2年半ぶりのゴジゲン新作公演 『雲のふち』下北沢駅前劇場にて開幕!

2024.11.21

松居大悟率いる劇団ゴジゲンの新作公演『雲のふち』が、11月20日(水)下北沢 駅前劇場にて開幕した。

客演に山﨑将平大渕夏子を迎え、劇団本公演としては2年半ぶりの上演となる今作は、ありふれた日常のなかで少しずつ移り変わる人間模様を映す作品。

駅前劇場の空間をどこかで見た景色にすっかり作り替えてしまったような、こだわりの舞台美術と特殊な座席構成にも要注目。今作は全席自由席、お気に入りの視点を見つけに、ぜひ劇場まで足を運んでほしい。

上演時間は約90分。11月24日(土)14時の回・30日(土)14時の回には託児サービス(事前予約制・有料)あり。11月28日(木)14時の回には追加アフタートークが決定、目次立樹が登壇する。上演期間は12月1日(日)まで。

松居大悟 開幕コメント

「俺たちは劇団なんだから、言いたいことは、SNSじゃなくて作品で伝えよう」焦る僕にかけてくれた劇団員の言葉が離れず、ずっと繰り返してきました。
なんでそんな、そうじゃない、だから違うくて、だったらこんな、わからないけど、それでも、何度も何度も何度も何度も言いかけては飲み込んで、書き出しては諌められ、息を吸っても吐くことを忘れてしまうようなバランスの崩れた状態で転がり続けて。この2年半は、劇団としてはとても苦しい時間でした。きっとこれからも苦しいんだと思います。
だったらそんなもの手放してしまえばいい、はずなんかなくて。劇団として劇をすること、お客さんと心を交わすこと、そんな当たり前だけど当たり前じゃないことを大切にしたいです。
『雲のふち』は、いつものゴジゲンのエチュードから作るスタイルではなく、台本を書き上げてから作りました。
初めての試みです。とうとう開幕します。開幕するんだとうとう。
劇をどんな思いで作ってきたかは当日パンフレットに書いてますので、続きは劇場で読んでください。とにかく今書いているこの文章は、11月20日からゴジゲンが開幕するから劇場に来てほしい、という君と僕らのハブにするための文章です。それを少し遠回りしながら伝えているところです。
今回は客演として山﨑将平さん、大渕夏子さん、というとってもフレッシュなお二人に参加してもらえて、スタッフさんとの連携から作品の強度が増していると思います。君のへこんだ心を膨らませられるだろうか。どんなふうに届くのか、見た人の数だけ感想の花の色が違ってそうでドキドキします。毎日エゴサします。
そして何より、ゴジゲンにとって、非常に意義深い公演になりそうです。
2年半ぶりということもあって動員には苦戦していますが、どうぞその悩む一歩を踏み出して劇場へ!当日券は毎回出せますし、上演時間は90〜95分です。劇の構造上、一度はもちろん、複数回見ても楽しめるかと思います。
今後、『雲のふち』のような劇をやることはないので、ぜひこの機会にお越しくださいませ。
劇場で無防備にお待ちしています!

舞台写真

撮影/関信行