「東京ラブストーリー」(’91)、「Mother」(’10)、「最高の離婚」(’13)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(’16)、「カルテット」(’17)、現在公開中の映画「花束みたいな恋をした」(’21)、4月からスタートする連続ドラマ「大豆田とわ子と3人の元夫」(’21)など、数多くの作品を手掛ける脚本家・坂元裕二。その坂元裕二の作・演出による朗読劇が東京、大阪、札幌で開催されます。
本公演は昨年4月に上演予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大により残念ながら公演が中止となりました。それから1年経った今回、出演を予定していたすべてのキャストが再集結し上演の運びとなりました。
お届けするのは「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」と、新作「忘れえぬ 忘れえぬ」の3作品。それぞれ登場人物が男女ふたりの台詞による物語です。この坂元裕二による3つの脚本を、4組の俳優がそれぞれの登場人物となり朗読で演じます。また独特の世界観で注目される2003年生まれの音楽家、諭吉佳作/menが本公演で初めて舞台音楽を担当し、坂元の「ことば」が織りなす繊細な世界を彩ります。
【公演概要】
坂元裕二 朗読劇2021「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」
作・演出:坂元裕二
音楽:諭吉佳作/men
出演:高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優(出演日順)
上演内容:
■第1作品「忘れえぬ 忘れえぬ」
書き下ろし新作。
■第2作品「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」
男のもとに初恋の女からの手紙がふいに届いた。東京に向かう高速バスの車中で書かれた手紙だった。
わたしは東京で結婚し、その相手はこのバスの運転手ですと書いてある。しかしその手紙が届いた頃、男は既にあるニュースを目にしていた。
“東名高速道路高速バスの横転事故。死者8名。運転手は逃亡中”
生き残った女は婚約者である運転手の行方を捜しはじめた。男もまた女を救おうとしていた。二人は再びあの海老名サービスエリアで交錯する。
幾つかの悲しみの川がより深い悲しみの海に流れ込む。
■第3作品「カラシニコフ不倫海峡」
平凡な夫婦だった。ある時妻がアフリカへ地雷除去のボランティアに行くと言い出した。数ヶ月後、妻は少年兵の持つカラシニコフに撃たれて死んだ。男が悲劇の夫として注目を浴びた時、見知らぬ女から手紙が届く。
“あなたの妻は生きています。アフリカの地でわたしの夫と暮らしています。わたしたちは捨てられたのです”
男は真偽を確かめるため、女と待ち合わせる。互いの伴侶が密会を繰り返していた円山町。ホテルの名前は、『カテドラル』。
残された男と女が今、雑居ビルの谷間の海に溺れてゆく。
【東京公演】
2021/4/13(火)~21(水) よみうり大手町ホール
全席指定6,800円(税込) ※未就学児入場不可
一般発売日:3/28(日)10:00~
【大阪公演】
2021/4/28(水)~29(木・祝) 松下IMPホール
全席指定6,800円(税込) ※未就学児入場不可
一般発売日:詳細は決定次第、ご案内致します。
【札幌公演】
2021/5/7(金)~8(土) 道新ホール
全席指定6,800円(税込) ※未就学児入場不可
一般発売日:4/15(木)10:00~
※各公演の上演作品、出演者の詳細は公式HP(http://www.sakamotoroudoku.com)にてご確認をお願いいたします。