恋を読む『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 鈴木拡樹 インタビュー

劇団「ロロ」三浦直之×豪華若手俳優による“恋”の朗読劇

 

この夏、始動する朗読劇シリーズ〈恋を読む〉。その第一弾を飾るのは、’16年の映画化も大ヒットした七月隆文の人気小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。劇団「ロロ」主宰の三浦直之が脚本・演出を務め、7組の男女による朗読と、ひらのりょうによるオリジナルアニメーションで、30日間の運命の恋を描く。
声の芝居、言葉の力で、ときに現実以上の鮮やかな世界を見せてくれる朗読劇。出演者の鈴木拡樹に演者として感じる魅力を聞いてみると「経験はあまりないのですが」と前置きしつつ「僕が毎回楽しいなと思うのは会話のシーンです」と明かす。

鈴木「演出家さんによって、本に向かって話してほしいという方や、お客さんに向かって話してほしいという方もいて。今回はどんな演出になるのか楽しみにしています。もちろん一番楽なのは向き合って会話することですが、楽をすることが朗読劇なのかというと違うかもしれないなって。もちろん、どういう手法であれ“会話”をしたいですし、その結果、自分が感じたものを読みたいと思います」

 

今回読むのは、交わらない運命を生きるふたりの切ない恋の物語。数多くの舞台作品に出演する鈴木だが、案外恋愛もののイメージはない。

鈴木
「恋愛ものにあまり出たことがなかったので、この作品で幅も広がるのかなと思います。僕自身は多分、恋愛はへたくそなほうなんですけど(笑)。でもそういう人間が描く恋というのも惹きつけられるのかなと思います」

この作品で、鈴木がタッグを組むのは女優・山崎紘菜。

鈴木「僕はコミュニケーションが下手なので緊張します(笑)。9歳違うと感覚も違うのかな…。ただそこも、作品の面白さにつながるのかもしれないなとは思います。今はただ楽しみですね」

 

見どころになりそうなのは一目惚れのシーン。

鈴木「演じる人で差が出るんじゃないかな。僕が一目惚れをする瞬間も、ぜひ楽しみにしていてほしいです」

30日間の恋を読む濃厚な時間になりそうだ。

鈴木「作品で描かれるような運命を感じたことはないですが、こうやって作品をやることもひとつ運命ではありますよね。作品の世界で精一杯恋愛したいと思います!」

 

インタビュー・文/中川實穗
Photo/篠塚ようこ

 

※構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります


掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【プロフィール】
鈴木拡樹

■スズキ ヒロキ ’85年、大阪府出身。最近の出演作は劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season月』舞台『刀剣乱舞』など。