『フィガロの結婚』~庭師は見た!~新演出 記者発表レポート

井上道義×野田秀樹―日本のクラシック界と演劇界の鬼才がタッグを組み、モーツァルトの名作オペラ『フィガロの結婚』に挑む!

 

各所から注目を集める本作品の全国公演開幕が迫り、このたび記者発表がおこなわれました。

 

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<前列右から左へ>
演出:野田秀樹さん、指揮・総監督:井上道義さん
<後列右から左へ>
フィガ郎(フィガロ)役:大山大輔さん、スザ女(スザンナ)役:小林沙羅さん、伯爵夫人役:テオドラ・ゲオルギューさん、アルマヴィーヴァ伯爵役:ナターレ・デ・カロリスさん

定刻になっても、会場中央の井上道義さんの椅子が空席のまま……マエストロ、譜面の読み込みに集中するあまり、記者発表の開始時刻を忘れていたとのことで遅れて登場するハプニングもありながら、記者発表は終始なごやかな雰囲気で進行しました。
野田秀樹さんにオペラの演出をやってもらうのが長年の夢だったと語る井上さん。いっぽうの野田さんも、「マエストロにいいお仕事をいただいたと感謝しています」と返します。

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登壇者の誰もが「ステージの上で東洋と西洋が融合する」と口をそろえる本作品。メインキャストのひとり、「スザ女」を演じる小林沙羅さんは「野田さんでなければ実現できないキャスティング。ワークショップも演劇の手法なので、オペラ歌手からすると初めての経験ばかり!」とも。

ちなみに…

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↑公演の副題にも入っている、本公演の“タイトルロール”ともいうべき「庭師アントニ男(アントニオ)」役は、劇団ナイロン100℃などでも活躍する俳優・廣川三憲さん。

廣川さんは記者発表には出席していなかったのですが、稽古の前に会場にいらっしゃいました。その時点ではすでに記者発表もフォトセッションも終了していましたが、「せっかくだからもう1回写真を撮ろう!」ということで、あらためてこんな笑顔のお写真も撮影したのでした。

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記者発表後、稽古場から届いた写真がこちら!

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↑写真右端が小林沙羅さん(スザ女)、その左隣がテオドラ・ゲオルギューさん(伯爵夫人)、手前の首から手ぬぐいを提げているのが大山大輔さん(フィガ郎)、その奥の青いTシャツ姿がナターレ・デ・カロリスさん(アルマヴィーヴァ伯爵)。

この写真からも「海外キャストは洋装」「日本人キャストは和装」であることがわかりますね。

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↑こちらは、記者発表には出席していませんでしたが重要なキャストのひとり、マルテン・エンゲルチェズさん(ケルビーノ役)と、野田さん。

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↑稽古中の野田さんとマエストロ井上さん。笑顔の会話から、何が生まれるのでしょう?

全国公演は5月の金沢公演を皮切りに、11月の熊本公演まで、全国10都市11会場で開催!日本で、新演出のオペラ作品がここまで大規模にツアー公演を行うのは前例がないとのこと。
歴史的な作品、絶対にお見逃しなく!