【囲みレポ】ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』

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 本日18日の舞台開幕を前に、永山たかし、滝川英治、Kimeru、豊永利行の4名が取材に応じた。本番前のゲネプロ直前の忙しい最中に登場した4人は、コスチュームに身をまといすっかり役柄になりきった様子だった。とはいえ…その役というのは、鉄道(路線)なのだが(笑)。既刊6巻、累計20万部を突破し、ドラマCDの発売などのメディアミックス化も図られている青春(あおはる)の大人気漫画『青春鉄道』の待望のミュージカル化。関東に存在する各鉄道会社の路線が擬人化されており、登壇した4名もすっかり路線になりきっていて、コメントも秀逸だった。

 

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 まずはキャッチコピー付きの自己紹介で世界観がいきなり炸裂。永山「一兆円稼ぐ男、東海道新幹線の永山たかし」、滝川「500系をこよなく愛す男、山陽新幹線役の滝川英治」、Kimeru「会長をこよなく愛する男、西武池袋線役のKimeru」、そして豊永「痴漢率No.1(一同爆笑)、埼京線役の豊永利行」(笑)。

 既に数々の舞台経験を経てベテランの粋に達している彼らが、久しぶりに再集結した形となる今回、それぞれが再会を喜び、それぞれの成長を認め、観客の皆さんにも同じように感じてもらえたらと舞台に臨んでいる。

 滝川のあまりの声の小ささに、永山が「ちっちゃいねえ、声!いつ突っ込もうかと思いながら聞いてたよ。」という優しくも厳しくツッコミを入れると、Kimeru、豊永も畳み掛けるように「舞台に出ている人とは思えない。」「本当に気合入ってるの?」と被せてくる。そこに余裕の笑顔で静かに対応する滝川。さすがのチームワークにこちらの頬も緩んでしまう、実にいい空気だ。

 

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 Kimeruは「2.5次元の作品はいろいろ観てきましたし、自分も出演してきましたが、中でもこの作品はとても難しいです。鉄男・鉄子や、マニアックな方向けの内容でもあるし、地方からのお客様もいらっしゃる中で関東の鉄道をどう表現するのかということも課題で、始める前からプレッシャーを感じていました。」というが、稽古を重ねていく中で何かを掴み取り、それぞれがそれぞれの役柄(路線)に対して愛着を持つようになっていったという。豊永は、役柄である埼京線の秩序を守ろうという、謎の使命感すら沸いているらしいし、Kimeruに至っては、もはや西武グループ全てを愛し始めているという(笑)。

 そしてさらに、仲間の路線についても同じように愛着が沸き始めているという。今日たまたま起こった高崎線での事故についても永山はこう語った。

「今日も、なんか、高崎線でイノシシが轢かれた事故があって、直也(高崎線役の郷本直也)大丈夫かなあって(笑)。それでなくてもメンタル弱いのに、すっかりやられてるんじゃないかって不安になりました。」

 

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 最後にお客様に向けての言葉をお願いすると、

 「ご覧になった方が“私の使っている路線を擬人化するとどうなるんだろう”とかが気になってくれたら」と豊永が言うと、Kimeruは、「おもちゃ箱をひっくり返したようなショートストーリーがたくさんの舞台なので、楽しんでください」とパワフルに語った。「個性的なキャラクターと個性的な歌を、パワフルな役者陣がテンポよく作り上げている」とますます舞台に期待がかかるひと言を添えた滝川の後、座長である永山が「これから何十年続けていくであろう第一歩を、今日踏み出せると思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします」とバシっと締めた。

 役者陣のチームワークと個性を楽しめることはもちろん、鉄道の歴史を楽しく学びながら、それぞれの路線の個性をも楽しめる、非常に稀有な作品。リラックスして、大いに笑って観てほしい。

 

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 新宿は全労済ホール/スペース・ゼロにて、11月23日まで上演中。

 

 

【公演情報】

ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』

日程:2015年11月18日(水)~23日(月・祝)
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ

★詳しい公演情報は下記ボタンにて!