演出・上村聡史×主演・坂本昌行『るつぼ The Crucible』3月14日(土)より開幕!

2026.03.13

撮影:田中亜紀


演出・上村聡史×主演・坂本昌行の強力タッグ再び!
実力派キャストによる17世紀の魔女裁判、いよいよ開幕!

舞台『るつぼ The Crucible』が、東京芸術劇場プレイハウスにて3月14日(土)に開幕します。

本作は、『セールスマンの死』『橋からの眺め』など、今なお世界中で人気の高い劇作家アーサー・ミラーの代表作です。1953年にはトニー賞 演劇作品賞を受賞し、以来各国で上演され続けています。本作では1692年にマサチューセッツ州セイラムで実際に起きた魔女裁判を題材に、集団心理の恐ろしさや人間の尊厳と愚かさを描いています。欲望と不安が渦巻き、人々の間に疑心暗鬼が広がり、集団心理が熱に浮かされて「るつぼ」と化す様子を描いたこの作品は、今を生きる私たちに大きな問題を突きつけます。

この偉大な作品に挑むのは、今年9月から新国立劇場芸術監督に就任する上村聡史。戯曲の面白さを最大限に引き出す演出で、美しく力強い、魅力的な作品を作り上げます。主人公であるジョン・プロクター役は坂本昌行が演じ、『Oslo(オスロ)』以来2度目となる上村とのタッグを組みます。そして彼の妻であるエリザベス・プロクター役に前田亜季。ジョン・ヘイル牧師役に松崎祐介。魔女裁判の発端となる少女アビゲイル・ウィリアムズ役に瀧七海。ほか、伊達暁、佐川和正、夏子、大滝寛、那須佐代子、大鷹明良、斉藤直樹、内田健介、浅野令子、米山千陽、長村航希、武田知久、星初音、安藤ゆり、山本毬愛と、実力派キャストが集結し、17世紀アメリカの実在した魔女裁判に挑みます。

開幕に先立ち、3月13日(金)にプレスコールと初日前会見を行われましたのでコメントと舞台写真を掲載します。さまざまな感情が渦巻く人間模様をとことんまでリアルに描く今作にご期待ください。

 

会見登壇者コメント

坂本昌行
アーサー・ミラーの名作のひとつである『るつぼ』を上演できることを非常に嬉しく思います。千秋楽まで全力で演じさせていただきます。どの作品もそうですが、僕はいつも稽古でもがいてもがいてもがききった末、初日では開き直って演じるスタンスなのですが、この作品の台本の厚さと重み、内容の深さを感じ、まだ不安で心配な気持ちが今もあります。お客様を目の前にしてその空気を感じながら、この円形のステージから届けられるものを全て届けたいと思います。上村さんとは2度目になります。今作もそうですが、作品を拝見していると人間の奥底にある醜さや弱さを描いている印象があります。僕たちの理解できないことでも上村さんの言葉で聞くととてもわかりやすく、そして同じ歩幅で一緒に考えてくださることが非常にありがたいです。日々の稽古が楽しく、毎日理解度が上がっていきました。17世紀に実際に行われた魔女裁判を題材にした今作は、集団心理の恐ろしさや人間の良心を描いた作品です。現代に通ずるところもあると思いますので、劇場でお待ちしております。『るつぼ』の台本に書かれている言葉ひとつひとつを信じ、お客様にお届けしていきます。


前田亜季

アーサー・ミラーの代表作である『るつぼ』には、今でも心に響く良い台詞がたくさんあります。言葉の持つ力が強い作品です。たくさんの人に観ていただきたいと思っています。上村さんとご一緒するのは6作目になるのですが、いつも楽しそうに現場にいらっしゃるのが印象的です。役者の声を柔軟に取り入れてくださり、稽古場でも楽しく豊かな時間を過ごせました。たまに挟むブラックユーモアも大好きです(笑)。坂本さんとは初共演になり、はじめましての時から頼りがいしかなかったです。稽古場でも進んでコミュニケーションを取ってくださり、今も第一印象から変わらず心から頼りにしております。稽古でたくさんもがき苦しみ、葛藤しましたので、今は早く初日を迎えたいというわくわくした気持ちです。仲間を信じ、言葉を大切に伝えられればと思います。


松崎祐介

今まで出演させていただいた作品はコメディが多かったので、僕にとっては初めてのチャレンジになります。実際に起きた物語を体現するということで、松崎の新しい引き出しを開けることになります。この作品で抱いた新しい気持ちをそのままお客様に届けたいです。稽古が始まる前までは上村さんのことを怖い方だと思っていたのですが、稽古場でご挨拶したらとてもまろやかな方でした!演劇に愛された方、という印象です。稽古場に入ると目の色が変わって、僕たちの目が届かないところまで演出してくださり、僕にはない脳を持っているなと思います。僕はエンターテイメントの力を信じていて、お客様が席に座って観てくださることで初めてパズルが完成すると思っています。お客様の存在がエンタメを繋げるプロセスです。誰一人欠けることなく千秋楽まで突っ走ります。ショーマストゴーオン!


瀧七海

ここまでの道のりがあったからこそ、緊張がありつつも燃える胸の内があります。この素敵な戯曲が上村さんの演出のもと皆さんにどういった形で届くのか、とても楽しみです。私は舞台への出演が2作目なのですが、舞台を一から作り上げる瞬間を目の当たりにしたのは初めてです。上村さんは誠実で丁寧な方で、0.何秒までこだわる妥協を許さない姿に私も全力で応えたいと思わされる日々です。上村さんの演出に真摯に向き合い、全力で取り組むのみです。

 

[あらすじ]
17 世紀、マサチューセッツ州セイラム。夜の森で裸で踊る少女たちが目撃される。その中の一人は原因不明の昏睡状態に。
これは魔女の呪いか? 街に不穏な噂が駆け巡るなか、少女アビゲイル(瀧七海)は「ただ踊っていただけ」と主張する。彼女は雇い主だった農夫ジョン・プロクター(坂本昌行)と関係を持ったことで、ジョンへの想いが募るが、ジョンは罪の意識に苛まれ、以後、彼女を拒絶する。彼女の目的はプロクターの妻エリザベス(前田亜季)からその座を奪うこと。アビゲイルたちは、無実の村人たちを次々に”魔女だ”と告発する。次第に聖女として扱われるようになったアビゲイルは、ついにエリザベスを”魔女”として告発。法律家や宗教家たちの思惑もからみ合い、セイラムの裁判は異様な様相を呈していった。

 

舞台写真

撮影:田中亜紀

撮影:田中亜紀