関根勤と柳原可奈子が、“ひどいことをいろいろ喋る”トークライブ「酷白9」が、3年半ぶりに東京・イイノホール(8月27日、28日)にて開催される。6月某日、当日に向けての記者会見&囲み取材が開かれ、ふたりが意気込みを語ってくれた。トークライブはSNSに載せることをいっさい禁止している為、ライブの内容は外に漏れることはないが、会見の様子からどんな内容なのかを想像して当日を楽しみにしてほしい。
ーー「酷白」は今回が9回目となります。そもそもおふたりが一緒にやろうと思われたきっかけは?
関根「当時、可奈子ちゃんが若手のなかでめちゃくちゃ面白かったんですよ。毒がありそうな感じが。それで(番組などで一緒になると)よく楽屋でお話していたんだけど、「どうせだったらライブでやらない?」ってお誘いしまして。ですから可奈子ちゃんありきの舞台です」
柳原「ウフフ。嬉しいです」
ーー3年半ぶりでの開催です。
関根「「酷白」は字の通り、酷いことをいろいろ喋る場所でございます。これまでずっと楽しくやってきたけど、可奈子ちゃんがご出産ということで休憩に入られて、さすがにもう飽きちゃったかな? と思いながらもダメ元でオファーしたら「またやりたい」と言っていただいたので「やりましょう!」となりました」
柳原「もちろんやりますよ~! 私はお待ちしておりました。楽しみにしていました」
関根「「あんなくだらない舞台はもう嫌だ、私は正統派でいきます」っていうスタンスかなと思っていたんだけど(笑)」
柳原「今、娘と一日中一緒にいるんですけど、彼女はまだトークができないのでもう(話したいことが)溜まって、溜まって。会えない時間に毒が育ちすぎるくらい育っています。フフ。なので、どれだけ毒々しい内容になるのか今からとっても楽しみにしています」
関根「そうですか! 母親の視点でも世の中を斬っていただければと思います」
柳原「フルパワー充電して戻ってきました」
ーー「酷白」はSNSやつげ口など、他言無用のルールがあると伺いましたが、外に漏れてはいけない内容ということでしょうか?
関根「そうです。かなり酷い内容になっておりますのでSNSには載せないでくださいとお願いしています。みなさんにはそれを守っていただいるので嬉しい限りです」
柳原「くだらなすぎて忘れているって話もありますけどね(笑)」
関根「それはある。終わったあとに「なんだったんだろう?」って。覚えているような重要なことがひとつもない。ただ、くだらないだけ」
柳原「DVDにもなっていませんからね」
ーーDVDで観たいという方も多いのでは?
関根「そんな事になったら私はたぶん……無期限謹慎に……」
柳原「フフフ。したい気持ちはありますけど、誰もしてくれないですもんね(笑)」
関根「できるならしたいけど、もう、いろんな事務所に菓子折り持って頭を下げに行かなきゃいけない」
ーー関根さんほどの大御所になっても謹慎しなきゃいけないくらいですか?
柳原「私も同じですね。謝罪会見をしなきゃいけないかも(笑)」
関根「特に今回はコロナもありましたので溜まっていますからね。より濃いものを求めて来ていただくんじゃないかなと。 今、テレビの世界はコンプライアンスが厳しいですけど、ライブは甘いですからね。我々のドロドロした部分を出そうと思います」
ーーおふたりにとって「酷白」というイベントはどういう位置づけなんでしょうか?
関根「ガス抜きですね」
柳原「思考の三角コーナーって呼んでいます。考えたゴミを吐き出すっていう(笑)」
関根「可奈子ちゃんとはセンスが合うっていうのかな、いろんなことをお話できるので嬉しいです」
ーーテーマのようなものはあるのでしょうか?
関根「テーマは特にないんですけど毎回、お互いに気になっている芸能人のことを話すのがテーマではありますかね。誰と誰が結婚したけど、本当は僕が結婚したかったな、みたいな妄想をしています。素晴らしいスポーツ選手が出てきたらこの人にはこういう方と結婚して欲しいなとか、そういうくだらないことばっかり言ってます。有名人の行動に対していろいろご意見を言う、芸能界版の張本勲だと思っていただければ」
柳原「芸能界にも「酷白」のファンの方が多くて、毎回来てくださる方もいるんです。例えばアリコン(有村昆)さんとか」
関根「そうなんです。毎回、来てくださってるんですけどまさか今度は自分がネタになるという……」
柳原「今回もアリコンさんに来て欲しいですね~」
関根「喫茶店で一般の人が噂話をしているスーパー版だと思ってください」
ーー柳原さんはご出産されて、ご自身のなかで変化はありましたか? あまり厳しいことは思わなくなったというような?
柳原「基本は変わらないと思います。こんなにもワイドショーを見ている主婦はいないだろうってくらい情報のチェックをしていますから(笑)」
関根「むしろ母になったからこそ厳しい意見が出るかもしれませんよね。そこは期待しております」
柳原「“妄想彼氏”もワイドショーを見ていると谷原章介さんだったり、立川志らくさんだったり、たくさん妄想できますので」
関根「そうそう、妄想でこんなデートをしたいという話もよくしていますね」
ーー例えば誰との妄想デートを?
柳原「よく登場するのは小泉孝太郎さんですね」
関根「可奈子ちゃんは小泉家好きだよね。純一郎さんも好きだったよね?」
柳原「スキスキ♡ でも、とうとうご本人の耳にも入ったらしくて、孝太郎さんから「なんでも関根さんのライブで僕のことを言ってくれているみたいですね」って言われちゃって。もう、私、耳まで真っ赤になっちゃいましたよ」
関根「ハハハ。ご本人の耳に届いちゃったかあ」
柳原「でも、今年もやめません! “孝太郎と私2022”をやりたいと思います。関根さんは?」
関根「松たか子さんですね。僕、日本アカデミー賞の司会を3年くらいやらさせていただいたんですけど、ある年の司会のお相手が松さんだったんですよ。綺麗でね、それで品があって、まあ素敵で好きになっちゃったんです。それで彼女と付き合うことを妄想したんです。僕が独身で5歳上という設定にして」
柳原「詳細な設定は大事ですよね」
関根「そう。単なる仲良くなるだけ駄目なんです。相手のことを考えないといけない。なので、僕はラブラブで過ごしたいんだけど、彼女にはお芝居があるから稽古に入っちゃうとピリピリしてなかなかデートもできないというところから妄想をはじめて」
柳原「セリフも覚えないといけないし」
関根「1ヶ月間の稽古が終わると本番です。もちろん本番中ですからその公演中はピリピリされている。でも、一週間くらい経つと慣れてくるから「やっとこれで普通に戻れるかな」と思ったら、「今度、兄の舞台があるの」って言われるわけです」
柳原「まさかの展開」
関根「で、兄の舞台がある一ヶ月間ピリピリされている。で、ようやく終わったと思ったら今度は「父のラ・マンチャがあるの」って」
柳原「お父さんの舞台があるんだ! 芸能一家ですからね。仕方ない」
関根「そう。それで僕が耐えきれなくなって半年で身を引く……まあ、妄想ですけどね。こんな話ばっかりしています。今年は大谷翔平選手と佐々木朗希選手の話題は出るでしょうね。おふたりの結婚相手を誰にするか決めましょうか」
柳原「それは是非やりましょう」
関根「もうね、変なタレントは近づかないでくれって話になると思います。変な人が近づいてきたら私がブロックします。「ブロック警察の関根です!」って膝から下にラグビーのタックルをします!」
ーーブロック警察の目は厳しそうですね。
関根「やっぱりねアスリートで、アスリートの気持ちがわかる人がいいですね。ひとつの道をずっと進んでいるような。まっすぐに生きてきた方がいいですね」
柳原「名前を出されたご本人はご迷惑でしょうけど、妄想として勝手に喋ります(笑)」
ーー最後に公演に対する意気込みをお願いします。
関根「私と可奈子ちゃんの表のイメージだけを期待する方は観に来ないでください(笑)。ハハハ」
柳原「お口に合うかわかりませんけど、是非、見に来てください」
取材・文:高畠正人