音楽朗読劇『千夜星霜~商人アンヘルトの宴は砂に歌う~』│加藤将&MINATO インタビュー

奴隷商人の主人公を綴る音楽朗読劇 愛と絆の物語を2チーム制で描き出す

シリーズ累計観客動員数1万人を突破した、人気オリジナル朗読劇『文豪、そして殺人鬼』シリーズを手掛けるKADOKAWAとハピネット・メディアマーケティングが贈る、音楽朗読劇『千夜星霜~商人アンヘルトの宴は砂に歌う~』。岩井恭平が脚本、扇田賢が演出を務める本作は、奴隷商人のアンヘルトが自身にかかった呪いを解くために奴隷たちを率いて旅をする愛と絆の物語だ。公演は「ナジュム」と「カマル」の2チーム制で上演される。

「ナジュム」チームでアンヘルトを務める加藤将は「初めての音楽劇にワクワクしています!」と声を弾ませる。

加藤 物語は明るいトーンで始まりますが、読み進めるとアンヘルトがなぜ奴隷たちと過ごすのかということや、彼らの隠された過去や思いも描かれていて驚きの連続でした。人は変われるということや人間の本質を描いている作品なので、演じるのがとても楽しみです。

「カマル」チームでアンヘルトを演じるのはBUGVELのMINATOだ。

MINATO 主人公、しかもキラキラ系のキャラを演じられると聞いて、嬉しさと驚きが両方押し寄せてきました。しかも、音楽朗読劇という未知の世界への挑戦。完璧に頑張るぞという気持ちもありました。

加藤とMINATOが演じるアンヘルトは、「そばにいる家族・友人・恋人が20日以内に腐って死ぬ」という呪いに侵されている。

加藤 アンヘルトは優しい人ですが、優しい人間というのは大抵、過去に真逆の経験をしているものです。僕自身も元気で明るいイメージがあると思いますが、そこに至るまでにいろいろな人生を経験してきました。そうした僕の経験が、アンヘルトの気持ちを理解するためのヒントになるのかなと感じています。

MINATO アンヘルトはとても陽気だけど芯が通っていて、見た目や雰囲気とは裏腹に漢気がある、カッコ良すぎる青年。アルヘント一行のお互いを想い合う気持ちは家族のようで、温かい関係がうらやましくなるほど素敵です。改めて、演じさせていただくことが楽しみになりました。

音楽朗読劇である本作は、当然ながら音楽もポイントに。

加藤 ミュージカルが好きなのでお芝居でも歌が歌えるのが個人的には嬉しいです。ラストシーンにアンヘルトのソロ曲があるのですが、きっと感情がぐちゃぐちゃになっている状態で歌うことになるんだろうなと、今から大変だなと感じてニヤニヤしております(笑)。この作品は、日常のありがたみや人の優しさなど、言葉で伝えるのは難しい大切なものが詰まった作品です。アンヘルトたちの旅を通して、明日からの皆さまの活力をお届けできるよう頑張ります。

MINATO 歌唱部分では、音楽の力を使って表現することができるので、パワフルな作品になるのではないかと思います。台本を持って演じる朗読劇だからこそ、脚本に忠実に演じることもできると思うので、歌と相まって、よりこの作品の物語を丁寧に届けられるのではないかなと考えています。ただ、僕は舞台での歌は初挑戦。今から緊張していますが、共演者の方々とともに試行錯誤しながら頑張っていきたいと思います!

インタビュー&文/嶋田真己

【プロフィール】

加藤将
カトウ ショウ
ミュージカル「テニスの王子様」、舞台「刀剣乱舞」など、数多くの2.5次元作品に出演。

MINATO
■ミナト
日台ダンスボーカルグループBUGVELのメンバー。歌手・ラッパーに加えて俳優としても活躍。

※構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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