撮影/福島健太
劇団普通『季節』12月5日(金)に、劇団普通の新作公演『季節』の初日を迎えた。
12月14日(日)まで東京・シアタートラムにて上演中。
開幕にあたり、演出・石黒麻衣からのコメントと舞台写真が到着。
コメント
石黒麻衣
劇団普通『季節』が開幕いたしました。初のシアタートラムでの公演を大変嬉しく思っております。作品の完成までは、決して平坦な道のりではありませんでした。キャスト、スタッフの皆様のお力をお借りし、前回『秘密』に引き続いての山本貴愛さんの舞台美術の中で完成した本作品は、これまでの茨城弁の作品群の集大成と考えておりましたが、集大成であり、そしてまた一歩前進した全く新しい作品となったと思っております。劇団普通にとってターニングポイントとなった『病室』のように、本作『季節』が劇団普通の新たな転機となる作品なのか、是非皆様に劇場でご覧いただけますと幸いです。
舞台写真









あらすじ
うつろいゆく家族、変わらない私。
地方で実家を継ぎ、年老いた両親の面倒をみながら妻と暮らす男。若くしてもうけた娘と息子は都会で暮らし、周囲にいるのは、兄、叔父、従兄弟などの男たち。介護問題、夫婦関係、親子関係、似ているようで少しずつ異なる事情を抱えた男たちは、お互い近くにいながら少しずつ孤独を深めていく。記録されることの無い、人々の記憶の中にのみ存在するような家族の日々の生活に焦点を当て、リアリティを極限まで追求して描く。「家族」という価値観の過渡期に生きる現代の人々の姿を全編茨城弁で紡ぐ劇団普通の新作長編。
