ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月 Produced by TBS <上弦の月>無界屋蘭兵衛役 三浦翔平 インタビュー

11/23(木)についに開幕した、劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月。“花・鳥・風・月”と続いて来たこの企画の第4弾にあたる今回は“上弦の月”と“下弦の月”のダブルチーム制だ。同じ脚本と演出で稽古を行っているはずなのに、各キャストの個性が強く打ち出されることで、かなり違う空気感の芝居が生まれそうだと大いに注目を集めている。先に記念すべき初日を迎えた“上弦の月”チームで、無界屋の主人<無界屋蘭兵衛>に扮するのは三浦翔平だ。これが新感線には初参加となる三浦に、ヴィジュアル撮影を終えた直後に意気込みなどを聞いた。

 

――新感線には初参加、本格的な舞台への出演もこれが2回目とのことですが。
三浦「そうですね。新感線さんの作品は、以前から何本か観させていただいていて。その中でも、小栗旬さんが出られていた『ワカドクロ(通称)』(2011年版『髑髏城の七人』)を観に行き、すごく衝撃を受けたことを覚えています。なので、今回出られると決まってからずっと楽しみで楽しみで仕方がなかったんですよ。今日も、初めて蘭兵衛の衣裳を着られただけで、既にうれしかったくらいですから。」

 

――では、出演オファーをいただいた時は。
三浦「もう「ぜひやりたい!」と、すぐに返事をしました。」

 

――今回はダブルチームという新感線史上初の試みで、他でもあまりやっていないスタイルでの上演となりますが。
三浦「そうなんですよね。僕ら“上弦の月”チームとしては、“下弦の月”に負けないように集客をがんばらないといけませんね!(笑)」

 

――やっぱり、ライバル意識はあったりしますか?
三浦「そりゃあ、もちろん多少はありますよ。こっちチームの客席より、あっちチームの方がパンパンだったら、ヤバイなと思うでしょうし。やはり、負けたくはないですね。」

――<無界屋蘭兵衛>という役をやることに関して、意気込みはいかがでしょう。
三浦「今までの感じから今日の時点で勝手に想像するには、まずは妖艶さを出したいですね。それと、蘭兵衛の気持ちが動く場面をうまく表現できたらいいなと思っていますけど。あとは純粋に(早乙女)太一くんと殺陣ができるのが楽しみです。いろいろ教えてもらおう!と考えています。」

 

――最強の<天魔王>に殺陣を教わるなんて、なかなかないチャンスですね。
三浦「本当ですよ。それにしても太一くんのあの殺陣は、ホント早すぎると思う。」

 

――ちょっと目で追えないスピードですよね。
三浦「もう、ダンスのように身体に入れないといけないのかもしれませんね。それもまた、プレッシャーです。今度、小栗さんの家でちょっと、稽古させてもらってきます!(笑)」

 

――本格的な殺陣に初挑戦することに関してはいかがですか。
三浦「やっぱり僕も男の子で、剣とか銃が好きなのでワクワクします。今後もお芝居をやっていく中で絶対に役立つことだろうとも思いますから、今回はガッツリ吸収させていただくことが、自分にとってのひとつの目標でもありますね。」

 

――稽古、そして本番に向けて楽しみにしていることは。
三浦「まずは太一くんの殺陣を間近で感じることと。あとは、福士(蒼汰)くんと数年ぶりに共演できることも楽しみです。確か福士くんのデビュー直後のドラマで一緒だったんですが、こんなに売れっ子になって、しかも<捨之介>として一緒の舞台に立てるんですから。あと、(渡辺)いっけいさんともお久しぶりですしね。初めましての方も大勢いらっしゃるので、この若いチームで僕も楽しくやっていきたいと思っています。」

 

――では、お客様へメッセージをいただけますか。
三浦「“上弦の月”チームと“下弦の月”チームの対比に注目していただくというのも面白い見方だと思いますし、若いキャストたちの活躍ぶりも見どころかと思います。素晴らしい舞台を作り上げたいと思っていますので、ぜひ、劇場に足を運んでください。」

 

インタビュー・文/田中里津子
Photo /村上宗一郎

 

【プロフィール】
三浦翔平
■ミウラショウヘイ 1988年6月3日生まれ。東京都出身。2007年、第20回ジュノンスーパーボーイ・コンテストにてフォトジェニック賞と理想の恋人賞を受賞。08年、ドラマ『ごくせん』で俳優デビュー。11年、映画『THE LAST MESSAGE 海猿』の演技で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の主な出演作にドラマ『警視庁いきもの係』『僕たちがやりました』(17)、映画『ひるなかの流星』(17)、舞台『SAMURAI 7』(10)など。劇団☆新感線には本作が初参加。