ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』ゲネプロレポート到着!

THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

 

6月16日(木)に東京・天王洲 銀河劇場にて開幕したドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』。その開幕に先立ち公開ゲネプロが行われた。

本作は、アイドル育成ゲーム「アイドルマスター」シリーズで、初めて男性アイドルをプロデュースするタイトル「アイドルマスター SideM」の初の舞台化作品。アプリゲーム版の「アイドルマスター SideM GROWING STARS」を原作に演出を荒木宏文、脚本を佐野瑞樹が手掛け、舞台オリジナルストーリーを展開する。

アイドルたちが所属する315プロダクション。業界ではまだ新しいこのプロダクションの「プロデューサー」として、観客はアイドルを見守っていくことになる。冒頭では、齋藤孝司社長の声が、スクリーンに映し出されたゲームプレイ画面とともに高らかに響き、一気に作品世界へと引き込まれていった。

今回のストーリーに登場するのは、「DRAMATIC STARS」、「High×Joker」、「C.FIRST」の3ユニット。

 

「DRAMATIC STARS」は元弁護士で熱血漢の天道輝(加藤良輔)、元外科医でクールな桜庭薫(澁木稜)、元パイロットで穏やかな人柄の柏木翼(宮田龍平)の3人によるユニット。突っ走りがちな天道を、桜庭が諫め、そんな両極端な2人を柏木が柔らかく繋ぐ。バラバラの個性ながらバランスの取れたユニットで、他のメンバーよりも年齢が少し上のため兄貴分として慕われていた。

「High×Joker」はバンド形式のユニットで、元気があり余っているボーカル・伊瀬谷四季(土屋翔)、明るくノリがいいギター・秋山隼人(櫻井圭登)、ちょっとヤンチャなドラムス・若里春名(高橋祐理)、冷静で練習に厳しいキーボード・冬美旬(大見拓土)、のんびり屋でおっとりしているベース・榊夏来(設楽銀河)の5人。中でもボーカルの四季は315プロダクションで一番のムードメーカー。ステージを駆け巡り、「負けてらんないっス!」と、物語を大きくけん引していた。

「DRAMATIC STARS」と「High×Joker」がレッスンなどに励む中、事務員の山村(三好大貴)は、とある高校生に出会う。音楽で世界を変えたいと願う生徒会長の天峰秀(北川尚弥)だ。早速、山村がスカウトすると、天峰からさらに誘いたい他校の生徒会長が2人いるといわれ、確かな才能がありながら1番じゃないと意味がないと卑下してしまう花園百々人(中島優斗)、スターを両親に持ちながらも自らの力だけで輝こうとする眉見鋭心(平賀勇成)もスカウト。3人は新ユニット「C.FIRST」として活動することになる。

 

ライブの動画がバズったり、おもちゃ屋さんでのイベントを成功させたりと、試行錯誤をしながら活動を充実させていくアイドルたち。時折、プロデューサーである観客に向けて悩みや相談、想いを投げかけてくれるため、自分も物語に参加しているような感覚になれる。また、アイドルたちも、時に羨んだり妬んだりしてしまいそうな場面でも、互いにリスペクトを持ってポジティブに切磋琢磨しており、彼らを応援したい気持ちがどんどん込み上げてきた。

そして315プロダクションのアイドルが49人に増え、プロダクションとしてユニットを組み合わせたライブを全国各地で開催することが決定する。「DRAMATIC STARS」「High×Joker」「C.FIRST」の3組で合同ライブをすることになったが、3組のカラーはバラバラ。全員で相談しながら、一体感を出すための方法を模索するが、なかなか意見を合わせることができない。特に、能天気な発言を繰り返す天道と、無駄を省き効率よく進めていきたい桜庭は激しく衝突してしまう。果たして合同ライブはうまくいくのか…?

終盤のライブパートでは、新曲を含む5曲が披露される。開演前には、ステージの脇で出番を待つアイドルたちの様子が映像で紹介され、ステージへの想いやプロデューサーへの感謝などが語られる。短いやりとりではあるが、万感の思いがこみ上げてくるような一幕だった。

 

まずは、それぞれのユニットでの楽曲披露。「C.FIRST」はクールかつダンサブルに、「High×Joker」は疾走感あふれるバンドサウンドを会場いっぱいに響かせる。「DRAMATIC STARS」は、王道的なアイドルナンバーで、鮮やかにステージを彩っていた。そして合同ナンバーでは、全員が一体となって華やかにステージを所狭しと歌い踊る。ユニットを超えたユニゾンなど、聴きどころ見どころも満載の楽曲となっていた。

 

それぞれの活動スタイルや抱えている想いはバラバラでも、アイドルとして目指す場所は同じ。そのひたむきな姿は、誰しも応援したくなるだろう。そんな彼らの生のライブステージを鑑賞できるのは、本舞台ならでは。見どころがギュッと詰まったドラマティックなストーリーを、ぜひその目と耳で堪能してみてほしい。

 

ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』は、東京・天王洲 銀河劇場にて、6月26日(日)まで上演される。

 

 

ライター:宮崎新之