劇団おぼんろ第24回本公演『聖ダジュメリ曲芸団』メインビジュアル&物語のあらすじ公開!!

2024.03.27

LIVEエンターテインメントビル「Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)」(東京都豊島区東池袋)内「Theater Mixa」にて2024年5月30日(木)より劇団おぼんろ第24回本公演『聖ダジュメリ曲芸団』を上演いたします。

この度、メインビジュアルの公開と同時に、あらすじを公開いたしました。一般チケット発売は4月7日(日)正午よりローソンチケットにて開始いたします。これまで数多くの物語を紡いできた劇団おぼんろは、国内外で高い評価を得ており、2023年6月にはモルドバ共和国で行われる国際演劇祭への招聘上演を実施しました。4回のスタンディングオーベーションを受け、現地メディアの独占取材が行われるなど大変高い評価を得ました。そんな海外での注目が高まる劇団おぼんろが豪華客演陣とともに織りなす新作『聖ダジュメリ曲芸団』の儚くも美しい物語の世界。是非、ご期待ください。たくさんのご来場をお待ちしております。

 

[あらすじ]

昔々、はたまた未来か、あるいは現在か・・・
貧しい街の片隅では、今日も聖なる害虫たちのサーカスが繰り広げられております。
生まれながらにして一族を失い、自らの寿命もさほど長くないと知ったダニの「イイワケ」は、短くも輝かしい一生を夢見て座長に仕えることにしました。一座は街の害虫駆除計画のための税金を支払うために、日夜必死でお金を稼ぐのです。

社会から取り残され害虫サーカスを始めた貧しい2人の、税金を取り立てる町役人、イイワケと共に大虐殺から逃げ延びた虚弱体質のダニ、先輩芸虫である職人気質のノミたち、そんな彼らを蔑み嫌い、いつか人間たちを駆逐してやろうと心に決めているマダニの兵隊。一座の害虫たちの報酬がわりに飼われている血吸わせ猫・・・個性豊かな命がけの登場人物たちが織りなす、童話的な叙情悲喜劇。聖ダジュメリとは? 物語は思わぬ方向に進み続け、そして終わらない終わりを迎えていく。

 

作・演出 末原拓馬 コメント

とどのつまり僕らは愛に関する物語を紡ぎたいのだと諦めて、誰にでもは受け入れられなくてもいいや、と腹を括って新たな物語に潜り込んでいきます。美しくないものの美しさに目を凝らして生きていけたらと思うのはこれまでと一緒で、それがおそらくは僕らにとってもお祈りのやり方なのだと思います。これが人生で最後に描く物語だったとしたら自分は何を描くのかな、なんて想像しながら描いてみます。一生懸命生きているつもりなのにどうにも自己嫌悪してしまう生きとし生けるすべての生き物への賛美歌になればと思います。本当は人魚の物語を描こうと思っていたんですが、ギリギリのところでダニの物語にしたのです。人間の物語では到底目撃できないような人間くさい童話になればと思っています。この物語が、どうかあなたの物語でありますように。

 

劇団おぼんろとは

劇団おぼんろは大人のための寓話を紡ぎ出すことを特徴とし、その普遍性の高い物語と独特な舞台演出技法によって注目を集めてきた。主宰の末原拓馬の路上独り芝居に端を発し、現在は4000人近くの動員力を持つ劇団に成長。抽象舞台を巧みに用いるおぼんろは廃工場や屋形船、オリジナルの特設テントなど様々な場所でも公演を行い、どんな場所でもまるで絵本の中に潜り込んだようなエンターテインメントを紡ぎ出してきた。語り部の息遣いが聞こえ、温度さえも伝わる迫力に参加者(観客)は胸を高鳴らせ、日常を忘れて物語の世界に浸る。野外での特設テントでの上演や、サーカスパフォーマンスとの融合にも挑戦し、2023年に3階建ての特設劇場にて上演された『ゲマニョ幽霊』はモルドバでの演劇祭へ招聘され、高い評価を得た。老若男女、国内外の観客から絶大なる人気を誇る劇団。

第22回本公演『ゲマニョ幽霊』より

第23回本公演『月の鏡にうつる聲』より

第23回本公演『月の鏡にうつる聲』より