江古田のガールズ 主宰・山崎洋平&劇団員7人 インタビュー|江古田のガールズ10周年記念特別公演・第2弾「渋い劇の祭」

2008年12月に旗揚げし、10周年イヤーを迎えている劇団・江古田のガールズ。昨年6月に新宿・紀伊國屋ホールにて上演した10周年記念特別公演第1弾『極楽』を成功させた彼らが、勢いに乗って第2弾となる『渋い劇の祭』を上演する。

『渋い劇の祭』は、過去10年で手ごたえのあった2作品『本当にあったら怖い話』と『地獄』の2本立て。ホラーテイストのタイトルだが「中身は全然怖くない」というこの2作品では、彼らの得意とする歌や踊りでの演出を控え、スピーディーでスリリングな丁々発止の会話劇を展開する。

10周年という節目を迎えて意気込む脚本・演出を務める主宰の山崎洋平をはじめ、劇団員の小林光、カトウクリス、増岡裕子、熊野利哉、佐野剛、小川千尋、山田瑞紀という総勢8人にインタビューを敢行。劇団への思いや“渋い劇”に挑む心情を語ってもらった。


――10周年企画の第2弾とのことですが、まずは「江古田のガールズ」がどういう劇団なのか、この10年を振り返りつつ教えていただけますでしょうか。

山崎「アーティスティックなことをやりたいとか、新たな演劇的な表現手法を創って世の中に広めたいとか、主義主張をお客さんに問いかけて考えるきっかけになってほしい…みたいなことは、一切ありません! とにかく楽しい時間を…たくさん笑っていただきたい、面白かったと言ってもらいたいだけの劇団として作りました。でも、僕は大学が芸術系の大学で、もうちょっと尖がったことをやりたい人が多かったというか、あまりそんなに賛同してくれる人もいなくて。だから旗揚げ当時は1人。そこから、入ってきて、離れていってを繰り返して、今の劇団員が居ます。今日1人、織田圭祐だけがお休みなんですけど。とにかくエンタテインメント、ものすごく楽しい時間を過ごしてもらいたい、それだけの趣旨で10年やってきました」

増岡「私は初めて参加したのは2013年で客演から入って、今6年目。江古田のガールズと言えば、華やかな歌やダンスが魅力で、そこに惹かれて入ったんですけど、それだけじゃないんですよ。今回の“渋い劇”もそうなんですけど、ちょっと違ったお芝居もできる劇団なので、そういう面も楽しめるんです。若い子からおじいちゃんおばあちゃんまで、楽しんでもらえると思いますね」

カトウ「集まっているメンバーもみんな趣向が違うんです。好きな映画も好きな作品も真逆だったり。そういう人間が集まってきて、ああだこうだ言うことで、偏りがなくなる。いいメンバーが揃っているなっていう感じはありますね。演技体も全員違うので(笑)」


――稽古の中でも、そういう個性のぶつかり合いみたいなものは見えてきますか?

山崎「最初の頃は稽古で「そうじゃない!」「バカなんじゃないの?」って、口汚く言っていた時期もありました。でも、そうやっていても人は動かないんだな、と。反旗を翻されたり「そんなダメ出しには屈しない!」と反発したりする俳優も居たし、そういうことが原因で離れていった人もいました。これじゃダメだと思って、いい緊張感は保ちつつ、いい雰囲気になるように気を付けています。「楽しんで頂く作品を作るんだから、楽しい稽古場であるべきだ」と仰られている劇作家の方がいらして、それを意識しながら今はやっているので、そう揉めなくなりました」

熊野「表面上は、ね(笑)」

山崎「(笑)。佐野なんかは、いろいろな素晴らしいカンパニーに客演で出ているから、そこで学んだことをいろいろ僕に言ってくるんですよね(笑)」

佐野「それは、必要だからっていうか、遣唐使だ遣隋使だって山崎が言ってくるから、言っているだけで。もう、なんかワルモノですよ(笑)」

増岡「劇団を良くしようと思って、だからね(笑)」

――ほかの劇団の作品に出たりすると、やはり雰囲気の違いは感じますか?

佐野「全然違いますね。そういうのが続いていると、こういうお芝居もあるんだ面白いな、と興味も出ます。でも続けば続くほど、たまには自分のところでやりたくなるんですよ。そういう気持ちは芽生えますね。今日来るときも、みんなと待ち合わせをして来たんですけど、顔を見た瞬間に「あぁ、この感じ」ってなりますね(笑)。この人数では、結構久しぶりに揃う感じなので」

増岡「私は、先週ブラジルから帰って来たばかりなので…。家庭の事情で2年間海外に住んでいたので、江古田のガールズにも久しぶりに参加するんです」

山崎「だから、写真も間に合わなくて、パンフは人形になっているんですよ(笑)」

カトウ「劇団員全員が揃うのが何年かぶり。このメンバーで公演として揃うのは初めてかも?」


――増岡さんのお写真にはそんな事情があったんですね(笑)。今回の2作品は再演になりますが、上演するにあたってこうしてみたいなど、何かイメージされていることはありますか?

佐野「やっぱり、同じようにならないようにはしたい。違う役なので、違いは出ると思うんですけど、前より良くなるようにしたいですね」

山崎「佐野は当初、再演反対派で、せめて役を変えてくれと言われて渋々、「じゃあ、この役はどうですか?」とお伺いを立てたんですよ(笑)」

佐野「いや、『地獄』を再演するという話し合いが始まった時、まだスパンが短い気がしただけで。再演すること自体には別に文句があるわけじゃないですよ。やりたくねーや、みたいな気持ちは全く無いですからね(笑)」

山田「今となってはちょっと時間も空いたから、やりたい気持ちでいっぱいですよね」

佐野「そう、そうです!」

山田「私もワクワクしてますね。もう、ちょっと忘れかけているんで(笑)。面白かったから再演するので、またワクワクしたいです」

カトウ「僕が出る方の『本当にあったら怖い話』が初演の時、まだ僕は劇団員になっていなかったんです。スタッフとして観ていて面白かったので、やっぱり劇団員になりたい、と思わされた作品。だから出演できるというのは感慨深いものがあります。江古田のガールズって、会話劇がベースなんですけど、スピード感があって、次から次へと想像を裏切る展開が起こるんです。何度見ても楽しめるし、そういうジェットコースター感が醍醐味なんですよね」

小林「僕も『本当にあったら怖い話』に出ますが、前回と同じ役なんですよ。その時ずーっと怒られていた印象があって、山崎がまだ尖がっていた頃だったからだと思うんですけど(笑)。そういう意味で、今回はリベンジしたいなという思いはありますね。最近は、ちょっと優しくなったから」

熊野「それは、久々に会うからだよ。しょっちゅう会ってると、歳重ねて面倒臭くなったな、っていうところもある(笑)」

小川「でも、最近の山崎さんは、ちょっとした仕事をした時でも、何かにつけて「ありがとう」ってLINEとかくれるんですよ」

熊野「ああ、それはあるね!」

小川「昔ももちろんあったんだけど、頻度が高くなりました」

山崎「今度からやりにくくなるから! 本に書いてあったんですよ、吉田松陰が、ね。僕が動かないと、周りが動かないって。めんどくさいですけどね(笑)」

小川「面倒臭いんだ(笑)」


――10年、江古田のガールズをやってきて、当初イメージしていたものと変わってきました?

山崎「そうですね。こんなにも売れないものか、と。生まれ変わったら絶対劇団なんかやらないぞ、とか、今は思います。まず大学から、あの大学には入らないぞ、とかも。ただ、自分でやると決めたことなので、最後まで責任をもってやるぞ!と思っています。大事な、みんなですからね。この人にこんなセリフを言ってもらいたい、これを言ったらお客さんもきっと喜んでもらえるんじゃないか…それぞれに想いはあるので、それを共有したい、という気持ちはより大きくなりました」


――劇場の規模もだんだんと大きくなってきた印象があります。

山崎「僕らは何か賞をいただけるようなものをやっているわけではないし、そういうものとは真逆のことをやっているので、ちょっとでもお客さんに知ってもらうためには劇場を少しでも大きくして、我々がやっていることを観てもらうしかない。そこが我々のやる気というか、皆さんとのつながりですね。小劇場の空気感も大好きだけど、劇場が大きくなったらなっただけできることも増える。そこを少しずつでも広げていきたいですね」


――お客さんの反応や手ごたえで嬉しかったことはありますか?

カトウ「ついこの間の公演なんですけど、下北沢でやっていて、演劇を観たことがないっていう学生のお客さんがいたんです。通りすがりで当日券で入ってくださって。その方が終演後、僕らが出てくるまで待ってくれていて「初めて観たんですけど、こんなに面白いと思わなかった。ファンになったのでこれからも観たいし、他にもいろいろな劇団を観たい」って言ってくれたんですね。どんな偉い方にいただける言葉よりも、そういうのが一番うれしいですね」


――その人の演劇の道を拓いた感じですね。

カトウ「世の中にはこんなバカなものもあるんだ、というのをわかってもらえたら嬉しいです(笑)」

熊野「江古田のガールズはジャンルが幅広くて、歌って踊ってかと思えば、一切そういうのナシになったりもする。前回はこうだったけど、今回来てみたら全然違った!って、衝撃を受けてもらえると、僕らもシメシメって思うんです。もちろん、どっちが好きか、とか好みはあると思うんですけど、そういう裏切られた!っていう感情をお客さんが持ってもらえたら嬉しいんですよね。それは決してマイナスじゃないんと思うんですよ。こんな一面もあったんだ!っていう驚きだと思うので、それを信じて、お見せしたいですね」

山崎「僕がそもそも、丁々発止の会話劇みたいなものが好きなんですよ。そういうものにあこがれがあって、自分でも作ってみたいと思って過去に上演したものが今回の2作品です。映像でリメイクしたりするのはなかなか難しかったりしますが、演劇は繰り返し上演していくことができるところがいいところだと思うんですよ。当時は新作なので台本が遅れるとか、なかなか追いつかない部分もあったんですが、今回は事前に配役もわかったうえで台本を直して上演できる。稽古もたっぷりできるんです。新作はどうしても賭けになってしまう部分がありますからね。手ごたえがあったものを、初演のつもりでまたじっくりやりたいな、という気持ちで臨もうとしています。俳優さんたちとしっかりやりとりしながら、よりクリエイティブな作品作りに臨めるんじゃないかな」


――今回、2本立てということで2組に分かれていますが…バトル感というか、お互いに負けたくないみたいな部分もある?

山田「あります? 私はあんまりない…かな?」

カトウ「僕は、あるな。やっぱり両方観てもらって、こっちの方が面白かったって言ってもらいたい」

山田「そりゃそうか」

山崎「カトウは不良だったんだよね、昔」

増岡「不良の血が騒ぐ的な…」

カトウ「不良じゃないです! 不良だったのは父親のほうです(笑)」


――その血が騒ぐ感じですかね(笑)。おおむね女性陣はそういう感じでもなさそう?

小川「そんなことないです。だって、同じ劇場で違う作品をやってたら、負けたくないじゃないですか? 私は両方の作品の初演に出てるんですが、『地獄』は自分にとっても転換点になった作品。同じ役で出るので、自分も超えたいし。向こうには尊敬している大先輩も出演していますが、やっぱり負けられない。同じ役で2回目なのに、面白くないって言われるのは辛いです。先輩にいつまでもおんぶにだっこじゃダメですから」


――転換点になったとのことですが、初演の時にどういうお気持ちになったんですか?

小川「ものすごく暗い役だったんですけど、自分自身もすごく暗いんですね(笑)。こんなふうに当て書きしてもらったのも初めてだったし、(山崎さんが)初めて演技を観て泣いたって言ってくれたんです」

山崎「そうだったっけ? 覚えてないなぁ(笑)」

小川「あれ? じゃあその話はナシで(笑)。でも、『地獄』は本当に密度の高い話で、キャスト12人がほぼ出っ放し。ちょっとハケてもすぐに出てくる。狭い劇場の中で、それだけの密度で、命かかってるじゃないけど…ここで失敗したら終わる、みたいな危機感が当時あったんです。それを12人で潜り抜けた感があって、やり遂げたときの達成感が劇団に入ってから一番あった作品なんです。お客さんもたくさん入ってくれていたので。それを、超えたいですね」


――あの手ごたえを超えていきたいわけですね。劇場もCBGKシブゲキ!!と初めての場所ですが、特別な意気込みはありますか?

山田「渋谷へのあこがれや、渋谷でやるんだぞ!という意気込みはあります。…あれ?みんな無いですか?」

増岡「いや、あるある。下北で止まってたから、その先に行きたいよね。渋谷っていう演劇の街じゃない場所でやれることがすごくいい」

山田「劇場を観に行かせてもらった時、本当に理想の大きさで。どの劇団もここでやった方がいいよ!って言いたくなるくらい。椅子もふかふかでね。良い劇場だし、作品も絶対面白くなるから、本当にみんなに見てもらいたいです」

山崎「僕は渋谷に憧れはあったけど、他の男連中はそうでもないみたい。「渋谷でやるよ!」って言っても「あぁ、はいはい…」くらいの感じ(笑)。僕の個人的な好みですけど、やっぱり渋谷は特別で。都会的で、おしゃれで、そういう場所で自分のお芝居をやりたかった。ずっとパルコ劇場でやりたいって言っていて、それは叶わなかったんですけど…。新生パルコ劇場になりましたから、劇団はそこを目標にしたいですね。今回のCBGKシブゲキ!!はSHIBUYA109の隣だし、にぎやかでおしゃれで、まさに僕のやりたい世界観ってこの街なんです!だから、すごく嬉しいですよ」


――今回はそれぞれの作品で8人のゲストを招いて上演されます。楽しみにしていらっしゃることなどはありますか?

増岡「前回も客演に来ていただいて上演しましたが、今回は本当にいろいろな畑からいらしてくださっているので、そこでどんな化学反応が起こるか楽しみですね。私はぱいぱいでか美さんとペアになる形なので、凄く楽しみ」

山崎「ぱいぱいさんはすごくドラマのある目をしていて、いつか何かの形でご一緒したいと思っていたんですが、今回ダメ元でオファーをしたら引き受けてくださったんですよ」

熊野「僕も初演と同じ役をやるんですが、自分だけで生まれてくるものってもう何かわからないんですよ。でも客演に来ていただいてメンバーが変わることで、山崎もセリフをどんどん変えて、付け足していくんです。劇団員として、客演の方を引っ張っていかなきゃいけないんですけど、引っ張ってもらう部分もきっとあるんだろうなと思っています。そういう客演さんがいることで作られていくキャラクターがどうなるのか、楽しみですね」

小林「本当にそれぞれの畑が違うんですよね。吉本の方だったり、元宝塚歌劇の方だったり、タレントさんだったり。他のところに客演で出させてもらうとき、だいたい同じような界隈の畑の方が揃うことが多いんですが、江古田のガールズは本当に幅広い。ただ怖いのは、これを混ぜたときに真っ黒になるのか虹色になるのか…(笑)」

熊野「確かにね(笑)」

小林「(笑)。それを虹色にできるように、僕らも頑張りたいと思います」

山崎「みなさんがそれぞれに素晴らしい方だということは分かっているので、根腐れを起こすようなことはありません。なので、虹色になるはずです!」


――では最後に、それぞれの意気込みを一言ずついただきたいと思います。まずは『地獄』に出演される皆さんからお願いします。

小川「そうですね。まずは、前回を超える。頑張ります! 『地獄』のキャスト12人の会話劇は、緊迫感があると思うんです。そんな中でも、ふと抜けているところもあって、ジェットコースターのような上がり下がりは存分に楽しんで頂けるんじゃないかと思うので、稽古で一体感をしっかり作ってシブゲキ!!に臨みたいと思います」

熊野「さっき、相手チームに勝つ!っていうことも言いましたけど、この2つの話って全然違うんです。そういう意味では、作品同士の異種格闘技みたいな。お客さんによってこっちが好み、みたいなのはあるかもしれないけど、作品のベクトルが全く違いますからね。それぞれ、アリだと思ってもらえるはずなので、ぜひ観に来ていただきたいです」

山田「私は初演の『地獄』にも出演したんですが、役が変わりますので、初めての作品に挑むような気持ちで頑張りたいと思います。ペアになる方が花瑛ちほさんという元宝塚歌劇の方なんですが、個人的にむちゃくちゃ仲がいいので、そういう相手ととことん芝居をしたらどうなるのか、というのがすごく楽しみ。『地獄』は“作品に1人居ればいい”くらいの濃いキャラクターが12人も集まっている作品なので、そこに埋もれずに、負けないように頑張ります!」

佐野「再演ではありますが、メンバーが変わるので、新しい作品を作る感覚で完成させたいですね。僕は勝ち負けは意識せずに、この『地獄』という作品にしっかり向き合って、今までやってきた持てる力を発揮して、10周年公演に相応しいものをお見せできるよう頑張るのみです」


――続いて『本当にあったら怖い話』のみなさん、お願いします。

小林「『本当にあった怖い話』も『地獄』も個人的に大好きな作品。どちらも、普段なかなか覗けないようなところを覗いているようなところがひとつの面白さなんですね。全然違う話なんですが、共通点もあって、どちらもいろいろなトラブルが起こるんです。そのトラブルのセンスが山崎作品の中でも群を抜いていい2作品だと思っています。だから、おすすめできる2作品なんですよ。そして、最後に一筋の光のようなものが見れる。山崎の人間性も見えるし、そこに共感しています。で、もっと個人的なことなんですが、初演の時に“喋れるチンパンジー”と言われたのがすごく傷ついたんですね(笑)。今回こそ、“チンパンジーっぽい人間”に、人間として舞台に立ちたい思います!」

増岡「2年ぶりの江古田のガールズなので、新規一転、新しいワザもいろいろ培ってきたので(笑)、それを出せたらな、と思います。『本当にあったら怖い話』は、演劇的なところもあり、アトラクション的なところもありの作品なんですが、お客様にはぜひ細部も観て頂きたいですね。メインどころ以外のところでもいろいろ起こっているので、注目してください!」

カトウ「今回の話は、どちらも出演しているキャラクター本人たちからすれば、悲劇だと思うんです。それを目の前で観ている人も悲劇だと感じると思うんですが、少し離れたところから見ると喜劇に変わるんですよね、不思議なもので。悲劇と喜劇って紙一重なのかな、と思います。それがわかりやすく演出されている2作品なので、ぜひ、一生懸命に慌てている、滑稽な姿を笑いながら観て頂けたらと思います」


――では最後に山崎さん、公演を楽しみにされている方、興味を持っている方にメッセージをお願いします!

山崎「劇団としては、元号も新しく変わって1発目の舞台。また気持ちを新たにさらなる10年に向けて頑張るぞ、という気持ちでいます。お客さまには、とにかくエンターテインメントなので、演劇ってとっつきにくい、小難しい、と感じている方でもお楽しみいただけるものになっているので、お祭りのような感じで来ていただければ。『本当にあったら怖い話』は、言うなれば…『ダイ・ハード』のようなものを観にくる感じで。『地獄』のほうは、『エイリアン』のような感じで来ていただければと思います。どちらの作品も全然怖くないので(笑)。初演の時に、それで二の足を踏まれた方もいらっしゃったんですが、全然ホラーじゃありませんから。それだけは、最後にお伝えしておきたいです(笑)」


――楽しみにしております! 本日はありがとうございました。

 

インタビュー・文/宮崎新之