人気児童小説『二分間の冒険』の舞台化! チラシビジュアルも完成!

2019.05.15

“たった二分間で冒険!?”信じられないかもしれません。
でもこれは、六年生の悟に本当におこったこと。
校庭でふしぎな黒ネコに出会った時から、悟の「長い長い」二分間の大冒険が始まります。

KAAT では、毎年おとなもこどもも本気で楽しめる高品質な舞台をKAAT キッズ・プログラムとして現代の演劇シーンを牽引するアーティストとともに創作しています。
今夏の新作は、30 年にわたってこどもたちに読みつがれてきた日本屈指のファンタジー小説「二分間の冒険」の舞台化に挑戦します!

台本・演出をてがけるのは、劇団「範宙遊泳」を主宰し、次世代を担う気鋭の作家・演出家として注目を集める「山本卓卓(やまもとすぐる)」。
1985 年に初版された本作が30 年のときを経て、87年生まれの若い山本の感性あふれたテキストと、あそびごころあふれる楽しい演出で今のこどもたちに届く言葉や世界に生まれ変わります。オリジナルキャラクターも出現!?します。
また、人気イラストレーターの「ひらのりょう」がアニメーションのイラストをてがけ、ひらのならではのユニークなキャラクターが冒険の世界を駆けめぐります。
音楽には世界を舞台に活躍する打楽器奏者の「加藤訓子」。ほかにはないオリジナルな音の世界を書き下ろします。

出演者は7人。そのうち3人は実際にこどもを子役が、老人役を年配の俳優が演じ、出演者の年齢層の幅も魅力のひとつ。本作のテーマのひとつは若さと老いでもあります。
舞台の冒険を通じて、観客のこどももおとなも「一番確かなもの」そして「若さと老い」を考えていきます。

【コメント】

≪山本卓卓≫
GPS が発達した現代において、携帯電話ひとつ持っていればサハラ砂漠の真ん中でさえ迷うことなく家に帰ることができる私たちにとって”冒険”という言葉は果たして失笑することなく受け止め得るのでしょうか。
迷うことや失敗することが否定されているかのような時代に、置いてきぼりをくらった”冒険”が寂しそうにしています。
物語の役目のひとつは、そうした寂しそうにしている言葉を甦らせることにあります。
冒険冒険冒険。
子どもから大人まで、冒険はきっと待っています。