【令和ver.舞台写真】
KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『ゴドーを待ちながら』が、6/12(水)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕した。
日韓共同製作作品『カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞するなど、海外からの注目も集める多田淳之介が、ベケットの名作に挑戦する。
主人公のウラジミールとエストラゴンを、60歳代の昭和・平成ver.と30歳代の令和ver.の2バージョンにて交互に上演することでも話題の本作。年代の異なる2組が、同じ舞台装置のなかで、同じ台詞を語る。ゴドーを待ち続けた昭和・平成バージョン、これからも待つであろう令和バージョンの違いに注目が集まっている。
開幕直後の昭和・平成ver.と令和ver.の舞台写真を紹介。
≪昭和・平成ver.≫
≪令和ver.≫
撮影:宮川舞子
【あらすじ】
『ゴドーを待ちながら』は2幕劇。木が一本立つ田舎の一本道が舞台である。
第1幕ではウラジミールとエストラゴンという2人の浮浪者が、ゴドーという人物を待ち続けている。2人はゴドーに会ったことはなく、たわいもないゲームをしたり、滑稽で実りのない会話を交わし続ける。そこにポゾーと従者・ラッキーがやってくる。ラッキーは首にロープを付けられており、市場に売りに行く途中だとポゾーは言う。ラッキーはポゾーの命ずるまま踊ったりするが、「考えろ!」と命令されて突然、哲学的な演説を始める。ポゾーとラッキーが去った後、使者の少年がやってきて、今日は来ないが明日は来る、というゴドーの伝言を告げる。
第2幕においてもウラジミールとエストラゴンがゴドーを待っている。1幕と同様に、ポゾーとラッキーが来るが、ポゾーは盲目になっており、ラッキーは何もしゃべらない。2人が去った後に使者の少年がやってくる。ウラジミールとエストラゴンは自殺を試みるが失敗し、幕になる。