新作ミュージカル『白爪草』稽古場&歌唱披露レポート到着!屋比久知奈&唯月ふうか&電脳少女シロによるスペシャルクロストークラジオも公開!!

2026年1月8日(木)に神奈川・SUPERNOVA KAWASAKIにて開幕する新作ミュージカル『白爪草』。12月14日(日)に稽古の模様が公開され、シーンの一部と劇中のナンバー「ホトトギス」「雑草」「プリザーブドフラワー」「咲き過ぎた蕾」の4曲が披露された。

また、屋比久知奈・唯月ふうかがパーソナリティを務める『白爪草』スペシャルクロストークラジオも公開に!映画「白爪草」で主演・主題歌を担当した電脳少女シロがゲストとして登場。双子の姉妹・蒼(あお)と紅(べに)を演じる3人ならではの話を聴くことができる内容となっている(下記参照)。

【全14分】新作ミュージカル『白爪草』スペシャルクロストークラジオはこちら!
◆パーソナリティ:屋比久知奈、唯月ふうか/ゲスト:電脳少女シロ

心理劇×サスペンス×音楽が融合した、新感覚の2人ミュージカル。

登場人物は、たったふたり。舞台は、花屋の裏にある小さな作業部屋。
逃げ場のない360°客席に囲まれた舞台、目の前で立ち上がる濃密な人間ドラマ、
息をもつかせぬ展開で描くワンシチュエーションミュージカルがついに誕生!

来年1月8日(木)の開幕に先駆けて行われた稽古場披露では、劇中より「ホトトギス」「雑草」「プリザーブドフラワー」「咲き過ぎた蕾」の4曲が披露された。

披露シーン・楽曲説明

<二場・再会>
花屋で働く白椿 蒼/しろつばき あお(屋比久知奈)の元に、母親殺しの刑期を終え出所した双子の姉・白椿 紅/しろつばき べに(唯月ふうか)が訪ねてくる。6年ぶりの再会に、どこか距離を測りあうような双子の姉妹。6年の間、二人はそれぞれどのように生きてきたのか、今何を抱えているのか―――互いにその思いを音に乗せて語り始める。

♪「ホトトギス」
歌唱:白椿 蒼/しろつばき あお(屋比久知奈)

花屋で正社員として働く蒼(あお)。花が大好きで、花言葉にも詳しい蒼が、かつて客として訪れた店で交わしたホトトギスの花にまつわる出来事が就職のきっかけとなった。運がよかっただけ。そう蒼が語るエピソードが音に乗せて紡がれていく。

♪「雑草」
歌唱:白椿 紅/しろつばき べに(唯月ふうか)

6年にわたる刑期を終えたものの、出所後も前科者というレッテルを抱え疎外されている紅(べに)は、正社員として働く蒼(あお)とは対照的に定職に就くことができず、アルバイトを転々としながら過ごしていた。社会から雑草のように扱われる紅の想いを描いたナンバー。

<四場・因縁>
母親を殺したのは紅(べに)ではなく、蒼(あお)だった―――。
自分が歩むはずだった人生を取り戻すため、クッキーに仕込んだ毒で蒼を眠らせ拘束した紅は、蒼になり代わる準備を進める。目が覚めた蒼は、本物の紅が抱えてきた“前科者という存在”を背負わされ、命を奪われようとしていた。その時、店に配達物が届き、紅は一時その場を離れる。蒼は、隙を見て頼みの綱である心理カウンセラーの桔梗先生(声の出演:安蘭けい)に助けを求めるも、なぜか会話が奇妙にすれ違い全く取り合ってもらえない。
荷物を受け取り戻ってきた、蒼の姿をした紅は、ついに蒼を殺し“紅の存在”を完全に消し去ろうとする。

♪「プリザーブドフラワー」
歌唱:白椿 蒼/しろつばき あお(屋比久知奈)、白椿 紅/しろつばき べに(唯月ふうか)

紅(べに)が購入した毒を使って母親を殺した蒼(あお)。「紅は何のために毒を手に入れたのか?」「蒼はなぜ母を殺したのか?」まるで時が止まったように、枯れることなく綺麗なまま保存される“プリザーブドフラワー”に、母親を想う双子の気持ちと記憶が音と共に浮かび上がる。

♪「咲き過ぎた蕾」 ※初披露
歌唱:白椿 紅/しろつばき べに(唯月ふうか)

双子で生まれてきた意味は何か。考え続けてきた紅が辿り着いたのは、“意味なんてない”という結論だった。紅の双子の関係性に対する想いが、植物の蕾摘み(限られた栄養を特定の蕾の開花に集中させるために他の蕾を摘み取る)になぞらえ、紅が抱えてきた双子の関係への想いが、切実に描かれる楽曲。

稽古場披露時のコメント

■白椿 蒼(しろつばき あお)役:屋比久知奈

2人きりの新作ミュージカルという新しい挑戦のなかで、「自分のその時の気持ちを大事にしていいんだよ」と言っていただける環境がとてもありがたく、皆で新しいものを作っている、ということを日々感じながら稽古をしています。
客席の近さや囲みというところは、見どころであり私たちの頑張りどころでもあると思っています。いかに嘘をつかずに舞台上にいられるかを大切にすることで、生身の人間が演じる意味を感じていただけたらと思います。気合を入れて残り一か月頑張って稽古していきたいですし、本番でもより良いところを目指していくので、ぜひ何度でも足をお運びください。

■白椿 紅(しろつばき べに)役:唯月ふうか

作っては壊してを繰り返す稽古をさせていただくなかで、すごく選択肢を与えてくださるカンパニーだなと思っています。これまでの自分の引き出しになかった新しい感情とどう向き合うべきか戸惑う時もありますが、その戸惑いも含めて肯定してくださるカンパニーのなかでとても濃い時間を過ごしているなと感じています。
新しい試みが沢山詰まった作品になっていますが、蒼と紅それぞれの視点で私たちの生き様を見守っていただけたらと思います。私たちも魂込めて全力毎公演ぶつけていきますので、皆さんも全力で受け取ってもらえたら嬉しいです。
ぜひ、お花屋さんでお待ちしています。

■演出:元吉庸泰

感情の動き、音楽、テクニカルなど見どころも沢山ありますが、今回はお客様との距離が非常に近い、しかも囲まれているという環境で、お客様が経験するこの演劇空間は、見どころというよりも体験しどころが詰まった作品だなと思います。どこから観ても新しい発見があると思いますし、物語の新しい多面性がどんどん見つかるような演劇になっております。上演時間が本当に一瞬に感じるくらい、どんでん返しに次ぐどんでん返しの怒涛の展開に没頭していただけると思います。観劇というよりも、体験をしていただき、僕らもお客様と一緒にこの『白爪草』の世界を作っていけたらと思いますので、ぜひ何度でもお越しください。

関連動画

■製作発表歌唱披露フル映像

■クリエイター座談会

■PV

作品紹介

上段左より)屋比久知奈、唯月ふうか(五十音順)
下段左より)ヒグチアイ(音楽・歌詞)、福田響志(脚本・歌詞原案)、元吉庸泰(演出)

2020年、VTuberの電脳少女シロ主演、全編バーチャルキャストで展開された映画『白爪草』。その衝撃的な心理サスペンスが、ついに“生”の舞台で、音楽と芝居がぶつかり合う究極の二人ミュージカルへ。
音楽は、繊細さと激しさをあわせ持ち、国内外で高い評価を受けるシンガーソングライター・ヒグチアイ。脚本に福田響志、演出に元吉庸泰という気鋭のクリエイター陣がタッグを組み、観る者の心を深く揺さぶる新感覚のミュージカルを創り上げる。
双子の姉妹を演じるのは、ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海』日本語吹替版モアナ役として知られる屋比久知奈と、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』など数々の舞台で輝きを放つ唯月ふうか。たった二人だけの世界で、愛と疑念、真実と嘘が入り混じる。息を呑む心理戦と、美しくも狂おしい音楽が交錯する瞬間から、目を離すことはできない。

心理劇 × サスペンス × 音楽。
圧倒的緊張感と感情のうねりが支配する、ノンストップの心理ミュージカル。
4面を客席に囲まれたセンターステージで二人の俳優が創り出す“究極の密室劇”を、ぜひ体感していただきたい。