
芸能事務所PastureとA. Stormに所属する旬な俳優たちが企画を持ち寄り、採用された企画に全力で挑むバラエティ番組「〜企画プレゼンバラエティ〜これ採用っスカ?」(以下、「これサイ」)。6月には番組発の舞台作品、Fantasy Musical「バースデー」が上演されたことも記憶に新しい。
そんな「これサイ」が次に仕掛けるはフェス!「〜企画プレゼンバラエティ〜これ採用っスカ?」誰ですか?日曜日に大事なプレゼン会議を入れたのは!フェスと称した株主総会(以下、「これサイフェス」)を、9月28日に東京ガーデンシアターにて開催する。
プロデューサーは番組から引き続き、荒牧慶彦と阿部顕嵐が担当。さらにFantasy Musical「バースデー」の仕掛け人でもある福澤 侑が演出を手掛ける。今回は福澤のイベントにかける思いや、演出への情熱を語ってもらった。
――当日の企画が発表されました。まさに盛りだくさんなフェスになりそうですが、福澤さん注目の企画はありますか?
ファンの皆さんが楽しみにしているなと肌で感じているのは、植ちゃん(植田圭輔)発案の「一番可愛いのは誰だ!?女装企画」ですね。先日のインスタライブを観てくださった方は分かるかと思いますが、僕や荒牧(慶彦)くん、(阿部)顕嵐は、そんなに乗り気じゃないんですが(苦笑)、皆さんに楽しんでもらうことを第一に考えて生まれた企画なので、決まったからには楽しんでもらえるよう頑張りたいです。あと、「借りたら返そう借り物競争」はお客様参加型の企画なので、カバンに収まる範囲で面白そうなものをアレコレ持ってきてもらえるとすごく助かります。
――このフェスのために結成したユニットでのパフォーマンスも目玉になりそうです。福澤さんの所属するユニット・Monster Kindergarten(モンスターキンダーガーデン)では、ユニットの方針などはどう決めていったのですか?
基本的にはユニット毎に話し合っていると思いますが、僕らのユニットに関しては「僕に任せてくれ」と言いました(笑)。(高橋)祐理と(高野)渉聖 がいるので、踊るだろうなと。そうなると(田中)朝陽の負担が大きくなっちゃうかなと思ったんですが、一緒に仕事をしていくなかで朝陽の仕事への向き合い方とかを見て、大丈夫だろうと。とはいえ、めちゃくちゃダンス! というよりも、フェスなのでみんなで盛り上がれることを重視して、振付も考えていきたいなと思っています。
――番組も含め、とくに記憶に残っているプレゼン企画はありますか。
やっぱり僕の企画から実現させてもらったFantasy Musical「バースデー」ですね。スケジュール的にもかなり厳しかったのですが、なんとか実現できて、「そうそう、これがやりたかった!」という作品が上演できました。自分なりの反省点というのはありますが、個人的には成功したと思っています。
――演出家の立場として振り返ってみて、大変だったことは?
キャスト陣、皆さん多忙なのは承知の上だったのですが、想像以上に皆さん忙しくて。全員揃っての稽古がなかなか出来なかったのですが(笑)でも、よく知っている仲間たちに集まってもらっていたので、本人が不在でも想像できる部分があって。きっとこう演じてくれるだろうな、と想像で補いながら、さらに皆さんの力を借りながら、なんとか乗り越えられました。
――企画がキモとなる番組ですが、企画やアイデアはどんなときに生まれますか。企画を考える際のプロセスを教えてください。
自分が楽しいと思えることがまず絶対条件です。僕はエンジンがかかるまで時間がかかるので、自分自身にしっかり熱量がないと、それを企画として周りに共有するだけの熱量にならないんです。なので、まずは自分の気持ちが乗ること。そこから次のステップとして、一歩俯瞰したところから「それって他の人にとっても楽しいのかな?」と考えていきます。といっても、企画を考えようと思って考えることはあまりないですね。ライブや舞台や映画、アニメ……。インプットしたものに刺激を受けて、ふっと浮かんでくることが多いです。
――ちなみに、最近刺激を受けたコンテンツは?
先日、ONE OK ROCKさんのライブに行ったのですが、これがとてつもなくて! そこで感じた熱量を糧に、自分の中で生まれた思いがあるので、今はそれを何かの形にしたいなと考えているところです。
――今回のフェス以外にも、数多くの企画の演出やプロデュースを手掛けています。「演出をしたい」という思いの源泉はどこにあるのでしょう?
昔から、何かしらのコンテンツを目にしたときに「自分ならこうしたい」「こうした方がより面白くなるんじゃないか」と思うことが多くて。じゃあ、自分でやろうと考えたときに、自分が素敵だなと思う人たちと何かを創っていくことがやりたくて、そのひとつとして演出をやりたいと思うようになりました。たくさんの人と何かを創るというのが、そもそも好きなんですよね。その人ごとにバックボーンや価値観が違うから、違うカラーを持っている。それを共有したり、混ぜたりしながら、何かを創っていくのってすごく面白いし、その面白いことを僕はずっとやっていきたいと思っています。
――本フェスでは、福澤さんはじめ皆さんのどんな意外な一面が見られそうですか? またはどんな一面を引き出したいと考えていますか。
楽しみという点では祐理や渉聖、朝陽たちのフレッシュな若手組ですね。渉聖は喋ると天然が炸裂するのでやや本番がどうなってしまうのか怖いんですが(苦笑)、彼らにとって刺激を受けて成長できる場所になったらいいなと思っています。大人組は、東京ガーデンシアターという大きな場所でやる意味を提示できるように、しっかり盛り上げたいと皆が思っていると思います。僕もエンジン全開でいきたいと思います。
――最後に、イベントを楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
僕ら自身が楽しむことは大前提ですが、皆さんに楽しいものをお届けしたいという気持ちを一番に持っているメンバーが揃っています。今回はお客様参加型の企画もたくさんありますし、僕らが真剣にふざけたり楽しんだりしている姿を見て、たくさん笑ってもらえたらと思います。嫌なことや大変なこと、日々の疲れることをこの日は全部忘れて、思う存分楽しんでいただけたら嬉しいです。
インタビュー・文/双海しお