演出家やスタッフと衝突ばかりしていた俳優が、あることがきっかけで女性になりきってミュージカルのオーディションに応募。超個性的なキャラが目に留まり合格!瞬く間に人気スター女優に!?
2019年トニー賞ミュージカル部門最優秀脚本賞、主演男優賞受賞11部門ノミネート最新ブロードウェイ・ミュージカルが日本初上陸!!
来年1月に東京・日生劇場で上演されるミュージカル『トッツィー』の原作は、ハリウッドの名優ダスティン・ホフマン主演で有名な1982年公開映画「トッツィー」。売れない中年男優が知恵を巡らせて女装したところ、一躍大人気スターになってしまうというアメリカン・ジョークたっぷりの大ヒット映画が、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換え、装いもあらたにミュージカル・コメディとして生まれ変わり、瞬く間に話題沸騰に。2019年のトニー賞ミュージカル部門においては、ミュージカル作品賞をはじめ計11部門にノミネートされ、最優秀脚本賞および最優秀主演男優賞に輝いた。
音楽・歌詞のデヴィッド・ヤズベック、脚本のロバート・ホーン、演出のスコット・エリス、振付:デニス・ジョーンズといった、現代のブロードウェイで活躍する、超一流の作家とクリエイティブが集結して作られたミュージカルが、いよいよ日本に初上陸となる!
主演のマイケル・ドーシー&ドロシー・マイケルズに扮するのは、山崎育三郎!!今回の発表を受けて山崎が、オファーを受けた時の気持ちなどを明かしてくれた。
――ミュージカル『トッツィー』、ブロードウェイの最新ミュージカル・コメディのオファーを受けた時の心境は?
またひとつ大きな挑戦が始まると思いワクワクしました。これまで出演したミュージカル作品の中で、最も音域が広く、マイケルとドロシーの演じ分けも役者としてのやりがいを感じます。特にドロシーになってからの楽曲は、女性のソプラノの音域が必要になるので、数年前から女性キーを出すためのヴォイストレーニングを始め、オーディションでは英語の歌詞で挑みました。
――山崎さんが演じられる役はマイケル・ドーシー、今回の扮装ではドロシー・マイケルズを演じられるわけですが、この山崎さんが演じられる役はどのようなキャラクターで、またなぜ女装することになったのか?というところを教えていただけますか?
演技の才能を持つが自分の性格が災いし役がもらえない俳優マイケル・ドーシー。自我が強すぎて役に恵まれずオーディションに受からない状態が続いています。そして、あるオーディションに参加することになりますが、それが実は女性の役なんです。彼は女装してオーディションを受けて、なんと合格してしまいます。そして、瞬く間にスター女優としてドロシーが脚光を浴びます。マイケルはドロシーとして人と関わる中で、彼自身も気づいていなかった本当の自分に出会っていきます。
――キャラクターの話をしていただきましたが、山崎さんが演じられるマイケルは山崎さんと同業の俳優ですけど、マイケルの俳優としての考え方や共感する部分、逆にマイケルに山崎さんがアドバイスする立場になったとしたら、ここを直したらもしかしたら売れるかもというアドバイスはありますか?
マイケルは自我が強すぎて、人に寄り添ったり、相手の気持ちを気にしない人物です。ミュージカル作品はチーム戦なので、そこに気付けないと難しいかも(笑)。
ただ、役者には、どんな作品に出会うか、どんな役と出会うかということは、すごく大きいと思います。それはタイミングや運、人との出会いも大切。彼はドロシーとして、自分の夢を掴んでいきましたが、役者には我慢の時間も必要だと思います。
――この作品を通して、お客様に持ち帰っていただきたいことや、作品が持つメッセージを、あらためて教えていただけますでしょうか?
ミュージカル・コメディなので、とにかく笑えて、見終わったあと本当に楽しかった!幸せ!最高のミュージカルを観た!という気持ちになれると思います。それに加えて、現代の多様性、いろんな形がある中で、人を受け入れること、みんなそれぞれ様々な形があるということ、そして年齢に関係なく自分が一歩踏み出せばいつからだって変われる、新しい自分に出会える、そういう大きなテーマがあります。素晴らしい脚本、演出、音楽、振付、衣裳、セット、これぞブロードウェイミュージカル!ミュージカルの醍醐味が全てが詰まった作品です。
――最後に、お客様にメッセージをお願いします!
2024年1月、ドロシーが皆さまをメロメロにします。最高の年のスタートを一緒にきりましょう。ミュージカル『トッツィー』、劇場でお待ちしております。Chu!
本公演は、2024年1月東京・日生劇場で上演。その後は、2・3月に大阪・名古屋・福岡・岡山でも上演が予定されてる。公演詳細などは決まり次第、ローチケ(webサイト)内で発表致します。