4月1日にパルコ劇場にて、中谷美紀主演の舞台『猟銃』の会見が開かれた。
中谷美紀が一人で三役を演じる『猟銃』は、2011年に日本やカナダで上演された舞台の再演。アカデミー賞受賞歴を持つ映画監督であり、NYメトロポリタン・オペラも手掛ける演出家、フランソワ・ジラールにより、新たな演出が加わった本作品。
登場人物は妻、愛人、そして愛人の娘。三人の女性の「手紙」に込めた一人の男への其々の愛を中谷美紀が体当たりの演技で表現。万華鏡のごとく、「愛」のかたちを演じる。
会見には、20歳の女性、薔子の三つ編み姿の中谷、演出家ジラール、そして共演するフィジカルアクターのロドリーグ・プロトーが出席。初日を前に「緊張します」と答えた中谷だったが、共演者と目を合わせることが無い舞台だったせいか、一人で芝居をしていたという意識があったという前回に比べ、今回はジラールの演出により、暗がりでプロトーと対面することにより、「二人で演じられることができた。より深みを増していると思う。」とコメント。
ジラールは中谷のことを「素晴らしいバランスを持っており、演出をするにおいて満足できるコラボレーター。魔法のようにすぐに芝居に反映してくれるので、責任を感じている。」と高評価。中谷もジラールのことを、「演劇界の父でもあり母でもある、心豊かに演出してくださるあたたかい存在。台詞に真実があるか瞬時に見抜くため、気が抜けない。」とコメント。
本作品は台詞が独白形式で一つ一つが難しく、前回は覚えるのに一ヶ月かかったという中谷。今回は10日間しか覚える期間がなく、「パルコ劇場が閉まってしまうのなら延期しようかな…(笑)」と言いつつも、「5年経ってより深く味わえるようになり、苦しみながらも楽しんでいます。」と前向きなコメントを残した。
最後に中谷は「愛とは何なのだろうと、お客様に問いかけ、考えてもらう物語。毎日魂を込めて演じるので、ぜひ劇場に遊びに来てください。」と伝え、会見は終了。
舞台『猟銃』は現在上演中のパルコ劇場の他、新潟、京都、愛知、兵庫、福岡の5会場で巡回する。
以下は会見後に行われた公開ゲネプロの様子。
【公演情報】
PARCO PRODUCTION
猟銃
日程・会場:
2016/4/2[土]~24[日] 東京・PARCO劇場
2016/5/4[水] 新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
2016/5/7[土]~5/9[月] 京都・ロームシアター京都 サウスホール
2016/5/14[土]・15[日] 愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2016/5/21[土]・22[日] 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2016/5/27[金]~29[日] 福岡・北九州芸術劇場 中劇場
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