さらなる進化を遂げてきた『髑髏城の七人』、第4弾の“Season月”では劇団☆新感線としても初挑戦となる2つのチームが交互に上演を行うダブルチーム制を導入!
1990年の初演以降、7年ごとに上演され、その上演ごとに創意工夫を凝らして進化し続けてきた劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』。新劇場〔IHIステージアラウンド東京〕での公演も、“Season花”では2011年版をよりブラッシュアップさせた王道スタイル、“Season鳥”では歌とダンスを取り入れ、“Season風”では13年ぶりに一人二役バージョンを復活させるなど、さらなる進化を遂げてきましたが、“Season月”では、劇団☆新感線としても初挑戦となる2つのチームが交互に上演を行うダブルチーム制を導入いたします。
主人公の[捨之介]には、“上弦の月”は福士蒼汰、“下弦の月”に宮野真守。史上最年少で捨之介を演じる初舞台の福士と、声優・俳優として圧倒的な人気を博す宮野が、このダブルチームの座長として、アジア初の新劇場に挑みます。そして、“上弦の月”の[天魔王]には、現在“Season鳥”で蘭兵衛を演じている早乙女太一が初挑戦し、“下弦の月”では舞台 『刀剣乱舞』の主人公・三日月宗近役などで活躍中の鈴木拡樹が扮します。[蘭兵衛]は、“上弦の月”には 2度目の舞台出演となる三浦翔平、“下弦の月”には舞台『弱虫ペダル』や『ダイヤのA』などで活躍する廣瀬智紀。 [兵庫]は、“上弦の月”の須賀健太と、“下弦の月”の木村了。共に、『鉈切り丸』などでいのうえ演出を経験済みの若手実力派が担います。さらに、本公演では[沙霧]改め[霧丸]となる役どころを、“上弦の月”は『ロミオ&ジュリエット』や『RENT』などのミュージカルで活躍する平間壮一、“下弦の月”は『ライブ・スペクタクル NARUTO-ナルト-』のうずまきナルト役で注目を集めた松岡広大が演じます。
そして、このフレッシュな顔ぶれを支え、さらに彩りを与える[極楽太夫]には、“上弦の月”は1997年の再演版と2004年の『アオドクロ』版で極楽太夫を演じた高田聖子、“下弦の月”は1990年の初演版で極楽太夫を演じ、新感線の本公演には17年ぶりの出演となる羽野晶紀を配しました。演劇界をリードしてきたベテラン俳優の二人、渡辺いっけいが“上弦の月”、千葉哲也が“下弦の月”で[狸穴二郎衛門]を演じ、物語をグッと引き締めます。
劇団☆新感線初となるダブルチーム制で、これまで以上にフレッシュな顔ぶれが揃い、見応え十分の『髑髏城の七人』が誕生いたします。
<上弦の月>
捨之介(すてのすけ)/福士蒼汰
天魔王(てんまおう)/早乙女太一
無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)/三浦翔平
兵庫(ひょうご)/須賀健太
霧丸(きりまる)/平間壮一
極楽太夫(ごくらくたゆう)/高田聖子
狸穴二郎衛門(まみあなじろうえもん)/渡辺いっけい
<下弦の月>
捨之介(すてのすけ)/宮野真守
天魔王(てんまおう)/鈴木拡樹
無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)/廣瀬智紀
兵庫(ひょうご)/木村了
霧丸(きりまる)/松岡広大
極楽太夫(ごくらくたゆう)/羽野晶紀
狸穴二郎衛門(まみあなじろうえもん)/千葉哲也
【コメント】
[上弦の月/捨之介役] 福士蒼汰
自分が生まれる前から上演されている『髑髏城の七人』の捨之介を演じるのはとても不思議な気がしますが、期待に胸が膨らみます。客席が回転する劇場は、役者の動きと同時に客席が周ることでより一層役者の心情に寄り添えるような、不思議な感覚でした。
“花・鳥・風・月”と、同じ役を複数で演じる中の一人というのはなかなか経験出来ませんし、観劇いただくのもそれぞれのキャラクターの差が見られて楽しんでいただけると思います。
中島かずきさんはデビュー当時(仮面ライダーフォーゼ)からずっと見守ってくださっているので、自分自身の初舞台でまたご一緒できることは本当に心強いです。
ダブルチームとして同じ役を演じる宮野真守さんは、声優や歌手としても活躍されていてとても多才な方だなという印象です。千秋楽まで一緒に走って行きたいと思います。
初舞台で、それも最年少で捨之介を演じさせていただくので、新しい風を吹かせられたらいいなと思っています。
思いっきり楽しんで、思いっきり演じ切りたいです。
[下弦の月/捨之介役] 宮野真守
まさか自分にオファーをいただけるなんて思ってもいなかったので、チャンスをいただけたことに感謝し、立ち向かいたいと思いました。福士(蒼汰)さんと同じ役を演じさせていただくことはとても嬉しくて心強いです。エネルギッシュで若さあふれる福士さんと共に、僕も僕らしく捨之介に臨んでいきたいと思います。
“Season花”を観て、そのスケールの大きさに圧倒されました。役者の皆さんのエネルギーをすごく感じたので、観る人たちはそこに心震わされるのだと思います。
僕にとって間違いなくとてつもなく巨大な戦いになると思うので、そこに立ち向かっている姿を皆様にぜひ観ていただきたいですし、観に来てくださった皆様をあっと驚かせるような表現をして楽しんで帰っていただけるように頑張ります。
[作] 中島かずき
『髑髏城の七人』Season月で捨之介を演じていただく福士蒼汰くんと宮野真守くんは、実は二人とも、おそらく新感線の中で一番接点があるのが僕なんですよね。福士くんは、僕が脚本を担当した『仮面ライダーフォーゼ』の主役オーディションで出会ってから、その後もずっとその成長を見守ってきました。まさに『フォーゼ』がスタートだったようなものですから、あの彼が捨之介を演じてくれるなんて、感慨深いです。しかも彼にとってはこれが初舞台で、最年少の捨之介になるわけですからね。「ガンバレ!」という気持ちでいっぱいです。そして宮野くんとは『戯伝写楽』という舞台でご一緒しているのですが、これがいろいろと大変な思いをした公演で、その苦楽を共にしたということもあってとても思い出深いんです。今回このタイミングで、この大舞台で彼の捨之介が観られることは本当にうれしいですね。二人揃って陽性の華を持っていますから、それがきっとスターとしての強い光を放つことと思います。僕自身もとても期待していますし、楽しみにも思っています。
[演出] いのうえひでのり
そもそも今回の『髑髏城の七人』“花・鳥・風・月”は、全体的にいろいろなことに挑戦しているわけですが、そんな中でも特に“Season月”は“チャレンジの度合い”が最高難度の公演になると思います。“Season月”の場合はなにしろ メインキャストの年齢が2011年版の通称“ワカドクロ”よりもぐっと若いので“超ワカドクロ”という感じですね。芝居の巧さというよりも、真っすぐさ、元気の良さ、アツさみたいなところで勝負してもらいたいと思っています。
福士蒼汰くんはとても真面目そうなイメージがあるので、 その部分をぜひいい方向に出してほしいですし、宮野真守くんはおおらかな印象があるので、捨之介役としてきっとイケると思っています。どちらもすらっとしているし、 ビジュアル的には絶対大丈夫でしょう。とりあえず僕が現時点で言えることは、とにかくケガのないように最後まで走り切ってほしいということだけですね。