今度の舞台はフランス★ヨーロッパ企画最新作
全国ツアーも終盤戦!広島・福岡公演迫る!!
京都を拠点に活動し、最近はTV・映画など舞台以外でも個々の活動が多く見られるようになってきた劇団、ヨーロッパ企画。SF的シチュエーションの中で巧妙に張りめぐらされた会話を展開するコメディ作品を得意としていたが、近年は会話よりも「構造」で見せる笑いへと移行。今までに様々なテーマで作品作りに取り組んできた彼らだが、昨年上演した作品『来てけつかるべき新世界』で、脚本・演出を担当している上田誠が第61回岸田國士戯曲賞を受賞した。
そんな目覚しいし活躍で勢いに乗っている彼らの最新作『出てこようとしてるトロンプルイユ』。京都・高知・東京・大阪・愛媛・横浜公演と続いてきたこのツアーも、残すところ広島・福岡・四日市と終盤に!ローチケ演劇部では、今作のキャンペーンで稽古前に福岡を訪れていた彼ら(上田誠・石田剛太・諏訪雅・土佐和成・永野宗典・本田力)を直撃。
今作についての話を聞いた際、脚本を務める上田は「前回は大阪の新世界を舞台にしまして、今回はフランス・パリを舞台にした、“だまし絵”を中心に、それを取り巻く人々を描いたコメディです。まだ稽古前なので(取材時)、誰がどの役をやるかわ決まっていないですが、フランス人をやってもらう・・・ということだけは決まっています(笑)。パリの芸術の匂いが漂うシックな物語にみせかけて、今までよりもぶっ飛んだ話になりそうです。企画性コメディ好きのお客様には楽しんで頂けそうかなと」と構想を語ってくれた。
また、フランスが舞台になる作品いうことで、役柄はフランス人!? 役者陣への役作りについてたずねると、「最近ダイエットして35キロ痩せまして。今までは太っているキャラとして役をもらっていましたが、今回はどういった役がくるのかな?」と期待顔の諏訪に対し、「ま、太った人が小太りになったということなんで(笑)、単純に攻撃力が弱まったんじゃないかと思われないように、何か作戦を考えなきゃなと思っています」と間髪いれずにツッコミを入れる上田。そこに土佐からも「“攻撃力が弱まった”って(笑)」さらなるツッコミが入ると、「いやっ(笑)、弱まったと“思われないように”です。動きが機敏になったとかね」と今度は優しくフォローを入れる上田だった。
そして他のメンバーの役作りへの課題も気になるところだが、「前回は大阪のおっさん、今回はフランス人の紳士?アーティスト?労働者?労働者が演じやすいですが、いろんなフランスの作品をみたりして、フランスの匂いや血を通わせて舞台に立てたらいいなと思っています」と語った石田。そんな彼と同じく永野も「今回は、だまし絵がたくさん出てきますので、お客さんをいかに翻弄させるかもお芝居として重要ですが、フランス人を演じるということで、今(稽古前)は上田に僕らが翻弄されています(笑)。本当にフランス人としてお客さんを騙せるのか?そこが大きな課題で不安ですが」と、前作とは見た目からも大幅に変わるフランス人への役作りを模索中の二人だった。
続いて土佐からは役作りとは少し違い、「今回は『岸田國士戯曲賞』を受賞後の最初の作品となるので、上田さんは何も言いませんが、結構な緊張感を持って望んでいるのが伝わってきています。何かの雑誌で“マームとジプシー”の藤田さんが『受賞後はとにかく緊張する』と言っていたのを読んだので、お芝居作りはもちろんですが、上田さんがリラックスしていつもみたいに書けるようにサポートするのも稽古の1つのかなぁと思っていますので、全力でサポートします!」という、温かい言葉が投げかけられた。
そして最後に本田からは、「だまし絵が題材と聞いて、どんな作品になるのか稽古前の段階からワクワクしています。だから、自分の中では、稽古段階でワクワク・ドキドキ感が減ってしまわないよう、新鮮な気持ちのまま本番に挑みたいなと!」と、笑顔でこの作品への期待を語っていた。
ツアーも終盤となり、それぞれの役柄が熟した頃。残す広島・福岡・四日市公演では、彼らなりのどんなフランス人?が完成しているのだろうか?また、上田が描く“だまし”にはどんなぶっ飛んだものが待っているのか!?楽しみでならない。
ローソンチケットでは、残席わずかながらも福岡の12/1(金)公演分のチケットは発売中!詳細は下記よりご確認ください。
<公演情報>
ヨーロッパ企画第36回公演
『出てこようとしてるトロンプルイユ』
【公演日時・会場】
・11/28(火)19:00 広島JMSアステールプラザ 中ホール
・11/30(木)19:00、12/1(金)14:00/19:00 福岡・西鉄ホール Lコード82010
※広島公演と福岡の11/30(木)の公演は、[SOLD OUT]
※12/3(日) 四日市市文化会館 第2ホール公演はローソンチケットでの取扱いなし