©舞台『魔道祖師』製作委員会
改編自晋江文学城簽約作者墨香銅臭同名小説
※遡回編の「回」は「さんずいに回」が正式表記
皆さんの想像を超えるものをつくらないといけない
中国発のBLファンタジー小説を原作とした舞台『魔道祖師』遡回編が上演される。世界初の舞台化で注目を集めた「ステそし」待望の第2弾だ。
「初演のカーテンコールで、稽古でやってきたことは間違ってなかったと確信すると同時に、多くの人に愛されている作品だと実感しました」
と語るのは、金凌を演じる田村升吾。初演では、少々わがままながらも正義感あふれる金凌を、大切な人への想いを軸に演じ上げた。
「和田琢磨さんが演じる外叔父の江澄と、亡き両親を常に思いながら舞台の上に立っていました。物語の中で金凌はいろいろな経験をしますが、常にどこかで、両親を通して感じる憎しみや悲しさを抱えているはずで。今この瞬間に両親がいたら、きっと違う人間性になっていただろうと。そう考えていく中で、ずっと愛に飢えていて求め続けている、そのことこそが彼の原動力になっているのかなと思いました」
前作ではキャラクターたちの優美な立ち居振る舞いも大きな話題となった。
「こんな長いポニーテールの役を演じることがなかったので、想像より髪が重いなと(笑)。本番直前は、綺麗な髪の毛の捌き方を研究しました。そのおかげで、髪の毛も金凌の“わがままお嬢様”と言われるキャラクター性を表現できる要素になったと思います。衣裳の見せ方もそうですね。舞に近い殺陣なので、どうやったら美しく見えるのか、常に研究していました。前作では、毛先や衣裳の動きも皆さんすごく細かく観て感動してくださっていたので、今回もいっぱい髪や裾を振っちゃおうかな(笑)」
また第1弾に引き続き、今作でも魏無羨役の金子隼也、藍忘機役の廣瀬智紀がW主演を務める。前作の公演で印象に残っていることを聞いてみると。
「前作が初舞台だった金子くんは、藍思追役の安藤夢叶くんと、藍景儀役の土屋直武くんとのシーンで、セリフのテンポが詰まりがちな箇所があって。基本的には後輩3人を見守っていたんですが、本番前にチラッと『芝居はしなくていいからセリフだけ回すと無意識に出てくるようになるよ』と口にしたんですよ。そうしたら、3人が読み合わせをしている姿を、それから毎日見かけて。素直さと吸収して伸びていく姿に感動を覚えました」
初演で多くの観客を虜にした「ステそし」の魅力は、圧倒的世界観だと田村は力説する。
「初演のオープニング曲のような『こういうのを聴きたかった!』が浴びられる体験は舞台ならでは。緻密で繊細な物語はもちろん、所作や剣と弓での殺陣、中華風の衣裳など、目に見える形でも作品の世界観を味わってほしいです。今作では金凌が連れている霊犬の仙子が出てきてほしいなと思っていて。今のうちに大きい声で言っておいたら実現するかな(笑)。仙子の演出にもぜひ注目を。ハイクオリティな初演があるからこそ、皆さんの想像を遥かに超えるものを作らなくてはいけないのが第2弾です。自分にできることを精一杯やって、作品のために頑張りますので楽しみにしていてください!」
最後に、昨年の振り返りと今年の挑戦を聞くと、田村の人となりが浮かび上がった。
「今は過去の自分が頑張ってきたことの貯金みたいなもの。今年も変わらず、感謝の気持ちを持って未来の自分のために積み重ねていきたいです。やりたいことは食にこだわること。感動するような料理とたくさん出会いたいです」
インタビュー・文/双海しお
【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
A:瓶に入っているような高級なフルーツジュースや野菜ジュースを舞台の手土産として持っていきます。疲れていても手軽に補給できるものは何だろうと考えてたどり着いたものが飲み物でした。飲み物だったらもらう人もあまり気負いしないと思うのでいい飲み物を持って行くようにしています。
※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
田村升吾
■タムラ ショウゴ
主な舞台出演作は、『Dancing☆Starプリキュア』The Stageシリーズ、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、舞台『魔法使いの約束』シリーズなど。
