大きな虹のあとで~不動四兄弟~ 
入江甚儀×市川知宏×竜星涼×山本涼介 出演者インタビュー

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「4人で一緒の舞台に立つのは初めてです。一緒にレッスンをしたり切磋琢磨してきた僕ら4人だからこそ表現できる関係性と、さらに稽古で磨きをかけて表現できること。それに勝るものはないと思います。僕らの強みを最大限生活かした作品を楽しみにしていてほしいです。」

 

注目の若手俳優4人が兄弟役で初共演する舞台「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」。
それほど遠くない昔、この国がまだ戦争で戦っている頃の、切なくも温かい『家族』をテーマとした物語。
主演の入江甚儀、市川知宏、竜星涼、山本涼介に今作への意気込みを聞いた。

同じ事務所に所属している4人。右も左もわからず飛び込んだこの世界で、学生時代の初顔合わせ当時から苦楽をともにしてきた、いわゆる”気心の知れた仲“。個々に共演はあるものの、一緒に舞台に立つのは今作が初めてだという。

 

―共演する話を聞いたときの率直な感想を教えていただけますか。

市川
僕は素直に嬉しかったです。レッスンでは一緒に芝居をしていましたし、映画やドラマで共演したことはあっても、一緒に芝居をするシーンはなかなか無くて。楽しみなのはもちろんですが、正直“知っているからこそ”の緊張感を感じている部分はありますね。」

竜星「普段は個人個人で仕事をしていますが、出会って8~9年の時を経て、それぞれがいろんな経験をした今だからこそ、こういう形で4人揃って作品に臨めるのは本当に嬉しいです。自分たちがそれなりに成長したからこういうお話をいただけたのかな、と思いました。個人的には、舞台に出演するのは久しぶりです。舞台って修行に行くような感覚があるんですよね。この企画も大きな挑戦だと思いますが、僕にとっても挑戦です。」

入江「僕ら4人を主演に選んでくれたことに驚きましたし、面白いチャレンジだと思いました。今回僕らは兄弟の役ですが、それぞれの配役がまた本人に合っているんですよね。イイ意味でやりやすいですし、普段の僕らの関係性を十分に活かす要素は備わっていると思います。演出の秦さんは僕らのレッスンの先生でもありますから、お互いを良く知った上でどんなキャラクターを作れるか、観てくださる皆さんにちゃんと伝えられるのか、今からドキドキしています。」

山本「実はすこし人見知りなところがあるので、今回の舞台のように初めから気心の知れたメンバーなのは安心しますね。僕は普段から末っ子みたいなイジられるポジションにいるので、そのキャラをうまく活かせられたらイイなと思っています。」

 

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―「それほど遠くない昔」とはいえ時代背景が戦時中の物語と聞いたときはいかがでしたか?

市川
「正直明確には想像が及ばないんです。戦争に対する知識はあまり無いですし、当時の人たちがどんな生活をしていたのか、ぼんやり知っているようで実は全く知らなくて。稽古が始まるまでに勉強も必要だし、資料館や記念館など実際に足を運んで少しでも体感しようと思います。」

入江「戦時中というと坊主頭のイメージもありますし、当時の時代背景を忠実に再現するならそうするのが正しいのかもしれませんが、外見から役作りをしてそれを“よくやった”と思っていただくよりも今作で見せたいこと、伝えたいものはそこじゃないと思うので、物語の本質をちゃんと伝えられるようにしたいですね。」

 

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―今回、チャレンジしたいと思っていることはありますか?

市川「僕の役柄はつらいことも悲しいことも全部笑いで吹き飛ばすというキャラクターで、実は僕、そういうキャラクターを演じたことがないんです。普段の自分もそういうタイプではないので、そこは吹っ切ってナチュラルに見えるようにしっかり演じたいと思っています。」

竜星「演出の秦さんも仰っていましたが、この機会を「なぜこの職業を選んだのか、役者という職業が楽しいものだと再確認する場所」にしたい思っているので、とにかく一生懸命演じることを楽しむつもりです。楽しんで芝居をして、お客さんに表現することが楽しくて、だから俺はこの職業を選んだんだ!ということをこの舞台で再確認できるようにしたいと思っています。」

入江「1公演につき150名くらいのお客様が入る会場なので、普通に話す声でも十分聞こえるくらいです。その距離感だからこその伝わり方があると思うんですね。舞台で演じてはいるけれど、限りなく自然体に近いお芝居ができる環境なのはとても楽しみですし、自信を持って芝居を楽しみたいです。物語の中では誰にも注目されないキャラクターではありますが(笑)、自分が演じることでお客さんの一番近いところにいる存在になりたいなと思っています。」

山本「僕もクールな役とか、感情をあまり表に出さない役が多かったんですが、今回演じる草太は明るくて爽やかな役なのでこの役は挑戦だと思っています。あとは最後までエネルギーが持てばイイなあ(笑)。舞台は生ものなので相当エネルギーを使うし、声を張るので喉のケアも大事ですよね。草太は話すシーンが多いので、千秋楽まで全力で頑張ります!」

 

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―今作の見どころを教えてください。

竜星「この世界に入った時から一緒にレッスンをしたり切磋琢磨してきた僕ら4人だからこそ表現できる関係性と、さらに稽古で磨きをかけて表現すること。そこに勝るものはないと思います。僕らの強みを最大限活かした作品を楽しみにしていてほしいです。」

入江「台詞を言ったその先に涼介がいて、竜星がいて、知宏がそこに立っているんですよね。演じているとわかっていても、どう考えても他の現場と違ってそんなにスパッと割り切れる感覚にはなれない気がします。実際の関係性がリアルに混ざって、お客さんにも伝わりやすくなってくれたらいいですね。」

市川「稽古でも「ここをこうした方がもうちょっとこうなるんじゃない?」みたいな意見をお互い言いやすいですし、信頼があるからこそスムーズに、円滑に、時には厳しく、素直に意見のやり取りができるので良い作品ができると思っています。」

入江「ちょっとやそっとの関係性じゃないからね。」

竜星「若手の中では僕たちが一番最初のメンバーだよね。一緒にツライこともそれなりにありましたし(笑)。そういうことも乗り越えてここまでやってきた仲ですからね。役作りだけで作れるような関係性じゃないですよ。まさに兄弟、家族のような仲間ですから。」
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―最後に舞台にかける意気込みと読者の皆さんにメッセージをお願いします。

山本僕自身、戦争についてもその時代についても詳しくなかったけれど、僕がまずそういうことを学んで、伝える側の立場としてちゃんと“伝えられるもの”を自分の中に持って皆さんの前に立ちたいと思っています。今に繋がっているその時代の空気、変わらない絆、少しでも皆さんに感じてもらえるよう、大切に演じていきたいと思います。ぜひ劇場にお越しください。」

入江「とにかく、観に来てくださる皆さんに楽しんでいただきたいです。ファンの皆さんはもちろん、僕たちを昔から知ってくれている方たちにも観ていただきたいですし、時代背景や戦争とは…みたいなところはあまり意識せず、肩肘張らずに普段の僕たちを観るつもりで純粋に楽しんで欲しいです。僕たちが見せたいのもそこです。そう思って来ていただけたら嬉しいです。それともう1つ。映画でもドラマでも、いつの時代も戦争をテーマにした作品はたくさんありますが、やっぱりそれは「忘れてはいけない出来事」だから、経験していない人たちが多くなる中で、みんなが忘れないように作品として残して語り伝えているんだ思うんです。だから僕らが携わるこの作品がキッカケになって、みんなの当たり前として「戦争はよくないもの」と受け止めてもらえる糸口になってくれたらと思っています。」

竜星「「舞台はちょっとハードルが高いかも」という人もいるかと思うんですが、僕らの舞台を観に来てくれた人たちはその日のその時間、わざわざそこに集まってくれるわけですから、僕ら4人の熱量、エネルギーを感じてもらえるよう、少しでも感動したり心を震わせたり、「面白かったな」と思ってもらえるよう、全力でエンターテイメントをお届けしたいと思います。」

市川「この記事を読んでいただいたみなさん。「あ、こんな舞台があるんだ」と知っていただいたら間髪いれずにチケットを手に入れていただきたい(笑)!僕ら4人が真摯に作品に向き合い取り組んで今作を作り上げていきたいと思います。4人が同じ舞台に立つ姿を観ていただきたいのはもちろんですが、戦争の時代があって実際に悲しい出来事があったことも知ってもらいたい。少しでも皆さんにいろんなきっかけをお届けして、皆さんが少しでもそれを持って帰っていただけたら嬉しいです。」

竜星「そうだよね。毎日の生活があって、家族があって、友達がいて、普通に恋愛をして、みたいなことは当時もその時代なりに変わらずあったと思うんですが、戦争が彼らの人生を大きく変えてしまったんですよね・・・。今回の舞台がキッカケになってそういうことを知る一歩になったら嬉しいです。」

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【公演情報】
「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」

日程:2017/8/29(火)~9/3(日)
会場:東京都 ザ・ポケット
【住所】東京都中野区中野3-22-8
【アクセス】JR中央・総武線/東京メトロ東西線 中野南口より徒歩5分


演出:
秦秀明

脚本:ニイボシアタル

出演:入江甚儀、市川知宏、竜星涼、山本涼介 ほか

 

★詳しいチケット情報は下記ボタンにて!