【1/26まで東京公演】ミュージカル『ワイルド・グレイ』初日開幕!【福士誠治×立石俊樹×東島 京、平間壮一×廣瀬友祐×福山康平】

ミュージカル『ワイルド・グレイ』が1月8日(水)新国立劇場 小劇場にて開幕し、2チームの舞台写真が到着。東京公演は1月26日(日)まで上演、その後2月8日(土)に名古屋・ウインクあいち 大ホール、2月14日(金)~16日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホール、2月22日(土)に高崎・高崎芸術劇場 スタジオシアターにてツアー公演となる。

(撮影:宮川舞子)

脚本イ・ジヒョン、作曲イ・ボムジェによる本作は、2021年に韓国で初演され、コロナ禍にもかかわらずヒットを記録し2023年の再演でも多くの観客を魅了した話題作。根本宗子の演出で待望の日本版として上演される。キャストには、福士誠治、立石俊樹、東島京/平間壮一、廣瀬友祐、福山康平という個性豊かな実力派が、チーム固定のダブルキャストで集結。新国立劇場 小劇場で、1月8日についに開幕を迎えた。

演出を手がけるのは、本作がミュージカル初演出となる根本宗子。常に新しい舞台表現を追求し、繊細な演出で人間模様を描くことに定評のある根本が、今回も緻密な演出で出演者一人一人の魅力を引き出し、2チームでがらりと印象の異なる作品に創り上げている。

映像からミュージカル、ストレートプレイと幅広い作品に出演を重ねる福士誠治が演じるロバート・ロス。たおやかなまなざしで常にワイルドを優しく見守る一方で、時折見せる情熱や葛藤。深みのある芝居で物語に切なさと重厚感を与える。

多くのミュージカル作品で活躍する立石俊樹が演じるオスカー・ワイルド。ワイルドのカリスマ性を魅力的かつ軽快に演じる。美しさへの憧れを映し出す艶やかな歌声にも注目だ。

多彩な表現力で頭角を現す東島京が演じるアルフレッド・ダグラス。華やかな存在感と繊細な演技で傲慢さと脆さが交錯する複雑なキャラクターを巧みに表現し、その声の響きや繊細な仕草が観客の心を揺さぶる。

ミュージカルやストレートプレイで高い表現力を発揮してきた平間壮一が演じるロバート・ロス。繊細でありながら力強さを秘めた演技と歌声で、作品に深みを与える。ワイルドを温かく支える姿と時折見せる葛藤や孤独が、キャラクターに豊かな陰影をもたらしている。

オスカー・ワイルドを演じるのは、多くの舞台で確かな実力を築いてきた廣瀬友祐。舞台に立つだけで空気を変える存在感を放ち、力強くも儚さを感じさせる歌声が、ワイルドの情熱や内に秘めた苦悩を際立たせている。

舞台や映像で活躍の幅を広げる福山康平が演じるアルフレッド・ダグラス。2年間出演を務めた舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』卒業後の大きな挑戦となる本作では、自由奔放な姿に加え、秘めた孤独を表現し、危うさも感じさせる演技を見せる。


本作では、ピアノ、バイオリン、チェロによる生演奏が物語を彩る重要な役割を担う。繊細で情感あふれる旋律が登場人物たちの心情を映し出し、愛と葛藤が交錯するドラマをさらに際立たせる。舞台上で奏でられる音楽は、物語に寄り添いながら観客の感情を揺さぶり、作品世界への没入感を一層高めている。ミュージシャンたちが生み出す豊かな音色にも注目したい。

東京公演は1月26日(日)まで新国立劇場 小劇場にて上演、その後2月8日(土)名古屋・ウインクあいち 大ホール、2月14日(金)~16日(日)大阪・森ノ宮ピロティホール、2月22日(土)高崎・高崎芸術劇場 スタジオシアターにて上演。

開幕記念特別企画「オスカー・ワイルドの魅力を語る」アフタートークショー開催決定!
・1月15日(水)14:00 [立石俊樹・根本宗子(演出・上演台本・訳詞)]
・1月15日(水)19:00 [廣瀬友祐・根本宗子(演出・上演台本・訳詞)]

キャストコメント

■福士誠治(ロバート・ロス役)

『ワイルド・グレイ』という作品に携われること、本当に光栄です。
偉大な小説家であるオスカー・ワイルドに惹かれるロバート・ロスという役を演じることは、楽しくもあり、切ない気持ちにもなります。
今とは違う時代を生きた人達が、時代や社会にそして人間に翻弄され、苦しみながらも自分の生き様に美しさを求めていくこの舞台を、是非楽しんでいただけると幸いです。
ピアノ、バイオリン、チェロの奏でる旋律も素敵なので、音楽に芝居にあふれた空間をお楽しみください。

福士誠治

■立石俊樹(オスカー・ワイルド役)

芸術、愛を求め続けた3人の男たちの物語です。
オスカー・ワイルドという人物の魅力を知り、劇を通して彼自身の想像もし得なかった苦労や喜びを追体験させていただいています。
ピアノ・バイオリン・チェロのみで紡がれる音楽は、とても美しく素敵な空間を演出してくれます。
そして、役者3人だけのミュージカルだからこそ生まれる、濃密で深みのあるお芝居と心を震わせるミュージカルナンバーをぜひ劇場で堪能していただけたら嬉しいです。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。

立石俊樹

■東島 京(アルフレッド・ダグラス役)

いよいよ劇場に入り、胸に手を当てなくても鼓動の音を感じるのはいつぶりでしょうか。
限られた時間の中で物凄い熱量で役と向き合い理解しようと努力しました。初めて新国立劇場小劇場のステージに立って客席の独特な雰囲気を感じた今、その凝縮したものが次の刹那には破裂しそうな感覚です。
10代最後の作品なので特別な想いもあり、ついにお届けできることに興奮しています。
多くの方はアルフレッド・ダグラスに感情移入できないかもしれませんが、図々しいくらい彼を愛してきたので彼なりの言い分を代わりに届けられるよう全身全霊でつとめてまいります。

東島 京

■平間壮一(ロバート・ロス役)

あけましておめでとうございます。
新年一発目の舞台『ワイルド・グレイ』。
自分自身がこの作品を、作り出したわけではないですが、その一部になれたので、オスカー・ワイルドが作品に込めた愛のように『ワイルド・グレイ』と言う作品を愛して芸術の中にとことん生きられるよう頑張ります。
美と愛はいろんな形がありますよねー

平間壮一

■廣瀬友祐(オスカー・ワイルド役)

無事に初日を迎えることができ、大変嬉しく思います。同時に、これから千穐楽までの間、誰一人欠けることなく、両チームが無事に乗り切れることを心から願っています。
出演者が3人という環境は、俳優にとって非常に贅沢で幸せな空間です。この特別な環境の中で、素晴らしいキャストと、ピアノ・バイオリン・チェロを奏でるミュージシャンの皆さんと共に舞台に立てることに大きな喜びを感じています。
この贅沢な舞台から、僕らにしか届けられない作品をお届けできればと思っています。また、出演者が変わることで、こんなにもチームの色が異なるのか!と感じていただけるはずです。
ぜひ2025年の観劇初めに、『ワイルド・グレイ』をお楽しみいただけたら幸いです。

廣瀬友祐

■福山康平(アルフレッド・ダグラス役)

遂に初日。ドキドキです。今までこんなにも稽古期間を短く感じたことはなかったと思います。怒涛の日々でした。自分が演じるアルフレッド・ダグラス、ボジーという役との間にはまだまだ近づく余地が沢山あるはず。毎公演少しでも彼を愛せるように、そして僕自身も成長できるように、廣瀬さん、平間さん、カンパニーの皆さんと共に大千穐楽まで走り抜けたいと思います!芸術を愛し、救いを求め、翻弄された男たちの物語、是非見届けてください。

福山康平

演出家コメント

■根本宗子(演出・上演台本・訳詞)

「演出は日本のオリジナルにしていいですよ」
そう言っていただけたことが、わたしがこの作品をやろうと決めた大きなきっかけです。
韓国で生まれた本当に素晴らしい戯曲と、楽曲を自分の演出でどこまで日本で届けられるかこのお仕事を受けた日から今日まで考え続けてきました。
その答えの幕がついに開きます。
狙い通り、両チーム信じられないくらい印象が違う作品に仕上がりました。
それは全俳優がそれぞれの味と表現を持っていたから出来たことであり、ただのダブルキャスト公演で終わらせたくないという演出家としてのわたしの欲に全てのスタッフさん方が向き合い付き合ってくださったから叶ったことです。
願わくば、両チームご覧いただきたい思いです。
開幕前夜の今、わたしの心は初日がついに開く期待と、日本初演の演出を担う責任に胸の中は満ち溢れています。
日本版『ワイルド・グレイ』どうぞご期待ください。劇場でお待ちしております。
是非、見届けて欲しい。