口が消える女性とその周囲を描いた新作公演『檸檬』
劇団papercraft 第8回公演『檸檬』が、1月25日(水)から浅草九劇にて開幕した。
本作は、ある日口の痛みに襲われたことで、半年後に口が消えることを知った女性とその周囲を描いた新作公演。
出演者には伊藤歌歩、櫻井健人、伊藤寧々らが名を連ね、作・演出は、これまでの劇団papercraft全作品を手掛けてきた海路が務める。
開幕を迎えた昨日、本作の舞台写真と海路からのコメントが到着した。
海路(作・演出) コメント
この数年で、世の中は大きく変わったような気がしていて、ただそれに対して、自分達いち個人が何かできたかと言うと、何にもできないでいたな、と思っていて、だからこそ、今もあの時も同じ想いを抱えているんだと思うし、世の中は大きく変わり続けてるんだろうな、って思います。
思ってばっかりで、想ってばっかりな世界に、是非出会って頂けたら幸いです。
あらすじ
口が消えます、半年後に。
だから、それまでにあなたを殺そうと思ったんです。
私はこれまで、口のある平和な暮らしをしてました。
口のある恋人と口のある友達と口のある家族とに囲まれた、口のある幸せな生活だったんです。
そして環境は変われど、そんな口のある良き日々が続くんだと当たり前に思ってました。
なので口のある日常が、こんなにも尊いものになるなんて、思ってもみなかったことでした。