舞台『ヘブンバーンズレッド』|結那&河内美里インタビュー

皆さんを“ヘブバン”の世界に連れ込めるように!

謎の生命体に襲われ危機に瀕している地球を舞台に、希望を託された少女たちの姿を描いたドラマチックRPGが原作の舞台『ヘブンバーンズレッド』。茅森月歌役の結那、蒼井えりか役の河内美里の2人は、本作への出演を心から喜ぶ。

結那 2.5次元舞台は初めてで、オーディションの時から月歌ちゃんを演じたいと思っていたので、決まった時は飛び跳ねるくらい嬉しかったです。初めてつかみ取った素敵な役なのでめちゃくちゃ頑張ろう!という気持ちでいっぱいです。月歌ちゃんはどんな子なのかが一見分かりづらくて、感情がジェットコースター。でも、そのつかみどころのなさが月歌ちゃんらしいし、正義感が強くて仲間想い。困っている人を放っておけないんです。みんなを引っ張る月歌ちゃんのパワーを尊敬しています。私は誰かについて行くようなタイプだから…月歌ちゃんみたいな強さを、私も持つべきだなと思いました。

河内 蒼井えりか役でと聞いた時には、自分とは違ったキャラクターだったのですごく意外で…。でも原作の中で好きなキャラクターでしたし、プレイしていても思い入れが強くなっていったので、とても光栄な気持ちです。描いている理想像があっても過去の経験や今の状況などがあって、尻込みしたり勇気が出なかったりすることってありますよね。そんな蒼井が、茅森との出会いや仲間の言葉で徐々に成長して、変わろうとしているんです。私自身は蒼井のような儚さはないですけど(笑)、共感したり、応援したり、寄り添いたいと思うところが蒼井にはたくさんあるので、私もいろんな人からの言葉を受け取って、蒼井がいると思ってもらえるように大切に演じていきたいと思います。

実際に原作をプレイし、ドハマりしているという2人。物語の持つ魅力をこう語る。

河内 しっかりとしたドラマがありながらも、他にない笑いやシュールさがあって、ギャグもたくさんあるんですよ。ワードセンスも含めてそこがこの作品の醍醐味。舞台でその部分がどんなふうに描かれるのか楽しみになっています。お話をいただいてからプレイしてみたのですが、早く続きを見たすぎて、寝る間も惜しんで遊んでしまいました(笑)。アクションもありつつ、ドラマにも心をどんどん持って行かれるので、没入感もすごい。これを舞台化しよう、って考えてくれた人、天才!って思いました。

結那 メインストーリーだけではなく個々のキャラクターごとに掘った物語があって、何度も見返しているんですけど、毎回泣いてしまうくらいなんです。人間の表の部分だけではない、攻めた部分も描かれているのがすごく良いと思っています。ただ私はこういうゲームに慣れてなくて、なかなか勝てず…。でも部隊編成を考えるのも楽しいし、もう家族でハマっているんですけど、恥ずかしながらお母さんの方が強くなっちゃって(笑)。早く続きを知りたいから、お母さんのを借りて次に進んでしまってるんですけど、ちゃんと自分で勝てるように頑張りたいです。

原作が人々に愛されていることを知っているからこそ、2人が舞台にかける想いも熱い。

河内 ストーリーなども含めて、まるっと愛していただけるように、私たちも作品作りに尽力していきたいと思います。“ヘブバン”の世界を楽しんでいただけるように頑張ります!

結那 すごくすごく愛されている作品なので、同じくらい舞台版も愛していただけるよう、しっかりと皆さんを“ヘブバン”の世界に連れ込めるよう、精一杯頑張ります!ぜひ劇場に足を運んでくださいね。

インタビュー&文/宮崎新之
Photo/村上宗一郎
ヘアメイク/木村美和子(dot)

【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
A:
結那 稽古場にはのど飴とか脚に貼る湿布!実用的なケアのアイテム。

河内 アクションがある作品だとアイスなどクールダウンできるもの。

※構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

【プロフィール】

結那
■ユイナ
「ミス・ワールド・ジャパン2021」で準ミス・ワールド2021日本代表。声優、女優、アーティストと幅広く活躍する。

河内美里
■カワウチ ミサト
女優、声優、シンガーソングライター。近作は舞台「リコリス・リコイル」シリーズ、舞台「アサルトリリィ・シュツルム」など。