ミュージカル『刀剣乱舞』 祝玖寿 乱舞音曲祭|鳥越裕貴 インタビュー

©NITRO PLUS・EXNOA LLC/ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

9周年記念の“祝玖寿 乱舞音曲祭”を9都市で開催
シリーズを振り返るスペシャルな公演に

大人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」(DMM GAMES/NITRO PLUS)を原案とし、2015年より続くミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの9周年を祝う大型ライブ公演「祝玖寿 乱舞音曲祭」が全国9都市で開催される。
2016年に上演された「幕末天狼傳」以来、大和守安定を演じている鳥越裕貴も出演が決定した。

「9年間、ミュージカル本公演はもちろん、大型公演や海外での公演など目まぐるしく出陣してきて、今、いろいろな思いが巡っています。刀剣男士キャストのみんなとは、たくさん話をしてきましたし、お芝居について意見が食い違って言い合いになることもありました。でも、だからこそ絆が深まったのだと思います。思い出もたくさんある。僕にとって大事な作品です」

大和守安定は、新撰組の沖田総司が使用していたとされる打刀だ。

「初めの頃は、沖田総司の要素を多めに入れて役を作ろうと考えていましたが、当時、芝居に歌にダンスに殺陣にとたくさんのことをこなさなければならないこの作品に挑むには、自分に足りないものが多すぎて、そこまで深く掘り下げることができていなかったように思います。とにかく演劇として楽しんでもらえるようにお芝居をしっかり伝えたい。その意識が強かったです」

そうした意識が変わったのは、2018年の『結びの響、始まりの音』の上演前。

「脚本家さんから『自分の仕事に専念していいよ』と言われて、改めて大和守安定という役に向き合うようになりました。僕は、どうしてもキャストの間のバランスを取ることに目がいってしまうのですが、もっと自分自身を見つめ直そうと。役の上で言うと、加州清光と一緒の時は少し肩の力を抜いて、大和守安定らしさを強く打ち出す。そんなイメージを持って演じています」

今回、開催される「乱舞音曲祭」は、2020年にも「五周年記念 壽 乱舞音曲祭」として上演された。

「いつも公演の中で歌う楽曲『刀剣乱舞』が『壽 乱舞音曲祭』のためにアレンジされていたのですが、それを稽古場で初めて聞かせてもらった時、オーケストラの壮大なサウンドで、泣きそうになるくらい素晴らしくて鳥肌が立って。実際に、初日に披露した時も、お客さんの反応がすごかったことを覚えています」

周年記念公演だけに、スペシャルな内容が予想される今回の公演。

「久しぶりに登場する刀剣男士もいますし、全国各地で開催させていただきます。ぜひ熱い声援を送っていただけるとうれしいです。刀剣男士たちは皆さんの声援でより元気になりますから!」

インタビュー&文/嶋田真己

※構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載

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【プロフィール】

鳥越裕貴
■トリゴエ ユウキ 
’10年、舞台「イナズマイレブン」で本格俳優デビュー。ミュージカルや舞台を中心に活躍する。