デキメン列伝 第4回 鳥越裕貴

“デキる”のみをものさしに、今後の舞台界を担っていくであろう、注目株の若手俳優をピックアップ。彼らが「デキメン(=デキる男優)」である理由、そして、隠れた本音をロング・インタビューで探る!

【第4回】鳥越裕貴 YUKI TORIGOE

“鳴子コール”はまさに、「全部ワイの力になる!」でした


Writer’s view

鳥越さんを初めて観たのは、舞台『弱虫ペダル』の鳴子章吉役。関西弁の元気キャラとその真っ赤な髪型は、鮮烈な印象を残しました。6作目となる最新作が熱狂のうち、先週末で終幕。数少ない全作出演者でもある鳥越さんに、この超人気舞台の裏側や作品に賭ける想いを聞きました。そして3月31日に24歳のバースデーを迎えたばかり! 前途洋洋、芝居をするのも観るのも大好きでいつもパワフルな彼が抱いている、俳優としての今後のビジョンも気になるところです。

取材・文/武田吏都

 

――鳥越さんを舞台『弱虫ペダル』(以下「ペダル」)の1作目(2012年)で初めて観たとき、「この赤い髪の子、何者!?」というのが率直な感想だったのですが、その前から舞台に多く立っていらっしゃるんですよね。勉強不足で失礼しました……。

鳥越 いえいえ(笑)。その2年前ぐらいからいろんな舞台に出させてもらっていました。1作目の「ペダル」に出演したときは経験も浅かったので、僕もみんなに「『誰や』って思われてんやろな……」と思いながら(笑)。この作品は本当に僕のターニングポイントになりました。

舞台『弱虫ペダル』(2012年)より。1作目の鳴子章吉

――子役としてずっとやってこられた方なのかなと思ったんですよね。

鳥越 よくそう言われるんですけど、そんなことはないです(笑)。まだちゃんと始めてから5年ぐらいですし。

 

――デビューのきっかけは?

鳥越 18歳ぐらいのときに、母親が劇団ひまわりに履歴書を送って。大阪にいるときも勧められていたんですが、そのときは友達と遊ぶ方が楽しかったから「イヤや!」って抵抗していたんです。でも親の転勤で東京に来たときに、「せっかく東京おんのやからやりーや」と改めて言われて。

 

――お母様はどうしてそんなに勧めたんでしょうかね?

鳥越 僕が小さい頃から目立ちたがり屋で、「仮面ライダーになりたい」とか「ウルトラマンになりたい」とか言っていたので、そういうところを見ていたからじゃないですかね。僕自身もなんとなく毎日を過ごしていた時期だったし。最初は嫌々、レッスンに通い始めました。劇団ひまわりってアクションや殺陣、ダンスや日舞とか、いろんなレッスンがあるんですよ。最初は芝居には興味を持たず、そっちのレッスンにずっと通っていて。芝居は最初、適当にやっていたら先生に怒られて、「なんや、こんちくしょう!」と思って本気でやってみたら、それが面白かったんです(笑)。ひまわりのレッスンには1年半ぐらい、週5、6日通っていました。そのおかげで体の動かし方を学んだり、アクロバットができるようにもなったり。僕、結構飽きっぽいところがあるんです。影響されやすかったり、誘われたらやるみたいな感じでいろんな部活に入ったり。そんな中で、芝居だけはずっと続いているなぁと思いながら。

 

――デビューの作品は何になりますか?

鳥越 テレビにちょこっと出させてもらった後、「イナズマイレブン」(2010年)で初めて舞台に立ちました。最初は映像の仕事がやりたいと思っていたんですけど、そこで舞台の面白さを知って、今は舞台を中心にやらせていただいています。最近また少し映像作品もやらせてもらって、映像の面白さも知ったので、今いろんなことに興味がありますね。

――じゃあほんとにキャリアはまだあまり長くはないんですよね。それにしては場数を踏んできたような感じのお芝居をされる印象があって。だから子役出身かと思ってしまったんですけど。

鳥越 それはたぶん周りの人のおかげだと思います。僕、結構先輩に甘えるタイプなんですけど、先輩たちが、僕らが芝居しやすい環境にしてくれるんです。頼れる存在でありつつ、時にはピシッと厳しくしていただいて。だから僕も尊敬の気持ちを持ちつつ、変に臆せずのびのびできるというか。芝居の上でも人間としても素敵な、そういう方たちの多い良い現場に以前から巡り会えていて、勉強させてもらうことが多かったです。そういう意味で、現場では慣れているように見えることもあるかもしれないですね(笑)。

 

――集団でいることへの苦手意識は全くなさそうですよね。

鳥越 全然イヤじゃないです。小さいときから友達も結構多くて、集団でいることの方が多かったし。女子とも仲良くて、女子同士のケンカに巻き込まれたり(笑)。「アイツらにこれ言ってきてよ!」と頼まれて「オレ、伝書鳩やないぞ!」とか言いながら、渡り廊下を走って行ったり来たりして(笑)。それもすごく楽しかったな~、なんて思いますけど。でも今考えたら卑怯なヤツだった気もします。虎の威を借りる狐?みたいな感じで、ターゲットになるようなことは避けて、ゴマすりも上手やったんで(笑)。空気を読む、みたいなことは知らず知らずに学んでいたのかなと。

 

――やはり器用なところがある気がします。

鳥越 それもよく言われるんですけど、自分では別にそういうわけでもないなと思うんですけどね。

――そして、舞台『弱虫ペダル』についてですが。鳥越さんは荒北靖友役の鈴木拡樹さんとともに2人だけ、これまでの6作全てに出演し、シリーズを支え続けてきた方です。出演のきっかけはオーディション?

鳥越 いえ。以前からよくしていただいていたプロデューサーに、「関西人で、鳥に絶対合う役があるから!」と声を掛けていただきました。原作は、決まってから初めて読み始めました。普段、漫画をあまり読む方じゃないので。

 

――それ、ちょっと意外な感じがします。ゲームもしない?

鳥越 しないです。漫画もゲームもすぐ飽きちゃうんですよ。だから一般的に有名な作品ですら全然知らなくて(笑)。ただ、「弱虫ペダル」の原作はほんとにハマってしまって、「週刊少年チャンピオン」で毎週読み続けています。僕自身、「弱虫ペダル」という作品がほんとに好きなんです。漫画を読んでいて初めて泣きましたもん。舞台1作目の上演中、ちょうど連載が“鳴子劇場”(インターハイ3日目の鳴子章吉最大の見せ場)のとこだったんです。劇場に向かう電車の中でそこを読んでいたら、ぽつって涙が出てきて。「あかんあかん!」と慌てて閉じて(笑)、劇場に着いてからじっくり読みました。あれには自分でもびっくりしましたね。

 

――その1作目、立ち上げ当初は満員御礼ではなかったそうですが、2作目以降からチケット争奪戦が過熱し、ものすごい熱狂の中で迎えられることとなりました。当日券に、劇場キャパ以上の800人が並んだという話も聞きます。そういう状況を、キャストはどう受け止めていたのでしょう?

鳥越 お客さんの期待値が急激に上がっていったのは感じていました。いろんな舞台をやってきましたが、開演前にお客さんから大きな拍手をいただけるのはこの作品だけで。とにかくお客さんの熱量がすごくて、僕らが出てきた瞬間から泣いてる方もいて。だからプレッシャーもありますけど、全部いい流れでアドレナリンに変えているというか。来られない方がたくさんいらっしゃる中で、観に来てくれたお客さんにガッカリされないような芝居をして、1公演1公演全力で生きるという思考にはみんななっていると思います。作品がこれだけ大きくなっても、その人気に甘えるような人はいないですね。

舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER(2015年)

――舞台『弱虫ペダル』といえば、ロードレーサーのハンドルだけを持って走るというレースシーンの斬新さで話題を集めました。最初にこのアイデアが示されたとき、キャストたちの反応は?

鳥越 僕、その本稽古が始まる前のワークショップに参加していたんです。そこにいたのは、プロデューサーさんと演出の西田シャトナーさんと僕と馬場良馬くん(当時の巻島裕介役)。いま舞台でやっているハンドルだけのものも含め、ハンドルに棒がついたバージョンとか、タイヤとか、いろんな自転車の部品があって、「これをどうやって(ロードレーサーに)見せる?」というところからスタートして。だからそこが始まりだったと思います。馬場くんと2人で、一瞬ポカーンとなって、「……よし、やりましょう」と(笑)。馬場くん演じる巻島裕介という役は特殊な乗り方をする選手なので、シャトナーさんと馬場くんがいろいろ試している様子を見ていた瞬間、「あ、見えるな!」ってなったんです。それを経て、他のキャストのみんなにも伝わったんですが、そのときもやっぱり一同“ポカーン”ではありました(笑)。

――この作品の稽古場は、キャストも非常に多く意見を出し合うそうですね。

鳥越 「だったらこういうアイディアはどうですか?」とか、いろんな意見がポンポン出る。それって稽古場ではなかなか見ない光景だなぁと思います。最近は僕らもシャトナーさんの演出を理解した上で提案させてもらえることが多いし、シャトナーさんも「役者がそう言うんやったら、それでいこうか!」という感じで、僕らの気持ちを汲んでくださるのが本当にうれしい。それでさらにいいシーンになっていったりすることがすごく多いですし。演出家とキャストがこんな風にやり取りできる関係性のカンパニーって、あまりないなと思いますね。

 

――鳥越さんが感じる、西田さんの演出の特色とは?

鳥越 シャトナーさんの作品は、お客さんに想像してもらうことを前提にした構成があると感じています。みんながその景色を思い浮かべるというのが大事な要素なので、そのための訓練をさせてもらいました。「鳥くん自身がもっと“想像”してくれ。じゃないと、お客さんに伝わらへんから」と、よく言われました。全般的に、“人間力”が大好きな方だと思っています。そしてシャトナーさんご自身が、子供のような自由な想像力を持つ人間なんだと思います(笑)。だから稽古場で聞く発想もすごく面白いし。稽古中にシャトナーさんが言った突拍子もないようなプランを「よし、1回試そう」ってなることがよくあるんですけど、実際にやってみたら爆笑しちゃうほど面白いんですよ。「面白すぎる」という理由でボツになる確率が高いんですけど(笑)。そうやっていろんなことを試行錯誤することで、僕自身もいろんな引き出しを持てたし、今までにない発想が出てくるようにもなりました。

 

――私は西田さんの演出は惑星ピスタチオ(1990年代に西田が座付作家・演出家を務めた劇団)で親しんでいた世代ですが、今またあの肉体重視の劇世界が鳥越さんたちの若い世代、そしてファンの若い女性たちにも支持されているのが興味深いです。

鳥越 改めて演劇の原点に戻れる作品なんだと思います。だから僕たち自身も、観てくださった方々も、「やっぱり演劇ってすごく面白いものなんだ」って感じられるんじゃないでしょうか。

 

――余談ですが、レース以外のシーンのとき、ハンドルのカーブした部分を二の腕にはめるというのをキャストがよくしてますよね? あれ、妙にカッコよくて好きなのですが(笑)。

鳥越 “まさしハンドル”ですね(笑)。普通に持って芝居するよりも、腕に収めた方がすっきりするんじゃないかと、大山真志くん(当時の田所迅役)が考案したんです。はめた時点で、走らずに役を演じることを“アクター”と呼びます。そういう、舞台『弱虫ペダル』特有の演出法がたくさんあって、一つ一つに名前がついています。冷静に考えたらハンドルを腕にはめてるってダサいはずなんですけど、なんかカッコよく見えてしまう。それも人間力のなせるワザなんですかね(笑)。

――そして演じる鳴子章吉についてですが。個人的に、最初に鳥越さんを認識したのが鳴子役だったということもあるからか、鳥越さんと鳴子が一体化しているような感覚があって。

鳥越 僕自身、これだけ長く演じている役は初めてですし、僕の中でも鳴子が大きくなりすぎて自分自身を占領されないように気をつけています(笑)。でもやっぱりもう一人の自分というか、ものすごく愛着がありますね。自分自身に近い役だなとは、最初から僕も思っていて。だから役者として人として、僕も原作どおりに鳴子と一緒に成長できたらいいなっていうのはすごく思っていますね。

 

――鳴子の好きなところは?

鳥越 やっぱり友達想いで、人情の厚さに関しては「コイツすごいなぁ」と思ってしまいます。そして何より「自転車が好き!」ってところも。幼いときに苦労していて、周りから「チビ」と言われて……そこは僕も同じなんですけど(笑)、それでも全てをポジティブに変えられる子なんやなと思います。その負けん気がすごく好きです。で、なんだかんだ陰で努力して、勝負の時には絶対に“やる”男ですし。そこはほんとに見習いたいですね。

――そして第6作、舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER は、いよいよ勝者が決まるインターハイ3日目を描きました。電車で泣いてしまったという例の“鳴子劇場”もありましたが、最初に脚本を読んだときどう思いましたか?

鳥越 「ついに来たか!」という感じでしたね、ほんとに。だからプレッシャーもありましたけど、そこには絶対に負けたくなかったんで、気合が入りました。キャストみんなが言ってるんですけど、この舞台がここまで続くと思っていなくて、まさか3日目がやれるとは思っていなかったんです。だけど、もし僕が鳴子をずっと演じられるのであれば、「このシーンは絶対やりたい!」って思いがずっとありました。他のキャラクターにとっても重要なシーンが盛りだくさんで、もちろんいつも熱いんですけど、今回はよりいっそう熱があったと思います。

 

――劇中、“鳴子コール”がありましたよね。鳴子演じる鳥越さん自ら客席を煽って、観客全員で「鳴子! 鳴子!」と声援を贈るという場面です。

鳥越 原作は”総北(鳴子が在学する高校)コール”だったんですけど。あそこはシャトナーさんが、「舞台『弱虫ペダル』における鳴子の活躍的にも少し原作を飛び出して、舞台オリジナルの要素として、ここまでやっていいんじゃないか」と言ってくださったんです。実際に客席の皆さんが全力で声を出してくださってすごいパワーを感じたとき、「やっぱりシャトナーさんの演出はすごい!」と思いました。台詞でも言っているんですけど、「全部ワイの力になる!」って、ほんとそのとおりでした。初日に初めて、あの客席からの声の圧を受けたときはなんとも言えない気持ちになって、「ここで泣きそうになるのはだめだ!」と(笑)。実際、「まだイケるわ、回せるわ!」と思ったし、すごく気持ちが高まりました!

 

――もちろん役でやっていらっしゃるんですけど、ああして、大勢の観客に向かって自分で自分のコールを煽るという行為に物怖じしない感じが、鳥越さん自身とフィットしていてとても良かったです。やる人によっては、まるでハマらない場合もあるはずなので。

鳥越 僕自身、結構ズカズカ行っちゃうタイプの人間なので、そこはうまくハマっていた気がします。こないだシャトナーさんに言われたのが、「鳥くんか鳴子か、もうわからんわ!」って(笑)。その言葉、すごくうれしかったです。

©渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/弱虫ペダルGR製作委員会
©渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/マーベラス、東宝、ディー・バイ・エル・クリエイション
舞台『弱虫ペダル』 公式HP:http://www.marv.jp/special/pedal/
公式ブログ:http://ameblo.jp/y-pedalstage/
Twitter:@y_pedalstage

 

――インハイ3日目を激走後は、ムッシュ・モウソワール「ブラック・ベルト」の稽古に入ります。この作品もまた、西田さんの演出なんですよね。

鳥越 妄想に基づいて芝居をする“ムッシュ・モウソワール”という架空の団体が、僕もそのメンバーなんですけど、初の来日公演を行うというテイで……。僕もまだそこまで詳しくはわからないんですけど、面白くなりそうってことだけはわかります(笑)。

 

――プレスリリースの鳥越さんの役の説明には「老いた市民のボケを若き貴族が拾う。別名炎のムッシュ。サルベージ貴族の末裔」とあり……ますます謎が深まりますが(笑)。周りも兼崎健太郎さん、平野良さん、宮下雄也さん、そしてお笑い芸人のオラキオ(弾丸ジャッキー)さんとデキメン揃い!

鳥越 なかなか面白い先輩ばかりなので、またここで成長できたらいいなと思っています。宮下雄也くんとは初めてなんですけど、大好きなんですよ。観客として観ていて、こんなに攻めてる人いないなと感じるような方だったので、楽しみですね。

ムッシュ・モウソワール「ブラック・ベルト」

――鳥越さんは、観客としてもたくさん舞台を観ていますよね。1年に何本ぐらい観ますか?

鳥越 年間で数えたことはないんですけど、去年の11月に20本ぐらい観て、そのときは自分でも異常やなと思いました(笑)。でも刺激がないとダメだし、面白い作品はやっぱり観たいですからね。ジャンルは偏らず、最近は宝塚や歌舞伎も観に行きます。

 

――「あそこに自分が立ちたかった!」とか、観ていて嫉妬するようなことも?

鳥越 ありますね。同世代の方がすごくいい作品に出ていたりすると、「うわ、うらやましいな」って。でもそれで芝居への気持ちに拍車がかかって、自分も向上するというか。そこも、観に行く理由として結構あります。

 

――最近面白かった作品を3本挙げていただけますか?

鳥越 最近の一番は、モダンスイマーズの「悲しみよ、消えないでくれ」。「かたりべさん」というドラマで共演した生越千晴さんがモダンスイマーズの劇団員になったというので、「絶対行くわ!」って観に行ったんです。もともと蓬莱竜太(モダンスイマーズの作・演出)さんも好きなんですけど、ほんとに面白かったですね。音も照明もセットも役者も全部素敵で。特にでんでんさん! 「なんだ、あの人!」というか(笑)、とにかくすごかったです。同じく、キャリアを積み重ねた役者さんたちの肥やしみたいなものを堪能できたのが「海をゆく者」。主演の小日向(文世)さんはじめ皆さん素晴らしかったんですけど、僕は特に浅野和之さんが大好きで。あと、つい最近(村井)良大くんと玉ちゃん(玉城裕規)と一緒に観に行った「趣味の部屋」。脚本が面白くてまんまとやられたし、すごいスッキリしました。役者の皆さんが面白くて、中井貴一さんなんて、役者同士の褒め言葉で使うところの“バケモノ”です(笑)。

 

――プレイガイドのサイトで言うのもヘンなのですが、そんなにたくさん観ているとなると、お財布事情が心配になります(笑)。

鳥越 そうなんです(苦笑)。仕事で頑張った分はそこに割いてるというか。だから少しでも安くしたりとかいろんな情報を得たいので、会員登録したり。ローチケさんにも今度登録します!(笑) あと、25歳以下の割引がまだ使えるので、それがすごくありがたいですね。

 

  デキメン‘s view

Q.「イケメン」というフレーズに感じることは?
僕はイケメンではないです、というところで(笑)。憧れの浅野和之さんみたいな俳優になれたらいいなって、目指しています!

Q.「デキメン」が思う「デキメン」
先輩では、やっぱり浅野和之さん。浅野さんにしかできないことをやっていて、「役なんだけど浅野さんだな」っていう、そのバランスが絶妙すぎて。体が利くし顔芸もすごいし、それこそ“人間力”じゃないけど、自分自身のいろんな部分を使って闘っているのが素敵だなと思います。
同世代では、僕の中ではやっぱり村井良大くんの存在が大きくて。「ペダル」の1作目で、「俺も同じ歳ぐらいのときはそんな感じだった。全然、焦らなくていいと思うよ」って言われたときに、なんかふっと抜けたものがありました。それ以来、この人の背中を見ています。

Q.「いい俳優」とは?
その人にしかできないことをやっているっていうのは価値のあることだなと最近思うようになりました。……僕にしかないものってなんだろう? 周りによく言われるのは「あんた元気やね」ってことなんですが。そこがとりえというか、今までやってきた自分の生き方なんだと思います。

 

  マネージャーから見た「鳥越裕貴」

どんなに多忙を極めても様々なジャンルの舞台や映画を観て学びを得ており、勉強熱心です。面白そうな作品がないか、常日頃からアンテナを張っているようです。
周囲の方々にとても恵まれているのですが、感謝の心を忘れずに、いつまでも人情の厚い人間でいてほしい。あらゆる機会を大切に受け止め、表現力に磨きをかけて、幅広く人物を演じられる俳優に、日々成長してほしいと思います。

(砂岡事務所 担当マネージャー)

 


Profile
鳥越裕貴 とりごえ・ゆうき
1991年3月31日生まれ、大阪府出身。B型。2010年、「イナズマイレブン」にて初舞台。舞台『弱虫ペダル』の鳴子章吉役で注目され、これまで上演されたシリーズ6作全てに出演。2014年、ヒロシマ8.6ドラマ「かたりべさん」でテレビドラマ初主演。
【代表作】舞台/舞台『弱虫ペダル』シリーズ(12年~)、「聖☆明治座 るの祭典」(2014年)、「Lenz~桜の中に隠れた烏~」(2014年)、「ハナレウシ」(2014年)、「うさぎレストラン」(2014年)、「Vitamin Z」(2012年)、「イナズマイレブン」(2010年) ドラマ/「かたりべさん」(NHK) ほか
【HP】 http://sunaoka.com/
【ブログ】 http://ameblo.jp/torigoe-yuki
【Twitter】 @Torippiyo2