写真左から、安井一真、小波津亜廉
天才&人間が創る音楽を浴びに来て!
個性的なバディの魅力で人気を集める『東京カラーソニック!!』が初の舞台化! Unit.4の倉橋海吏&高槻神楽を演じるのは、安井一真&小波津亜廉の2人だ。
安井 僕も10代のときからずっと音楽をやっていました。自分の興味のあるもの以外、全然興味がない(笑)。そういうところは海吏と似ていますね。海吏は天才だけど、人と違いすぎるがゆえの葛藤や苦悩もきっとあったんだろうなと思っていて。表に出ている明るさだけではなく、まだ描かれていないようなダークな一面も掘り下げて演じられたら。
小波津 両親がオペラをやっていた関係で、ずっと家ではクラシックばっかり聴いていたんですよ。だからクラシック好きなところは、神楽との共通点。あとは父親に対する反骨精神ですね。自分よりすごい人が身近にいて、しかもバディになるのは何を考えているかよくわからないけど歌はピカイチの天才。きっと劣等感を抱く場面もあったと思うんです。その苦しみは、僕もこういう世界にいるからよくわかります。
変わり者の天才&完璧主義者の一匹狼というUnit.4のカラーをどう出していくかが見どころだ。
小波津 倉橋くんって、やっぱり天才肌。それに対して、神楽はすごく人間っぽいんです。化け物と人間という関係をうまく出していけたら
安井 その一方で、神楽の創る音楽はどこか人間味がなくて。感性で生きている海吏と一緒に歩んでいくことで、神楽の人間味がどんどん引き出されていく。その瞬間をしっかり見せていきたいです。
2人で創り上げた楽曲で頂点を目指す音楽青春ストーリー。その楽曲の魅力は当然舞台でも健在だ。
小波津 ユニット贔屓でも何でもなく(笑)、神楽が創って海吏が歌う『Don’t back down』が一番カッコいいって思いました! ロックテイストでありながらクラシックの要素もあって。
安井 歌詞が2人の関係に合ってるし、メロディを聴いているだけで2人を彷彿させるというか、2人が並んでいる光景が思い浮かぶ!
小波津 そう! 2人が戦って生まれた曲なんだろうなっていうのが見えるんですよね。感情に訴えてくる感じが好きです。
安井 また海吏のCVをされている武内駿輔さんの声がすごく素敵なんですよ。喋ってるときと歌声のギャップがあって。だから、その良さはあまり崩さずに。かつ自分の感性も崩さず歌えたらいいなと思っています。
ちなみに、海吏は他人に変なあだ名をつけるのが大好き。もし安井が小波津にあだ名をつけるとしたら…?
安井 言っていいですか。ルーブル。
小波津 どういうこと?(笑)
安井 初めて会ったときに思ったんですよ、ルーブル美術館にいるやつじゃんって。立ち姿もカッコいいし、顔立ちがめちゃくちゃ美しい。そのインパクトが一発目でドーンと来たので、ルーブル小波津ということで(笑)。
小波津 わかった。じゃあ稽古場で僕がルーブルって呼ばれていたら、ローチケさんの取材のせいだって、みなさん覚えててください(笑)。
インタビュー&文/横川良明
Photo/植田真紗美
※構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載
※写真は誌面と異なります
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
安井一真
■ヤスイ カズマ
’94年生まれ。愛知県出身。近作に『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』、ミュージカル『赤毛のアン』など。
小波津亜廉
■コハツ アレン
’ 91年生まれ。沖縄県出身。近作に、『ダイヤのA』 The MUSICAL、「SK∞ エスケーエイト The Stage」など。