池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE 大野拓朗 インタビュー

iwp

IWGPの「カリスマ性」をリアルに感じてほしい

石田衣良のデビュー作にして、IWGPの名で強烈なインパクトを世間に与えた『池袋ウエストゲートパーク』が、初舞台化&ミュージカル化。小学校や大学時代を物語の舞台である池袋で過ごし、「作品の大ファン」だとも話す大野拓朗が主人公マコトを演じる。

大野「出演が決まったと聞いて、シビれました。マコトやキングなど、TVドラマ版の出演者の皆さんのカリスマ性が大好きで、憧れていたんです。その輪の中に入り、マコトとして生きることができるなんて感激です」

 

大野が演じるマコトは、池袋を愛し、池袋に愛される男。自身と重ね合わせる部分もあるようだ。

大野「池袋は、両親のように自分を包んでくれて、育ててくれた街。その気持ちをベースに、マコトはまっすぐ、熱く、温かく生きているけれど、たまに抜けているところもあると思うので、そこに愛らしさを感じていただき、ほっこりとした大野バージョンのマコトを楽しんでいただければと思います」

 

小説やドラマでは、池袋西口公園を中心に繰り広げられるカラーギャング間の抗争が観る者の心を刺激したが、今回は『SONG & DANCE』の通りミュージカル形式。ひと味違った形でIWGPの世界が表現される。

大野「ダンスと歌で、良い意味で小説やドラマとは別の色を出して、違う角度からカリスマ性を出していけたらいいなと思っているので、IWGPの新たな世界観に酔いしれていただけたらと思います」

 

さらに、舞台を囲む対面式の客席も、楽しみなところであり、作品の世界観を表現するキーポイントだ。

大野「客席に向かって芝居をしたり、カメラを意識して芝居をしたりという従来の考え方ではなく、その舞台上でただ生きるしかない。よりリアルにその場に生きているIWGPの世界を見せたいです」

 

脚本・作詞が柴幸男、演出・杉原邦生、振付・北尾亘と若い力が集結し、新たな表現で甦るIWGP。期待は高まるばかりだ。

大野「若いからこその“爆発”を、一丸となって創り上げていきたいです。作品のキーワードは『誰もが憧れてしまうカリスマ性』。幅広い表現のできるミュージカルで、登場人物たちの熱を、ぜひ五感で感じてください」

 

インタビュー・文/編集部

 

※構成/月刊ローチケHMV編集部 10月15日号より転載
表紙
掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)

ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【プロフィール】
大野拓朗
■オオノ タクロウ ’10年に俳優デビュー。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」では、主演ロミオ役を演じる。10/2からスタートしたNHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」に出演。

 

【公演概要】
main-1-1
池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE

日程・会場:
12/23(土・祝)~’18/1/14(日) 東京芸術劇場 シアターウエスト

原作:石田衣良(『池袋ウエストゲートパーク』文春文庫刊)
脚本・作詞:柴幸男
演出:杉原邦生
振付:北尾亘

出演:大野拓朗、矢部昌暉(DISH//)、染谷俊之 他