1950年よりマンガが連載開始された、手塚治虫の初期の名作『ジャングル大帝』は、1965年フジテレビ系でアニメーションも放映され人気を博した。ジャングルに生きる白いライオンのレオがジャングルの平和と文明化、人間との共存をしていく様子を描いたこの物語を、世界観、スケール感はそのままに、耳でも目でも楽しめる、リーディング音楽劇『ジャングル大帝』としていよいよ開幕する。
リーディング音楽劇『ジャングル大帝』≪レオ編≫の開幕に先立ち公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
ゲネプロ写真
囲み取材
意気込みを聞かれた木下は「再演なのですが、前回はこの様な趣向の作品を初めて作ったのもあって、皆さんにルールを伝えて色々試行錯誤してもらい”あとはもう楽しんでやってください”みたいな感じの本番があったので僕は何もやっていないんです。(笑)」と昨年の初演を振り返り、
「それがおかげさまで僕も楽しくて、もう一度できるといいなと思っていました。もう一度やる時はもうちょっと頑張ろうと思っていたところ、今回再演が決まったので頑張れたと思います。」「オーケストラのような演劇を作りたくて作りました。手塚治さんの作品の中でも1、2を争う壮大な内容を、空間としてはミニマムだけども、なんか広く世界の裏側まで届くような作品になりますので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。」と話した。
前作に続き出演するふぉ~ゆ~の福田は「今ウォーリーさんがおっしゃったように、前回は本当にルールだけ渡されて”じゃあどうぞやってみてください”みたいな状況でやったんです。それはそれで役者として楽しめましたが、今回はその前回をふまえてだったので、より深く稽古が出来て、新しいタイプの演劇になってるなと感じています。」と前回公演との差を語り「オーケストラでもあるし、リーディング朗読劇でもあります。ジャングル大帝の壮大な世界観を表現するにはこの手法が1番合ってるのではないかなと思うぐらい、楽しめる作品になっております。明日の初日からお客様たちがどんな感じで反応してくれるのかすごく楽しみです。」とにこやかに答えた。
続くふぉ~ゆ~辰巳は「僕自身がステージにいても、ジャングルの中にいるような感覚になれるこの”音”。それを楽しみながら演じさせていただきます。このリーディング音楽劇というジャンルの中で、ウォーリーさんが新しいものを作っていく中に一緒にいれるのが凄く幸せです。」と想いを口にし「僕が稽古場でウォーリーさんの言葉で印象に残ってるのが”皆さんオーケストラの一員だと思ってください。担当楽器は声、と少しの動き。皆さん役者というよりは、お客様の一部になって、この作品一緒に作っていきましょう”という言葉です。」「自分がオーケストラとして、この声でどれだけ想像の世界にどんどんめり込んでいけるのか、凄くワクワクしています。お客様にはジャングル大帝をぜひ頭の中で爆発させていただきたいなと思います。」と意欲を見せた。
そしてふぉ~ゆ~越岡は「初演の時は本当に時間がなくて、ただ楽しかった!みたいな印象で終わりました。今回は少し時間がある中、色々稽古させてもらって、このジャングル大帝の物語の素晴らしさを知りながら、本を読むことができたので、より深いところまで知り理解できたなと思っています。」「役者とオーケストラが奏でるハーモニーで、壮大なジャングル大帝の物語をお届けします。明日楽しみにしております。よろしくお願いします。」と意気込んだ。
最後にふぉ~ゆ~松崎は「帝国劇場で動物園って言われてたんですけど(11月まで帝国劇場で上演していた『Endless SHOCK』にふぉ~ゆ~が出演。その際に堂本光一から「ふぉ~ゆ~が集まると動物園みたいだ」と言われていた。)ここはリアル動物園になりましたね。」と会場の笑いを誘い、「前回公演よりパワーアップしていますから!ぜひご観劇に来てください。僕はここで待ってマツ!」とお客様にメッセージを届けた。
本作は12/11(水)~12/16(月)で東京・有楽町よみうりホールにて上演される。また来年には、少年忍者の深田竜生、黒田光輝が主演を演じる≪ルネ・ルッキオ編≫が開幕を控える。新感覚の”リーディング音楽劇”である本作を要チェックして欲しい。