ゴドーダブル『ゴドーを待ちながら』が1月30日(金)に、『ゴドーを待ちながらを待ちながら』が1月31日(土)に、東京・赤坂RED/THEATERにて開幕した。
『ゴドーを待ちながら』は、1953年にパリで初演。ゴドーを待ち続ける男ふたりの姿を描いた物語で、「ゴドーとは何か」が、社会の変遷とともにさまざまな解釈が展開されてきた名作。

一方、『ゴドーを待ちながらを待ちながら』は、『ゴドーを待ちながら』を上演する劇場のバックステージで出番を待ち続けるアンダースタディーふたりの姿を描いている。ウィットと演劇愛にあふれたコメディで、日本初演となる。

両作の演出には文学座の気鋭の演出家、西本由香が挑む。出演は、『ゴドーを待ちながら』には、小倉久寛(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)、横堀悦夫(青年座)、采澤靖起(文学座)、佐藤銀平、上野黎也(劇団ひまわり)、『ゴドーを待ちながらを待ちながら』には、加藤虎ノ介、津村知与支(モダンスイマーズ)、朝海ひかると、個性と実力を兼ねそろえた顔ぶれがそろった。
開幕に際し、演出家の西本由香からコメントが届いた。
西本由香(演出家) コメント
『ゴドーを待ちながら』と『ゴドーを待ちながらを待ちながら』の幕が開きました。
二つの作品を同時に演出することで、それぞれを裏から覗き込み、一方の作品によってもう片方に突っ込みを入れているような、合いの手を入れているような、不思議な創作体験でした。
AIにハウツーを尋ねていたら「結局待たずに死ぬのが一番合理的です」と言われかねない時代です。それでも生き、待ち、演じ続ける――効率にも生産性にも回収されない、矛盾に満ちた私たちの姿に目を向ける二作品です。どうぞ、この非効率な時間をお楽しみください。
公演は、2月15日(日)まで東京・赤坂RED/THEATERで上演された後、2月21日(土)~2月22日(日)は大阪・茨木市クリエイトセンターで巡演となる。チケットの詳細は、下記公演概要欄内「チケット情報はこちら」よりご確認ください。
STORY&舞台写真
『ゴドーを待ちながら』
木が一本立っているだけの何もない道。ウラジミールとエストラゴンというふたりの男が、ゴドーという人物を待ち続けている。2人はゴドーに会ったことはない。そこにポゾーとラッキーがやってくる。ポゾーをゴドーと勘違いするふたり。少年がやってきて、「ゴドーは明日来る」と伝言し去っていく。それでも、やってこないゴドーをただ待ち続けるふたり。暇つぶしのように延々と続ける会話を続けるふたりは……。






『ゴドーを待ちながらを待ちながら』
『ゴドーを待ちながら』を上演中の劇場のバックステージ。アンダースタディーのエスターとヴァルはいつ来るかわからない出番を果てしなく待ち続けている。そこに舞台監督補佐がやってきて、「俳優業なんてだれでもできる、舞台の進行のほうが難しい」と言って去っていく。それでも待ち続けるしかないふたり。舞台裏という身動きできない場所で、人生や芸術、演劇論を語り合いながら待ち続けるアンダースタディーこそ、本当に『ゴドーを待ちながら』を理解できるのではと描く、皮肉が効いたコメディ。






