新国立劇場の演劇『白衛軍 The White Guard』|フォトコール&出演者コメント到着!

2024.12.02

1918年、革命直後のウクライナを舞台に、時代に翻弄されたひとつの家族。二十世紀ロシアを代表するウクライナ出身の作家ブルガーコフの代表作を小説発表から100年の記念すべき年に日本初演!

ロシア革命の勃発と帝政ロシア崩壊という激動の歴史の中で翻弄され、敗れ去っていく人々の姿を描いた物語がいよいよ新国立劇場 中劇場で開幕する。開幕に先立ち、公開フォトコールと囲み取材が行われた。

フォトコールでは2場面のシーンがお披露目。まずは開幕冒頭シーン。アレクセイ(大場泰正)が静かに書類に目を通す中、ニコライ(村井良太)が軍帽姿でギター弾き語りを披露した。囲み取材で「人前で弾くのは本当に初めてで、結構緊張してる」と話していた村井だが、緊張を見せない見事な腕前を見せた。

続いて、家族・親戚が集まる食事シーン。今回のフォトコールに登壇した全員が集合した。本シートではレーナ(前田亜美)とレオニード(上山竜治)から始まる。レーナが食事を呼びかけ、アレクセイ、ヴィクトル(石橋徹郎)、アレクサンドル(内田健介)遅れてニコライ、ラリオン(池岡亮介)が登場。全員でテーブルを囲んで座り、酌み交わす団らんシーンが描かれた。

この公開フォトコールが行われた後の囲み取材では演出の上村聡史も登壇。

この作品にかける想いを聞かれた上村は「作中に登場してくる固有名詞には、ウクライナであり、キーウであり、ユニプロ川でありと、今実際に起きている ことと連想するような作品になると思います。」と現代の情勢に触れ、「作品の時代は100年前のウクライナ。混乱や戦争という状況の中で、人は何を大事にして生きていけばいいのかということを丹念に丁寧に見つめて作りました。」と作品の軸を語った。更に「とても難しそうだなっていう印象はあるかもしれない。ただそれ以上にトゥルビン家の人たちや登場人物たちの生活というものを大事にして作りました。」「喜劇的な部分もありますし、悲劇的な部分もありますが、この色彩、バリエーションを楽しんでいただければなと思います。」と言葉を続けた。

最後に村井は「『白衛軍』はロシアとウクライナを題材にしている作品ですが、描かれているのは家族愛だったり、人間模様だったり。群像劇として いろんなシーンを見ることができます。”戦争もの”ということで少し固いイメージがあるかと思うのですが、キャラクターが生きるエネルギーに溢れていて…。見ていただけるだけで、エネルギーをもらえると思います。」「僕はこんなに素晴らしい演出で立体感のある舞台を見るの初めてです。それが8000円ぐらいで見れるっていうのは…ちょっと正直お得すぎる!(笑)」「見て後悔しない、心に残る作品だと思います。12月は皆様お忙しい時期ではありますが、みんなの生きる姿、懸命に戦う姿を見ていただければ幸いでございます。よろしくお願いいたします。」とメッセージを送った。