玉田企画の新作に男性ブランコ・浦井のりひろが出演
玉田企画の本公演に、浦井のりひろ(男性ブランコ)が初めて参加する。一昨年、玉田が演出を務めた別役実作品『天才バカボンのパパなのだ』に出演した浦井。
浦井 「めっちゃ大変な役でした。あんなにも大声を出したのは初めてで、毎回汗だくで挑んでました」
玉田 「その大変な役にすごく真面目に取り組んでくれて。しかも、観客との関係の結び方が、俳優たちとは全然違う。お客さんに対して開いているんですよ。それゆえの華やかさがある。今回自分の脚本で、念願のシアタートラムで公演するにあたって、その華が欲しいなと思ってお願いしました」
浦井 「僕も、玉田企画の前作『地図にない』を観て今度は玉田さんの脚本に出たいと思っていたので、オファーが嬉しかったです」
取材時は、プレ稽古が始まっている段階。
浦井 「玉田企画の過去作品の台本をみんなで読んでいくんです。玉田さんが笑ってくださるので、『よし、次はこう読もう』とチャレンジしながら楽しくやっています」
玉田 「浦井さんはじめ、何も演出を加えていない一発目の時点から皆さんすごく面白くて。だから、今作がどうなるかまだわかりませんが、俳優さんの面白さだけは確実です」
今作のため、玉田は旅をしたのだという。
玉田 「知らない土地で体験したことを持ち帰って、引っかかったところを組み合わせて書くという、最近始めたやり方で。前回は石川県へ行って、今回は10月に1週間ほど沖縄へ。あまりにも海が美しくて、入ったりもしました」
浦井 「そうだったんですか!旅行に行ったことも知らなかった。プレ稽古が始まっていますが、『光る』の話は全く出てこないから」
玉田 「タイトルも昨日決まりました」
浦井 「今まさに『こんなタイトルだったっけ?』と思いながら資料を見ていました(笑)。どんな役かもわからないけど楽しみです」
玉田 「あて書きなので、僕が面白いと思う浦井さんが書けたらいい。飄々とした柔らかな感じでサラッと笑いを取る。そんな浦井さんのパブリックイメージを利用させてもらいつつ、新しい部分も見つけて描けたら」
お笑いでの活躍と並行して、ここ数年は演劇への出演も増えている浦井。
浦井 「『バカボン』の時は、玉田さんから出力を上げることの大切さを教えてもらいました。同じセリフでもトーンを変えるだけで、印象が大きく変わるんです。ヨーロッパ企画の作品に出たことをきっかけに、表情のバリエーションが増えましたし、演劇に参加して学ぶことは多いです」
玉田 「相方の平井(まさあき)さんと一緒に演劇に出ることもよくあるじゃないですか。相方の目の前で、相方以外の脚本を演じることに対して照れたりはしないんですか?」
浦井 「そこは全くないですね。むしろ、平井よりウケたいという思っちゃうかな。あと『こういう芝居もできるんですよ』と平井に対して自分の幅を見せたい気持ちもあります」
最後に、今作の見どころを聞いた。
玉田 「オファーをいただく仕事はありがたいのですが、依頼された仕事ばかりだと、どこか気持ちが荒む部分があるんです。玉田企画の公演は自分発信なので、難しいけどデトックスになります。これまでは日常的な、些細な作品を書いてきました。でも前作くらいから、もうちょっとフィクションの羽を広げて、ケレン味ある作品を作りたいと思っています」
浦井 「今日タイトルを知ったくらいですけども、大前提として、玉田さんの作品は面白いですから。笑っちゃう場面の多いお芝居になることは確実だと思いますので、ぜひ足を運んでいただきたいです」
インタビュー・文/青島せとか
撮影/平岩享
【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
A:甘いものの差し入れが多いと思うし、公演終わりで楽屋で飲む時におつまみとなるしょっぱいスナック菓子がいいかなと思っています。(浦井)
※構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

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【プロフィール】
玉田真也
■タマダ シンヤ
劇団「玉田企画」主宰。劇作家、脚本家、演出家、俳優と幅広く活躍する。
浦井のりひろ
■ウライ ノリヒロ
お笑いコンビ「男性ブランコ」のツッコミ担当。コント、漫才のお笑いに加えて俳優としても活躍する。
