初めて日本に来て歌った時、最初のいくつかの音が流れただけで客席がすごく盛り上がったんだ。それだけの音で人の心をつかめる作曲家は本当に稀だと思うよ。ちなみにその時の曲は『オール・アイ・アスク・オブ・ユー』なんだけど、今回はセリンダとマイケルが歌うから楽しみにしていてね」

最後に、今回でシリーズ3回目のステージングを手掛けるマーク・スチュアートが登場。

 

――今回はアンドリュー・ロイド=ウェバーの曲ということで、彼の曲を引き立たせるためにステージングで気を付けていることはありますか
マーク「今回はとにかく『邪魔をしないこと』に重点を置いているよ。音楽も作品もすばらしいし、出演の4人も才能のある人たちだから、何かを盛ることは必要ないと思っている。ステージングは控えめで、曲のすばらしさを伝えることに集中するよ。実は、最初にセットリストを見たとき、知らない曲が多かったんだ。でも実際に曲を聴いてみると、「ああ、これ知ってる!」ってなって、改めて彼の楽曲のすばらしさを実感したよ」

 

『アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート』は、東京・東急シアターオーブにて6/9(土)・6/10(日)の2日間上演。

 

取材・文/ローチケ演劇部