青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』製作発表レポート

青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』の製作発表会見が都内で行われ、主演の山崎玲奈をはじめ、内海啓貴山口乃々華七瀬恋彩皆本麻帆と演出・振付の長谷川寧が登壇。2023年から11代目としてピーター・パンを演じてきた山崎は今回がラストフライングとなり、長谷川による演出も今回が最後となる。

また、フック船長役の内海、ダーリング夫人役の皆本は、今回からの新キャスト。ウェンディ役の山口、タイガー・リリー役の七瀬は続投となる。

会見冒頭では、劇中の6曲がメドレーで披露された。まず、山崎が「アイム・フライング」を軽やかに歌唱し、物語の世界に一気に引き込んでいく。そして、美しいハーモニーを響かせる「心優しい羊飼い」を山口と皆本の2人が歌い上げ、続いて「ネバーランド」で山﨑と山口が軽妙なやりとりで歌声を響かせる。「モリビトダンス」では、七瀬がアクロバットなダンスを繰り出し、「フックのワルツ」では内海が悪役らしい迫力をみせた。ラストには5人全員で届ける「雄たけびリプライズ」で、抽選で会場に集まった親子のオーディエンスを盛り上げていた。

山崎は「憧れだったピーター・パンを4年間も演じることができて本当に光栄です。ラストフライングと告げられた時は寂しさでいっぱいでしたが、稽古が始まるとみんなで作品を作り上げていく感覚が楽しくて、今はワクワクとドキドキでいっぱいです。胸を張って、すべてを出し切れるようにしっかりとやっていきたい」と、最後の挑戦に向けて大きな決意を口にする。

山崎と同じく、今回で最後の演出となる長谷川は「4年間、毎年新しいテーマを設けてきましたが、今年は“鏡”です。誰もがどこかにピーター・パンの要素を持っていると思っていて、いろいろなキャラクターが我々にとってもお客様にとっても“合わせ鏡”のように存在していたら面白いのではないか」と、今年のテーマを明かす。そして「自分なりのベスト盤、“ザ・ベリー・ベスト・オブ・ニュー・ピーター・パン・ザ・ファイナル”と、贅沢に盛り込んで、お目にかけられれば(笑)」と、新たな挑戦を忘れずに集大成を作り上げたいと宣言した。

悪役初挑戦となる内海は「まさか自分が?と思いましたが、長谷川さんから『歴代最速のフックを目指してほしい』と言われたので、殺陣やアクションを頑張りたいです。フック船長の少しナルシズムな部分を出しながら、かっこいい悪役を目指します!」と意気込む。昨年から出演する山口は「今年も出演できることが、とても嬉しいです。今年はもっと感情のふり幅を広げて、ピーターにどんどん惹かれていくところを繊細に、丁寧に演じられたら」と、ウェンディ役に想いを寄せた。七瀬は「注目してほしいところはたくさんあるけれど、やっぱりアクロバティックなモリビトダンスに注目してほしいです。今年も身体能力が高いメンバーが集まっているので、“最速のフック”に負けないように全力で頑張りたいです」と、ハイクオリティのパフォーマンスをお届けしたいとコメントした。

母親役は初挑戦だという皆本は「母性を高めるために、かわいい動物の赤ちゃんの動画をたくさん漁って見ました(笑)。稽古に入ってみたら、子役のみんなが本当に無邪気でかわいくて…。でも、私よりも内海さんのほうがデレデレで。すごく甘いお父さんなので、うまく旦那様を転がして、家族をうまく回していけるようにしていきたい」と、すっかり母親役が板についている様子だ。そしてダーリング夫人について、「ウェンディをこんな素敵な娘に育てているわけですから」とも話すと、ウェンディ役の山口がすかさず「お母さんありがとう」と反応。キャストらの息の合った稽古場の雰囲気が感じ取れるようなやりとりも見られた。

またラストイヤーを迎える山崎に、これまでで印象に残っていることについて話がおよぶと「いっぱいあるんですけど、1年目のころは“妖精の粉”を撒くのがものすごく下手で(笑)。ウェンディにしかかかってなかったり、逆にジョンにかかりまくったりで、お芝居のダメ出しノートとは別に、“妖精の粉ノート”がありました」と懐かしんだ。「粉を撒くのってこんなに難しいんだ、と思っていましたが、3年もやっていると均一になっていって。これで(前方の)ネバーランドシートのお客様に怒られないで済みます(笑)」と冗談めかして答えていた。

会見では会場に来ている子どもたちからの質問も寄せられた。「去年、劇場のお仕事体験で劇場アナウンスをしました。本番の準備をしていたピーター・パンたちにも聞こえていましたか?」という子どもの言葉に、山崎は「もちろん!かわいらしいアナウンスが楽屋の癒し」と笑顔で即答。山口も「本番前は私たちも緊張しているので、がんばっている声に元気をもらいました」とにこやかに答えた。

また、別の子どもから「いつからピーター・パンになりたかった?」と聞かれた山崎は「ミュージカルが好きになって、日本ではどんな作品があるのかな?と母親と調べたときに『ピーター・パン』を知りました。アニメは知っていたけれど、ミュージカルもあるの?とそこで初めて知って。愛媛から東京に観に行って、すごい!かっこいい!やりたい!と思ったのがきっかけです。小学校3年生のときですね」と、原体験となるエピソードも明かされた。そして「ピーター・パンになりたい」と話す子どもに、山崎は満面の笑顔で「待ってます!」と応え、未来のピーター・パン候補に大きなエールを送った。

最後に、山崎は「今回は4都市で『ピーター・パン』を上演させていただきます!老若男女、幅広い世代の皆さまに楽しんでいただける作品です。ぜひ今年の夏は、ネバーランドで一緒に空を飛びましょう!」と呼びかけた。

青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』は、2026年7月27日(月)から8月7日(金)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後、大阪、愛知、山梨でも上演される。

文/宮崎 新之

※山崎玲奈の「崎」は「たつさき」が正式表記