2/24(日)、東京芸術劇場 プレイハウスにて岩井秀人の新作音楽劇『世界は一人』が開幕した。
人間の赤裸々な営みを鋭く浮き彫りにし深刻なテーマを内包しながらも、“おばちゃんにもわかる”平易な言葉で、笑って泣ける、繊細な喜劇に仕立てる手腕の持ち主である岩井秀人。その岩井秀人が、今までとは違うスケール感の音楽劇に挑む。出演の松尾スズキ、松たか子、瑛太の3名と作・演出を手掛ける岩井秀人よりコメントが到着した。
【コメント】
≪松尾スズキ≫
ああ、楽しいなあ! 演劇って楽しいなあ!
台本を読んで、のけぞり、稽古に入って、慌てふためき、だからこそ、常に自分に言い聞かせてます。
ときどき、白目をむきながら、ときどき、泡を吹きながら。
いつか、本気でそう思えるときが来る日を信じて。
きっと、できる。いつも最終的にはできる男です。
この芝居のオリジナリティに、身を捧げたい。
≪松たか子≫
また新しい芝居が生まれる、その世界にいられることを、とっても幸せに思っています。
こわい、けどおもしろい、けどこわい・・・この感じをずーっと持ち続けていきたいと思います。
≪瑛太≫
岩井秀人は天才だ!
不気味で、ものすごく面白い。
この作品に対する皆様の期待と想像をいい意味で裏切っていくと思います。
稽古を重ねていくうちに、たくさんの発見や感動がボンボン生まれてきて、皆さんが楽しめる作品になっていることを確信しています。
歌の力は松さんだけではと思われがちですが、それよりもカンパニー全体から魅せる音の力が伝わると思います。
≪岩井秀人(作・演出)≫
今まで出会った人々の人生から題材を集め、一年ほどかけて台本を書き、それから随分経って、ただいま劇場での最終調整をしています。
台本を書いていた時の、真っ暗な中をさまよっているような感覚が、舞台上で命に変わっていく様子を眺めています。俳優、スタッフ、そしてバンドメンバー。これ以上の面々が揃うことも、まあないと思います。なんだか相当なものができたようなので、楽しみにしててください。
東京公演は3/17(日) まで、東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、3/23(土)・3/24(日)に愛知・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール、3/28(木)~3/31(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4/5(金)・4/6(土)に宮城・電力ホール、4/9(火)に三重県文化会館 中ホール、4/13(土)・4/14(日) 福岡・北九州芸術劇場 大ホールにて上演される。チケット発売中!
撮影/引地信彦