『ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~』 井上芳雄 インタビュー

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初演キャスト陣で贈る不朽の名作をぜひ劇場で!
 

日本でも広く知られるジーン・ウェブスター作『足ながおじさん』をベースにした、出演者はたった二人のミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』が3年ぶりに上演される。知的で紳士、でも一風変わった若き慈善家・ジャーヴィスと、孤児だが溌剌としていて聡明なジルーシャを、2012年、2014年に続き、井上芳雄と坂本真綾がみたび演じる。

 

「真綾さんと、またやりたいねと言い続けてきたので、やっとやれる!という喜びでいっぱいです」と語るのは、今年も舞台に映像にコンサートにと例年以上に精力的に活動中の井上芳雄。ジャーヴィス役に関しては「彼は最初、人に対して警戒心が強く人嫌いで、偏屈なところがある人物。そのジャーヴィスが、ジルーシャと知り合うことで徐々に変化していくところは、自分でも特に意識して演じている部分です。また多くの人を援助して救う立場にあるのだけれど、彼はきっと自分も救われたいと思っているんですよね。誰かと一緒にいたい、誰かの力を借りたい、そういう気持ちを素直に出せない人でもある。そんな不器用な彼に共感すると同時に、とても愛おしい感情も湧いてくるんです」と、思い入れもたっぷりの様子だ。

 

そして、実は同い年の坂本のことを「理想の相手役」と評している井上。「もう一度、あの二人の世界に真綾さんと行けることが本当にうれしい。またジョンに魔法をかけてもらえることも、それを今の自分たちが果たしてどう感じるのかも楽しみですしね。『足ながおじさん』というタイトルは知っているけれど、どんな物語かはよく知らないという方もいらっしゃるかと思います。でも実際に観ていただけると、思っている以上に深さもあって、愛すべき物語だということに気づいてくださるはず。とても女性好みの物語だとも思いますが、実は男性もジャーヴィスに共感して涙を流されている方も多いんですよ。とにかく老若男女が楽しめる作品です。それに初演キャストの私たちも、いつまでこの役を演じていられるか分かりませんからね。ぜひともこの機会に、劇場に足を運んでいただきたいです!」

 

インタビュー・文/田中里津子
写真提供/東宝演劇部

 

※構成/月刊ローチケHMV編集部 8月15日号より転載
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【プロフィール】
井上芳雄
■イノウエヨシオ 1979年、福岡県生まれ。2000年に『エリザベート』でデビュー以降“ミュージカル界のプリンス”と称され、舞台や映像で活躍中。

 

【公演概要】
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ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~

日程・会場:
11/1(水)~11/24(金) 東京・シアタークリエ
12/1(金)~12/3(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
12/16(土)・12/17(日) 愛知・中日劇場

音楽・作詞:ポール・ゴードン
原作:ジーン・ウェブスター
翻訳・訳詞:今井麻緒子
脚本・演出:ジョン・ケアード

出演:
ジャーヴィス:井上芳雄
ジル―シャ:坂本真綾