人気漫画がミュージカル化!
次世代を担う最注目俳優がW初主演
高松美咲による人気漫画『スキップとローファー』がミュージカル化される。田舎から東京の高校へ進学した素直で努力家の岩倉美津未と、そこで出会った都会的で優しいが心に葛藤を抱える志摩聡介。多様な人間関係を通して自分らしさを見つけ成長していく青春群像劇だ。岩倉美津未役の清水美依紗と、志摩聡介役の吉高志音がダブル主演を務める。
共に初主演で同い年。キービジュアルの撮影で初対面し、緊張の撮影だったと振り返る。
吉高 いきなり距離が近い撮影からスタートだったのでドキドキしました。以前から美依紗ちゃんの音楽活動をチェックしていて、共演できるのが本当に嬉しくて。曲も買って聴いています。
清水 嬉しい!(吉高さんについて)映像など拝見してとても素敵な俳優さんだなと。緊張の中にも親近感が湧いて会話も弾んだ撮影でした。ポーズが大変でしたが、頑張って長時間足を上げていました(笑)。
清水 原作の印象についてキラキラした瞳で魅力を語り合った。「一番心に残ったのは人の温かさ。ミュージカルとして命を吹き込み、新しい息吹を届けられたら。日常の中の小さな成長を丁寧に描く作品で、人との向き合い方が丁寧に描かれています。
吉高 ずっと大好きな作品で、作品やキャラクターに対する愛情をしっかり注ぎたい。高校生は大人になる一歩手前で、純粋に他人と関わる姿が眩しく、キラキラした気持ちを思い出させてくれます。
〈岩倉美津未と志摩聡介〉を〈太陽と月〉になぞらえる。
吉高 美津未ちゃんが前向きに照らす太陽なら、志摩君はその光を受けて静かに寄り添う月“頑張りすぎなくてもいいんだよ”と彼女が周囲に気づきを与えてくれるように、志摩君もまた優しく支える存在になる。
清水 志摩君は一見太陽っぽいけれど、心の中に秘めた本音を引き出すのはやっぱり美津未ちゃん。逆に美津未ちゃんから見た志摩君は大人びて冷静で、その姿を通して彼女も学んでいく。
役を演じる上で大切にしたいことは。
清水 美津未ちゃんは純粋で、まっすぐでいられなかった人を排除せずに、新しい視点で丸ごと受け入れてくれる。そんな人の多様さや複雑さを丸ごと愛せるような心で向き合いたい。
吉高 美津未ちゃんから受けるものを、ちゃんと受け止めようと。最初は壁を持っている志摩君が、彼女に出会って変化していく過程を表現できれば。
“キャラメル味と塩味”“体育館のシーン”など、原作の名シーン談義が尽きないふたり。どの場面が描かれるのかも気になるところだが、ミュージカルで表現することの魅力について、ミュージカル俳優として出演を重ねる視点で紐解いてもらった。

吉高 原作を読んで気づかなかった内面の心情が、歌になることでより鮮明に見えてくる。生の空間で
それが偽りなく伝わるのが魅力。今作で初めてミュージカルを観る方もいらっしゃると思います。
より繊細で深いところまで表現したい。
清水 思いが溢れて歌うという、その作品の中で生きることができる瞬間に、観客も役者自身も驚き感動を生む。それを私は“Surprise Yourself”と言っています。自分でも予想していなかった表現が生まれたものを楽しむことを大切に、心の奥の本音をしっかり表現できたら。
舞台は毎回空気感が違い、芝居も変わると口を揃える。
清水 どの世代にも青春を思い出させる物語で、不器用に一生懸命生きる姿が優しく心に残る。劇場で皆さんと一緒にその温かさを感じられるのを楽しみにしています。
吉高 舞台は観客に勇気や元気を与えるエネルギーに満ち溢れている空間。原作の素晴らしさとミュージカルでしか感じ取れない良さが掛け合わさった舞台体験を味わって。
インタビュー&文/岩村美佳
Photo/藤城貴則
ヘアメイク/伊藤こず恵
衣裳/川島加菜果
【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
A:
吉高 ケータリングからすぐになくなるものの僕なりの統計があって、一口サイズの手軽に食べられるものが結構早くなくなるイメージがありますね。手土産にはそういうものを選びます。「バターのいとこ」というお菓子がめちゃくちゃ美味しくてオススメです。
清水 先日、顔のスキンケアパックを差し入れしました。キャストの方は肌を大事にしている方が多いので、敏感肌とか、乾燥肌向けとか、すっきりしたい人向けとか、みんなが選べるようにいろいろな効能が入ったパックを差し入れしたらすごく喜んでもらえました。
※構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
清水美依紗
■シミズ ミイシャ
歌手、俳優、声優と幅広く活躍。近作はミュージカル『ビートルジュース』、ミュージカル『バグダッド・カフェ』など。
吉高志音
■ヨシタカ シオン
TVドラマ、声優としても幅広く活躍。近作はミュージカル『SPY×FAMILY』、ミュージカル『ジェイミー』など。
