ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season 風 Produced by TBS 岸井ゆきの インタビュー

今年の春に豊洲にオープンした、IHIステージアラウンド東京。ただいま絶賛上演中なのは劇団☆新感線による『髑髏城の七人』で、“花・鳥・風・月”とそれぞれのシーズンごとにキャスト、脚本、演出を大幅に変更しながら上演を続けている。9/15(金)から開幕する第3弾“Season風”で<沙霧>に扮するのは岸井ゆきのだ。スタジオ内で飛んだり跳ねたり、全速力で走らされたりと、早くも体力勝負だったビジュアル撮影終了後、岸井に意気込みを語ってもらった。


 ――『髑髏城の七人』Season風への出演のお話を聞いた時、最初はどう思われましたか。
岸井「360°客席が回転する劇場で同じ演目を4回もやるなんて、すごい試みだなと思いました。そして全部キャストが違うということは、沙霧を演じる人が4人いるというわけなので、プレッシャーも感じました。でもそれぞれに違いがあって、脚本と演出も全部変わると聞いたので、今年は新たな『髑髏城~』が4つも観られるんだって、単純にすごくワクワクしました。(※2018年3月下旬~“Season極”の上演も決定!)」

 

――劇団☆新感線とはどういう集団だと思われていましたか。どういうところに魅力を感じますか。
岸井「ものすごく笑いに特化した作品や逆に涙が出てくる作品とか、こっちが一緒に歌い出したくなるような楽しい作品……、いろいろな作品がありますが、新感線にはそういう要素が全部含まれているなって。お客さんも一緒になってその物語を体験しているような感覚になりますよね。せっかく初めて参加できるので、稽古場では私も思い切り楽しんで稽古したいなと思っています。」

――今回のカンパニーについてですが、岸井さんから見た今回の顔ぶれはどう映っていますか。
岸井「最初にキャスティングを聞かせていただいた時には、まるで映画みたいだなと思いました。松山(ケンイチ)さんにしても向井(理)さんにしても(田中)麗奈さんにしても、みなさん昔から映画やドラマで何度も拝見していた方々ばかりで、それぞれの印象がすごく強いんです。そんな方々が集まって、果たしてどんな化学反応が起きるのかということもすごく楽しみです。この間“Season花”の舞台を観させていただいたんですが、カーテンコールが本当に素晴らしかった! それこそ、映画のエンドロールみたいでした。「これが私たちの組だったら、どう見せるんだろう」と、ものすごくワクワクしたんですが、きっとあの“Season風”のキャストなら、また全然雰囲気の違う作品になるんでしょうね。とても楽しみです。」

 

――では最後にお客様へ向けて、岸井さんからお誘いメッセージをいただけますか。
岸井「これまでに何度か『髑髏城~』を観たことがある方は、きっとそれぞれの違いも含めて楽しく観ていただけるでしょうし、今回も絶対に新しい『髑髏城~』が誕生するはずなので期待していただければ嬉しいです。もちろん舞台をご覧になったことがない方も、「こんなにもお客さんの気持ちを動かす演劇が存在するんだ!」って感じてもらえたらいいなと。たくさんの方に劇場で体感していただきたいなと思います!!」

 

インタビュー・文/田中里津子
Photo /村上宗一郎

 

【プロフィール】
岸井ゆきの
■キシイユキノ 1992年2月11日生まれ。神奈川県出身。2009年にドラマ『小公女セイラ』で女優デビュー。それ以降は『おじいちゃん、死んじゃったって。』(11月上旬公開予定)『太陽を掴め』『友だちのパパが好き』などの映画、『レンタルの恋』『99.9―刑事専門弁護士―』『真田丸』などのドラマ、『気づかいルーシー』『るつぼ』『サナギネ』などの舞台と、それぞれのジャンルで話題作に次々と出演している。劇団☆新感線には今回が初参加となる。