全てを一新し生まれ変わった『鶴かもしれない2022』本多劇場にて開幕!(小沢道成コメントあり)

2022.02.24

小沢道成の代表作である、小沢道成ひとり芝居『鶴かもしれない2022』が2月23日(水・祝)に下北沢・本多劇場にて開幕。今作は、2014年に初演を迎えてから、何度も上演を繰り返し4度目の上演である。

東京の繁華街で泣き崩れたひとりの女。通りかかった心優しい若者が「大丈夫ですか」と声をかける。誰もが知る童話『鶴の恩返し』を現代版に置き換えた本作は、たくさんの人に愛されてきた。そんな本作が長い時を経てまた新しい作品へと生まれ変わる。

音楽・美術・衣裳・ヘアメイクに加え、物語自体も新しい演出にて描き、本多劇場に一人で立つ小沢の想いを存分に詰めた作品を目に焼きつけてほしい。

前作『オーレリアンの兄妹』が第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネートされ、期間限定(2022年2月22日〜3月1日)でWeb公開され、ますます注目を集める。そんな小沢の一年間の創作活動を追ったドキュメンタリー映像『メイキングかもしれない~小沢道成の創作活動に密着~』は現在YouTubeにて公開中。1年間にわたる創作活動をリアルタイムで発信してきた。「創作の現場を開示することで、演劇界だけでなく、これからのものづくりにかかわるすべての方に少しの刺激と少しのヒントになれば」と、映像ディレクターの谷口恒平とともに歩んできたメイキング映像も、今週末の千穐楽と共に最終回を迎える。

チケットは好評発売中。上演は2月27日(日)まで。

小沢道成コメント

本多劇場へやって来ました。
舞台美術・衣裳・ヘアメイク・照明・音響・ロビー、全てが揃った風景を目の前に、今、このコメントを書いています。
思い返せば、本多劇場と僕の強烈な思い出は、2020年6月に参加した無観客生配信の時のことです。
誰も椅子に座っていない、笑い声も聞こえない、そんな中で上演した忘れられない出来事。
今、劇場の椅子に座りながら、なんだかあの時よりもあたたかく感じています。
あれから数々の舞台が上演され、それを観に劇場へ来た方がいるからなのでしょう。
上演し続ける人たちがいて、それを観にくる人たちがいて、やっと劇場の空気が出来上がる。
僕もその一員になれたらいいな、あたたかさを繋げていきたいな、そんなことを思いながら、今から始まる怒涛の本番に励むわけです。呼ばれました、行ってきます。
5日間だけの上演、儚いけども贅沢で楽しい時間をお届けします。

photo by bozzo