英国内外で活躍する演出家、ジョー・ヒル=ギビンズが日本で初演出!
ローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞に輝いた巨匠アーサー・ミラーの骨太な社会派ドラマ
『セールスマンの死』(ピュリツァー賞、トニー賞受賞)、『るつぼ』などで有名な、20世紀を代表するアメリカの劇作家アーサー・ミラーの社会派ドラマである『橋からの眺め』。違法移民の従兄弟家族を受け入れたことで一家に巻き起こる悲劇を描いた作品です。近年、ウエストエンドでリバイバル作品として上演され、マーク・ストロング主演、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出で、ローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞の各賞を総なめにしました。
アーサー・ミラーは、生涯にわたって弱者に対する連帯を訴え続けた作家でもあります。昨今、絆の重要性が再認識されている現代日本において、本作品に共感を覚える方も多いのではないでしょうか。
本作の演出を手掛けるのは、演劇とオペラの演出家として定評があり、コンセプチュアルな演出で評価も高く英国内外で活躍するジョー・ヒル=ギビンズ。演出作「リチャード二世」は、英国ナショナル・シアターが厳選した、世界で観られるべき傑作舞台を上映するプロジェクト、ナショナル・シアター・ライブでも上映されました。かねてより本作の演出を熱望していた彼が、初演出となる日本でどのような作品を誕生させるのか、期待が高まります。
一家に巻き起こる悲劇を彷彿とさせる、チラシビジュアルが完成!あわせて演出家・キャストのコメントムービーも公開!
主演を務めるのは、2010年上演の『ジャンヌ・ダルク』以来、13年ぶりの舞台出演となる伊藤英明。イタリア系アメリカ人の港湾労働者で、“男性らしさ”に固執し一家に悲劇をもたらす主人公・エディを演じます。そして、エディの妻ビアトリス役には映像のみならず舞台にも意欲的に取り組み各方面から高い評価を集め続ける坂井真紀、エディの姪キャサリン役にはNHK連続テレビ小説『なつぞら』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演するなど多数の映像作品で活躍し、今作が初めての舞台出演となる福地桃子、ビアトリスの従弟ロドルフォ役には映画、TVドラマ、舞台とジャンルを問わず活躍し国外の作品にも多数出演している松島庄汰、ビアトリスの従兄マルコ役には話題の映像作品に多く出演しながらもコンスタントに舞台への出演も続けている和田正人、ストーリーテラーとなる弁護士アルフィエーリ役は舞台、映画、ドラマのみならず司会やナレーションなど多方面で活躍する高橋克実と多彩な顔ぶれが脇をかためます。
この度、それぞれの感情や情熱が潜んでいるような、一家に巻き起こる悲劇を彷彿とさせるビジュアルが完成いたしました。タイトルにもある「橋」を示すブルックリン・ブリッジとともに、舞台となる1950年代のアメリカらしい雰囲気となっています。そして、PARCO STAGE公式Youtubeチャンネルでは演出を務めるジョー・ヒル=ギビンズと全キャスト6名のコメントムービーもあわせて公開となりました。
日本で初演出となるジョー・ヒル=ギビンズと豪華キャスト6名が描く、全く新しい現代の物語として再生する骨太な社会派ドラマにどうぞご注目ください!
東京公演のチケットは、いよいよ明日6月17日(土)、一般発売開始となります。
コメントムービー 再生リストURL
物語
弁護士アルフィエーリによって語られ、ニューヨーク・ブルックリンの労働者階級が住む波止場が舞台。
イタリア系アメリカ人の港湾労働者エディは、妻のビアトリスと17歳になる最愛の姪キャサリンとの3人暮らし。エディは幼くして孤児となったキャサリンをひきとり、ひたすら姪の幸せを願って育ててきた。そこへ、ビアトリスの従兄弟マルコとロドルフォが同郷のシチリアから出稼ぎ目的で密入国してくる。最初は、エディも歓迎するが、キャサリンが色男ロドルフォに徐々にひかれていくようになると、彼らに対する態度が豹変する。そして、自分の気持ちを抑えきれなくなったエディがとった最後の手段は……?