太陽劇団が22年ぶり来日!新作公演『金夢島』のメインビジュアルほか公演情報解禁!!

2023.06.22

世界が賞賛を惜しまないアリアーヌ・ムヌーシュキン率いる伝説の劇団、太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)が22年ぶりの来日を果たすことに!新作公演となる『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』のメインビジュアルおよび、公演詳細が発表された。

太陽劇団は1964年にフランスで演出家アリアーヌ・ムヌーシュキンを中心に旗揚げされた世界屈指の演劇集団。25ヶ国以上、総勢約110名の多国籍・多民族のメンバーが集まっている。パリ郊外の劇団の本拠地はカルトゥーシュリ(旧弾薬庫)を改装し、劇場、アトリエ、食堂、住居まで備える舞台芸術の理想郷と言われている。
ヒエラルキーをもたない独自の劇団運営と集団創作によって舞台芸術の創造と劇団の在り方を革新し、独創的な作品を生み出し続け、唯一無二の演劇集団として、世界中の演劇に影響を与え続けている劇団だ。

太陽劇団は早くから東洋の伝統文化や民俗芸能に深い関心を示し、舞台表現に取り入れてきた。ムヌーシュキン自身も能、歌舞伎、大衆演劇など日本の芸能文化への憧憬を、劇団旗揚げ前から持ち続けてきたと言われている。2017年久しぶりに来日したムヌーシュキンは、世阿弥が流された佐渡島等を巡る中で本作『金夢島』の構想を固め、創作を始めた。2019年には京都賞を受賞し、その折には日本の演劇人や研究者たちとの活発な交流もあり、2001年以来となる来日の機運が盛り上がったが、コロナ禍で創作も滞り、来日公演も延期を余儀なくされた。しかし2021年秋『 金夢島』はカルトゥーシュリで初日を迎え、日本公演にも道が開けることに。そして、いよいよ今年、太陽劇団の実力を示す壮大なスペクタクルが、22年ぶりの日本上陸を果たす。

新作『金夢島』は、世紀の芸術家ムヌーシュキンが全身全霊の愛を捧げてきた東洋、わけても日本の文化芸術に向けての大いなるオマージュともいえる。そし て フランス現代演劇の至宝・太陽劇団の集大成 ともなる舞台が、彼らの憧憬の地・日本で公演されるということに、世界の文化人、芸術家、舞台人からも大きな注目を集めている。世界を舞台に大きな理想を描き、かつてない劇的な体験を創り手と観客が共に共有する――パンデミックの時代を越える太陽劇団の新たな挑戦は世界の舞台上演史に刻まれ、新たなレジェンドとなるだろう。

本公演は、今秋、10月20日(金)~10月26日(木)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演の後、11月4日(土)・5日(日)に京都・ロームシアター京都 メインホールにて上演される。両公演いずれもチケットは7月15日(土)10:00から一般発売開始。販売方法などの詳細は、決まり次第、ローチケ(webサイト)内でも発表予定。

魂を揺さぶる演劇の力太陽劇団が放つ劇的ダイナミズムに、ご期待あれ!!

アリアーヌ・ムヌーシュキンからのメッセージ

©まつかわゆま

親愛なる日本の皆さんへ
太陽劇団は初来日から
22年を経て、ようやく日本に帰ってこられることになりました。
2年以上の忍耐と努力、希望と失望、コロナとマスク、悲しい別れもありました。
でも、ようやく夢が実現します!
私たちの新作『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』を皆さんにお見せできることに、
俳優、スタッフたち劇団員全員が大きな感動に包まれています。
私たちの舞台は、夢の中の日本、時には悪夢のような、想像上の、時には風変わりな
熱烈に愛する日本です。
私は日本から私生活や芸術において多くの恩恵を受けました。
この公演はそんな日本に対する情熱的な愛と限りない感謝の気持ちを込めたものです。

太陽劇団が皆さんのもとへ。
日本へ。
10月に東京へ! 11 月に京都へ!

とても待ち遠しいです。
大変光栄です、私たちは。
近いうちに!

アリアーヌ
「演劇とはまさに人間性の祭典そのものだ!」
(フセヴォロド・メイエルホリド)

2023年2月2日、パリにて

【プロフィール】

©Archives Théâtre du Soleil

アリアーヌ・ムヌーシュキン(演出家/太陽劇団創立者・主宰)

1939年パリ生まれ。映画プロデューサーを父に持ち、早くから文化的環境の中で育つ。’59年ソルボンヌ大学在学中に演劇集団 A.T.E.P.( パリ学生演劇協会)を結成、これが後に太陽劇団へと発展する。’64年の太陽劇団旗揚げの前年に日本を旅し、この時の日本文化体験が、その後のムヌーシュキンの演劇人生に大きな影響を及ぼしたという。パリ郊外のカルトゥーシュリを拠点に独自の集団創作スタイルをとる太陽劇団だが、ムヌーシュキンの強力なリーダーシップのもと古典から現代劇まで多数の話題作を生み出してきた。映画『1789年』、『モリエール』などムヌーシュキンによる監督作品もあるが、舞台の映像化にも積極的である。一方で「エコール・ノマド」と称したワークショップを世界各地で開き、若き演劇人の育成にも励んでいる。これらの長年にわたる功績が評価され、2019年に第35回京都賞思想・芸術部門を受賞した。

関連企画も続々と!

今回の公演を記念し、展示会をはじめ太陽劇団によるワークショップなど、様々な関連企画が目白押し!

【関連展示】
太陽劇団『金夢島』来日記念特別展示
日時:2023年9月25日(月)~2024年2月29日(木)
会場:早稲田演劇博物館 3階常設展示「世界の演劇 ヨーロッパ・アメリカ」内
※詳細はこちらhttps://www.waseda.jp/enpaku/

太陽劇団作品などの上映(ロームシアター京都フィルムプログラム)
世界の先鋭的アーティストの作品世界を映像で体感できるプログラム。創設57年目を迎え、歴史と政治を主題とした数々の傑作を生み出し、国際的に高い評価を得るフランスを代表する太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)と、京都在住/マルチメディアパフォーマンス集団「ダムタイプ」の創設メンバーでありソロ・アーティストとしても独自の表現スタイルを追求し活躍する高谷史郎などの映像を上映。
※「金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima」京都公演チケット提示の方は無料で入場可

日時:2023年10月13日(金)~10月15日(日)
会場:ロームシアター京都
※詳細はこちら(https://rohmtheatrekyoto.jp/event/108548/

太陽劇団作品の上映会・アリアーヌ・ムヌーシュキンによるトーク
日時: 2023年10月29日(日)
会場:京都芸術劇場 春秋座(京都芸術大学内)
※詳細は決まり次第、https://k-pac.org/にてご案内

太陽劇団による演技ワークショップ
日時: 2023年11月1日(水)
会場:京都・ロームシアター京都
※詳細は決まり次第、公式サイト(https://rohmtheatrekyoto.jp/join/)にてご案内