劇団プレステージ番外公演「君のそばにいたいのに」
脚本・石田 明(NON STYLE)×演出・今井隆文 インタビュー

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2/12(金)よりCBGKシブゲキ!!にて開演!
脚本・石田 明(NON STYLE)、演出・今井隆文
劇団プレステージ番外公演「君のそばにいたいのに」

 

脚本・石田 明(NON STYLE)×演出・今井隆文 インタビュー

 

ただいま稽古真っ最中!
前回は演出を担当する今井隆文、そして劇団プレステージのメンバーから大村 学、株元英彰が登場してくれましたが、なんと今回は脚本を書かれた石田 明(NON STYLE)さんが登場です!

 

 あらすじを読んでも、チラシを見ても頭パニックでしょ(笑)??
それでいいんです!まったくの先入観無しに来て頂いて笑うだけ笑って、泣くだけ泣いて欲しいです。(石田)

 

―前回今井さんたちにインタビューをさせてもらった時、本公演「Have a good time?」が終わった後すぐに石田さんに今作のオファーをして、それから2人で何度も何度も打ち合わせを重ねたという話を伺いました。

石田 そうなんですよ。劇団プレステージとの付き合いももう何年になりますかね。一番最初は震災の時でしたからもう5年前か。今井君、(風間)由次郎、(猪塚)健太の3人と舞台『スピリチュアルな1日』で一緒にやらせてもらって、それから今井君とはいくつも共演させてもらいましたし、先日は僕の方から出演オファーをして「久馬君と石田君の演」という作品に健太と2人で出てもらったり。会うたびに何度となく「いつか劇団プレステージの作品を書かせてな!」とは言ってたんですよ。

今井 石田さんもお忙しい方ですし、脚本を書いて頂くなんてそう簡単にお願いできることではないので、「いつか絶対お願いします!」っていう感じだったんです。でも最近「もうそろそろちゃんと一緒にやってもいい頃なんじゃない?」みたいな話になっていて。スタッフ含めみんなも賛成してくれたので正式にお願いすることができました。

石田 僕も彼らが千本桜で頑張っている頃から観てますし、あの劇団プレステージが紀伊國屋サザンシアターに立って、あんなにたくさんのお客さんから大きな歓声を受けている姿を見てホントに感動したんです。その後すぐこの話が決まったので僕も念願叶って本当に嬉しかったですよ。

今井 石田さんはずっと僕らのことを見ててくれて、実はまだこの話になる前も「Have a good time?」の大阪・森ノ宮ピロティホールに顔を出してくれたんです。「ちょうどなんばグランド花月で舞台があったから」って仕事の合間を縫って差し入れを持ってきてくれました。

石田 「俺ってホンマに劇団プレステージに対してスゴく愛情あるんやな」って自分で思いましたもんね(笑)。

 

― その当時のインタビューで今井君が「千秋楽の最後の最後に石田さんが千本桜まで顔を出してくれたんですよ!!もうみんなで感激しちゃって」と嬉しそうに話してくれたのを思い出しました(笑)。満を持してのタッグですね。

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今井 ありがたいことです。「Have a good time?」を終えて次の作品をどうするか考えていた時、他の作品へ出演が決まっているメンバーもいたので全員揃わないのもわかっていましたし、僕の中ではここはひとつ新しいことにチャレンジする必要があるなと思っていました。次の作品は「Have a good time?」のような歌やダンスでエンターテイメント性を最大限表現する方向ではなく、プレステージの芝居を楽しんでもらえる作品にしたい思っていたので、“そろそろ”とは言っていましたが、まさかこのタイミングで「いつか劇団プレステージの作品を書いて下さいね」とお願いしていた石田さんとの約束が実現するなんて、本当に心強いしOKしてもらってありがたかったです。

―劇団プレステージを良く知る石田さんだからこそ、どういう作品がいいのか具体的なイメージをお持ちだったのでは?

石田 脚本を書くにあたって僕個人としてはお笑いに特化した作品も、ストレートに芝居で見せる内容もできるんですけども、彼らの良さを出すことを考えたらどうしても“笑い”の部分を省くことはできないなと。笑いもしっかりあって芝居で見せるところはちゃんと見せる、という方向になるのは僕も今井君も最初から共通認識を持っていました。今井君からオファーは頂いたものの、劇団のみんなはもちろんスタッフも含めてみんなが納得してくれるような作品でないと成立しませんから、何はともあれ事前に2人でそのための準備に入ったという感じでしたね。

「僕は石田さんのことを100%演劇人としてしか見てないです!」(今井)

「僕は今井君のことを100%芸人としてしか見てないです!笑」(石田)

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―最初に発表された「君のそばにいたいのに」のあらすじから受けた印象と、フライヤーのイメージビジュアルを見て、一体これはどういうストーリーになるのかわからなくなってしまって(笑)。そのあたりも狙いだということでしたが。

石田 まさに狙い通りです(笑)。まったくの先入観無しに見て頂きたいですから、最初は「恋愛ものかしら?」と思っていた方も多いかもしれませんが、さてどうなんでしょう(笑)。

今井 石田さんはずっと温めているネタもたくさんあっていろんな候補はありましたが、そのなかで「人が豊かになる」というテーマのお話があったんです。二人ともそれが一番ピッタリだと思いました。そこから石田さんがプロットを書いてくれてどんどん形になっていきました。

石田 僕ね、実はプロット書くのが苦手なんですよ

今井 石田さんはずっとそう言ってましたね。脚本を書いてしまったほうが早いって(笑)。

石田 書いているうちに「あそこも書きたい」、「ここもあったほうがいいかも」ってどんどん書きたくなってしまうんですよね。まとめるほうが逆に難しくて(笑)。今井君は劇団のこともメンバーのことも一番理解していますから、プロットを書いたら今井君に送って打ち合わせして、書き直したらまた見てもらって打ち合わせしてを繰り返しましたね。

今井 僕もいろいろ意見を言わせてもらったんです。2人の間である程度まとまったものを今度はスタッフに見てもらってまた直して。それをまた何度も何度も繰り返して。

石田 そういうプロセスが本当に楽しかったんですよね、なんか“みんなで作ってる”という実感があって「こういうのがチームっていうんだな」としみじみ思いました。NON STYLEにはないやり方ですから(笑)。

今井 (笑)。ホント楽しかったです。石田さんはすでに稽古場にも来てくれたんですよ。

 

―実際に演じられているのをご覧になった感想はいかがでしたか?イメージ通りでしたか?

石田 もうね、みんなが愛おしいというかね(笑)、嬉しかったですよ、、、。僕が書いた役に対してみんな奮闘してくれていて、一喜一憂しながらその人物像を追っている姿を見ることができたのは脚本担当としても本当に嬉しかったです。それぞれが役を掴むのに迷っているのもわかるし、でも迷えば迷うほどその人物に対する考察が広く深くなるのもわかるので「迷え~、迷え~」って思いながら見てました(笑)。

今井 そんな中で石田さんがある役を実演してくれたんですよ!それがとてつもなくオモシロくて、思わず全員が膝を打つみたいなことがありましたね。

石田 普通はそんなことしないんですけども、自分が思い描いていたその役の雰囲気を伝えるために「この役はこういう部分もあるんだけど・・・」というのを実際にやってみたんです。

今井 それを見たその役のメンバーはスゴく変わりましたもんね。イメージが膨らんだんでしょうね。

―脚本を書いている時に石田さんの頭の中で生まれた“イメージ”と、実際に役者が演じる“リアル”は必ずしも一致するとは限りませんよね?

石田 同じであることはほとんどないですし、そういうものですよね。本来は脚本を書いて演出家に渡した段階で「あとはお任せします、好きなようにやってください」と思うものですけれども、書いている時から僕の中にも明確なイメージがあるので、いざ本番を観た時に「あれ?あそこはこんな風に理解されたんだな・・・ふ~~ん・・・」と思ったり、想像とは違う仕上がりになっていることは良くあります。でもそれでイイと思うんです。今井君にも「僕が書いている台詞はあくまでガイドラインであって、キーになるフレーズは残して欲しいけれど言いたい事が伝わるならどんどん変えていっていいよ、好きに壊していいから」って言いました。

今井 僕も「演出する上で脚本をそのまま、という訳にはいかないと思いますので、現場でいろいろ変えさせて頂くこともあると思います、すいません!」って先に宣言させてもらいました。今まさに稽古真っ最中で今日初めて通し稽古をやったんですが、途中で止めたり直すことなく全部やりきってしまうくらいオモシロかったんですよ。とにかく今回のキャスティングは皆さんにビックリしてもらえるだろうし、まだまだオモシロくなると思います。石田さんはもちろんですが、今回も最強のスタッフが揃いましたから、「Have a good time?」とはまた違った劇団プレステージの新たな代表作になるかもしれません。

石田 本当にスゴイなと思うのは「こういう小道具があったらいいだろうな、でもなかなか作るのは大変だから無くても仕方ないな」と思っていたような道具が全部用意してあるんですよ。ビックリしましたね。良く考えてくれているなと思いました。

今井 「お前がやりたいなら手伝ってやる!」と言ってくれるスタッフなので、この物語の世界観を作る上で重要なアイテムは全部用意してくれました。本当に心強いチームワークです。この作品に出演できない由次郎や健太が羨ましがるだろうなあ(笑)。

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―先日今井君が「僕は石田さんのことを100%演劇人としてしか見てないです!」と言ってましたが、スタッフ、メンバー含め制作現場がイイ雰囲気なのはその空気がお客さんたちにも自然に伝わるでしょうから、客席の反応も楽しみですね。

石田 そんなこと言ってもらって嬉しいなあ・・・(笑)。逆に僕は今井君のことは100%芸人としか思ってないですけどね(笑)。

―メンバーからは「石田さんは笑いに厳しいからスベらないようにしなくちゃね」という声もありました。

石田 そう思うとスベるんです(笑)。嘘をつかず、素直に物語を追ってくれればいいと思います。そうなるように書いてます。もしスベったらそれは俺のせいです。この作品で劇団プレステージのいいところ、“演劇好きが集まっていて一生懸命お芝居をしている”そういう彼らが本当にオモシロい作品に出会えばもっとオモシロくてもっと芝居ができる人たちなんだと思ってもらえるはずなんです。だから僕が書いた脚本で彼らがもっともっとオモシロいと思ってもらいたいし、彼らが自信を持って演じてもらえるような作品になってくれたら何より嬉しいですね。

―お話を伺いながらもやっぱり「君のそばにいたいのに」がどんな物語なのかはわからずじまいでした・・・

石田 いいんです(笑)!頭パニック状態で来てもらって、笑うだけ笑って泣くだけ泣いて欲しいです。

 

―では今作の見どころ、そして読者の皆さんへメッセージをお願いします!

石田 「君のそばにいたいのに、相手のことを思えば思うほど自分がいないほうがいいんじゃないかと思ってしまう。」切ないくらい優しい気持ちが実はいろんなことを救ってくれているってありますよね?誰かを想う気持ちって本当に大切なんです。そういうことが深く考えられる作品になっていると思います。僕はそういうトーンで今作を紹介しておこうかな(笑)。

今井 今回はこれまで皆さんが観たことのないキャスティングでお届けしますし、あらすじ、チラシ、いろんな伏線があります。いつも劇団プレステージを応援して下さる方も、石田さんのファンの皆さまも、そして劇団プレステージを観てみようかな、と思ってくださっている皆さんに楽しんで頂ける作品になると思います。楽しみにしていてくださいね!

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すでに千秋楽は完売。平日公演をわずか残すのみとなっている注目の劇団プレステージ「君のそばにいたいのに」は2/12(金)よりCBGKシブゲキ!!にて開幕です!お楽しみに!

 

 

 

<あらすじ>

僕は君との時間が好きだった。君といるととても優しい気持ちになれる。君も僕の前ではあどけない笑顔を見せてくれた。
だから、僕は君と二人でずっと笑っていたかった。 君といる時間はあの頃のように「しあわせ」だった。だから僕はあの頃のようになれると思っていた。
でも違った。僕が君のことを想えば想うほど「しあわせ」は遠退いていく。僕が君と笑えば笑うほど、僕たちは何かを失っていく。

君のそばにいたいのに・・・。

そして、そばにいてほしいのに。

神様はイジワルだ。

 

 

劇プレ

■脚本■ 石田 明(NON STYLE)

■演出■ 今井隆文

■出演■
今井隆文、岩田 玲、大村 学、春日由輝、株元英彰、城築 創、小池惟紀、向野章太郎、坂田直貴、園田玲欧奈、髙頭祐樹、高橋秀行、長尾卓也、原田新平

※出演者は変更になる場合があります。

■会場■ CBGKシブゲキ!!(http://cbgk.jp
〒150-0043 渋谷区道玄坂2-29-5 ザ・プライム6階 Tel. 03-6415-3363

■日程■
2016/2/12(金)~21(日)

2/12(金) 19:00
2/13(土) 14:00/19:00
2/14(日) 14:00
2/15(月) 19:00
2/16(火) 19:00
2/17(水) 14:00/19:00
2/18(木) 19:00
2/19(金) 19:00
2/20(土) 14:00/19:00
2/21(日) 14:00

※開場は開演の30分前

■チケット料金■ 前売4,500円/当日5,000円(全席指定・税込)

■一般発売日■ 発売中!

■ローソンチケット
0570-084-003(Lコード:33445)
0570-000-407(オペレーター対応)
http://l-tike.com/(PC・携 帯共通)

■ご注意事項■
※未就学児童はご入場いただけません。
※車いすでご来場のお客様は、チケットご購入後、アミューズチアリングハウスまでお知らせください。

■公演・チケットに関するお問い合わせ■
アミューズチアリングハウス
Tel. 03-5457-3476(祝日を除く月~金 15:00~18:30)

■主催■ アミューズ

■協力■ 株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー

■企画・製作■ 劇団プレステージ アミューズ