信頼を寄せあう2人がバディの絆で魅せる
オリジナルアニメーション『時光代理人 -LINK CLICK-』。中国にてドラマ化、舞台化、そして日本でもアニメ放送やドラマ化など、多彩な展開を見せる人気作が6月にミュージカルとして上演される。トキ/程小時(チョン・シャオシー)を武子直輝、ヒカル/陸光(ルー・グアン)を佐奈宏紀が演じる。
武子 原作は最新作まで全部拝見しました。複雑な構造が好きでいろいろなタイムリープものを見ていたのですが、『時光代理人』は他人の意識に入って運命を辿っていくストーリーが新鮮で面白い。舞台で繰り広げていく難しさはありますけど、ミュージカルとして歌の表現で補うからこそ出せる厚みがあると思います。
佐奈 オムニバス形式だったアニメ一期の展開が、台本ですごくキレイにまとめられていてリスペクトを感じました。重要なところを抽出して表現していただいていますし、謎が謎を呼んでワクワクが増していく感覚を舞台でも表現できたら。ミュージカルは現実と非現実の境目を上手く馴染ませてくれる気がします。それに内側に溜めている表現も真っ向から伝えられる。歌で表現できる良さは多いですね。
写真を介した特殊能力で依頼を解決するトキとヒカルは、性格や能力が違えどもお互いを大切に思い合うバディ。武子と佐奈も8年前に舞台で共演して以来、信頼を寄せ合う仲だ。
武子 初共演以来、ずっと仲が良くて。熱い話もくだらない話もたくさんしてきました。佐奈くんが座長の作品ではいつも彼が引っ張ってくれていたので安心感がありますし、今回バディを組めて嬉しいです。
佐奈 武子くんが主演の作品だと聞いた瞬間に“出ます!”って返事しました。僕の主演作のときに武子くんが“佐奈が主演だと聞いたから出ることにした”と言ってくれていたので、今回は僕が恩を返す番。心のバイブスが近い、一緒にいて一番笑い合える相手です。
武子 直情的なトキと冷静なヒカルのやり取りは人と人とのぶつかり合いなので、芝居でも信頼している佐奈くんとできるのは心強いです。ヒカルの役作りは大変だと思いますが、彼は綿密に作り上げていくタイプなので多彩なものを引き出して芝居してくれると思います。
佐奈 ヒカルはクールだけど、僕は顔に出ちゃうタイプだから気をつけないと(笑)。武子くんはビックリするようなアドリブをしたり、誰も予想できない行動をしたりする点がトキと似ています(笑)。でも間違ってないことも多いので、座組を引っ張っていく力になると思う。
武子 間違えた場合はどうしよう(笑)。
佐奈 そのときは僕が引き戻すから大丈夫!そんなところの関係性も役と似ているかもしれない。写真の中にトキが“ダイブ”する瞬間、ふたりで手を叩き合うところは格好良く決めたいな。ヒカルの方はノールックだったりするから、任せるよ?
武子 空振りしないように練習しよう!
最後、物語のキーとなる「写真」に因んでふたりに思い出の一枚を聞いてみると。
武子 以前佐奈くんと共演した舞台の終演後に、みんなでファッションコーディネート勝負をしていたことがあって。初デートとかソロキャンプとか毎回テーマを決めて、SNSに上げる写真を撮って盛り上がっていました。最高だったのが、オタクコーデ!
佐奈 僕はその時にアイドルオタクのイメージで、サイリウムを50本くらいバンダナや靴下に差し込んで挑んだのですが、武子くんのジオラマオタクコーデには負けました。一眼レフカメラに模型を手にしていて、情報量と説得力が半端なかった(笑)。めちゃくちゃ楽しかった思い出の写真です。
インタビュー・文/片桐ユウ
