『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Blessing Moment-|山崎大輝&猪野広樹 インタビュー

格式高く情熱的なユニット『Valkyrie』が7年ぶりに登場!

10周年を迎えた大人気スマートフォン向けゲームアプリ『あんさんぶるスターズ!』の舞台化シリーズ、『あんさんぶるスターズ!THESTAGE』の最新作が10月に開幕する。
『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~ Memory of Marionette ~(以下、MoM)以来、7年ぶりの登場となるユニット『Valkyrie』のメンバー、斎宮宗役の山崎大輝と影片みか役の猪野広樹に意気込みを聞いた。

山崎 発表された時、お客様から“嬉しい”や“待っていた”という声をたくさんいただきました。こうして再びValkyrie』としてやらせていただけることを本当に嬉しく思っています。

猪野 『MoM』の後、続きは2年後くらいかなと思っていたのですが……5年経った辺りで諦めていて。それが7年経って実現したので、驚きと同時にありがたいという気持ちです。

昨年、上演された「劇団『ドラマティカ』ACT4/魔女とお菓子の家」で、久々に共演したふたり。

猪野 懐かしさもありつつ、大輝が大人になったなと感じました。ずっとこだわりは強い人なんです。それは宗という役にも、役者としても合っていると思うんですけど。でも昔は“僕はこう思います!”と意見を返していたところを、一旦“分かりました”と飲み込むようになった。で、カウンターで思いも伝えるみたいな(笑)。

山崎 広樹くんはイイ意味で変わっていなかったです。何があっても“よっしゃ、かますか!”って腹を括る感じ。やっぱり広樹くんだなあと思っていました。

役や作品への向き合い方については、「同じ方向を見ていた」と口を揃える。

山崎 ものすごく当たり前のことなのですが、この作品を作るということは楽曲も含めた全てを、いただいた役である『Valkyrie』として演じるということなんですよね。そこで余計な方向に走らないと言いますか。作品を良くするために『Valkyrie』と真っ直ぐ向き合ったら、必然的にそうなっていた……という感じです。

猪野 摺り合わせをせずとも感覚が一緒だったので、ストレスがなかったですね。それに僕は大輝にリスペクトを持っているので、その大輝が“こうしたい”というものがあれば、やってみようという気持ちになっていました。

アイドル活動に勤しむ彼らが通う夢ノ咲学院の一大ライブ【返礼祭】の模様が描かれる今作。進級や卒業を控えた季節に、それぞれの成長が写し出されていく。

山崎 僕が思うに、宗は作中で大人になっていく人物。『MoM』の時は自分の考える芸術こそが正義だと突き進んでいた人間でしたが、時間軸が進むに従って、自分の間違いを間違いだと認められるようになる。大事な人たちのこともちゃんと見据えているし、時には母のように見守ったりと、すごく変化を感じます。

猪野 みかは宗が垂らした糸に自ら絡みにいって、マリオネットとして動くことが幸せだと心から思っていた人物。でも今作では、先を見越した宗がその糸を切り始める。彼らが生まれ変わる時期が描かれるので、心情の部分をしっかり表現していかなければと思っています。

山崎 パフォーマンスはさらに格式高く情熱的に、僕らとしては“よっしゃ、かますか!”という勢いでやっていきたいと思いますので、是非とも劇場に足を運んでいただければ。

猪野 ひとつのピリオドを打つ話なので、切なさを感じられるかなと。青春やアイドルって儚いものですし、その刹那的な美しい時間を皆さんと一緒に過ごせたらと思います。

インタビュー&文/片桐ユウ
photo/中田智章
ヘアメイク/林美由紀(山崎)、稲越夕貴(猪野)
スタイリスト/内田孝昭(山崎)、吉田ナオキ(猪野)

【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
A:
山崎 もらって困るものは避けたいので、お菓子だったら賞味期限が長いものだったり、楽屋に置くにしても、取っても取らなくてもいいようなもの。「もし良ければ取っていってください」というイメージで選びますね。
猪野 若い人が多い座組なら、カロリーが高いものを選びます。例えばドーナツとか甘いもの。年上の方が多ければ、日持ちのするお煎餅や羊羹など。受け取った方のテンションが上がるようなものがいいですね。

※構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

【プロフィール】

山崎大輝
■ヤマザキ タイキ
近作はパルコ・プロデュース 2025『星の降る時』など。ソロプロジェクト「眠りにつくまで付き合って」では意欲的に音楽活動を展開中。

猪野広樹
■イノ ヒロキ
数多くの舞台、ミュージカルに出演。近作は舞台『ブルーロック』4th STAGE、舞台『青のミブロ』など。