山西竜矢主宰ピンク・リバティ2年半ぶりの新作公演『とりわけ眺めの悪い部屋』上演決定!(代表・山西竜矢コメントあり)

2021.08.25

左上より
北村優衣、斎藤友香莉、稲川悟史
長友郁真、湯川ひな、大西礼芳
古野陽大、葉丸あすか、富川一人

2021年11月10日(水)より浅草九劇にて開幕する『とりわけ眺めの悪い部屋』の公演詳細とメインビジュアルが公開となった。コロナ禍で前回公演『下らざるをえない坂』の中止を余儀なくされたピンク・リバティにとって、約二年半ぶりの新作公演となる本作は、ある孤独な地縛霊と彼女を取り巻く人々の送る、醜く美しい群像劇。

キャストには、長久允監督の短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』や、WOWOWオリジナルドラマ『FM999 999WOMENʻS SONGS』に主演で抜擢され、活躍の幅を広げる湯川ひなをはじめ、近年ドラマや映画での活躍がめざましいハイバイの長友郁真、ピンク・リバティ初参加の大西礼芳ほか、若手実力派が集結。また、劇中音楽を、多数の海外映画祭を席巻する映像制作集団・大田原愚豚舎の渡辺雄司が担当するなど、多彩な顔ぶれが公演を彩る。

代表・山西竜矢は、本年、初の長編監督作となる映画『彼女来来』で、若手映画監督の登竜門 MOOSIC LAB にて準グランプリを含む三冠を達成。同作はその後、NYにて開催される北米最大の映画祭japan cutsへの選出など、国内外で高い評価を得て全国順次公開に至った。
ジャンルの垣根を飛び越えて活動する山西が、約二年半の時を経て迎える本作は、ピンク・リバティのさらなる躍進を期待させる。

 

ストーリー

繁華街に佇むそのアパートの一室は、隣に建った看板のせいで窓からの眺めがまるで見えなかった。毎夜看板の光が色とりどりに揺れるその部屋で、伊野夏子は死んだ。二十歳を迎える少し前に、彼女はしずかに幽霊になった。
数年後。そこに引っ越してきた津島一郎に自分の姿が見えていることに、夏子は気付いた。
一朗は恋人を持たず、友人も少なかった。夏子は彼を気に入った─
約2年半ぶりとなるピンク・リバティ新作公演は、ある孤独な地縛霊の女と、彼女を取り巻く人々の送る、醜く美しい群像劇。

 

ピンク・リバティとは

山西竜矢が脚本・演出をつとめる演劇ユニット。2016年の旗揚げ以降、東京を拠点に活動する。
リアリティある日常生活の情景が奇妙な世界と混ざり合っていく、不穏かつ幻視的な作風が特徴的。人間が元来抱える行き場のないさみしさをユーモアを交えながら描き、空しくも美しい情景として昇華する劇作はどの作品にも通底している。

 

作・演出:山西竜矢 コメント


「とりわけ眺めの悪い部屋」は、孤独な幽霊の女性と、彼女を取り巻くきれいできたない人間たちの交わりを描く作品です。
気づけば二年半ぶりとなった本作ですが、ここ数年映像作品に携わってきたことで、逆に「演劇とは何か」ということを自分なりに捉え直すことができたので、劇場を離れて積み上げたものを存分に注ぎ込もうと思います。
今までと同じ味を、より味わい深いものにしてお客様にお出しするような心持ちで挑みます。ご期待くださいましたら幸いです。