新感覚ゾンビアイドル系アニメがまさかの舞台化!
ゾンビとなった少女たちがアイドルとなって、佐賀県を救う――思わず突っ込みたくなる設定のアニメ『ゾンビランドサガ』。2018年のアニメ総選挙で年間大賞やアニメアワード作品賞など、数々の賞を受賞した話題アニメの舞台化が決定。ヒロイン役に抜擢されたのは、劇団4ドル50セントの本西彩希帆。
本西「最初にアニメを見たときから心を鷲づかみにされてどハマりしました。アニメとアイドルという私の大好きな要素が全部詰まっていて最高な作品です」
本西が演じるのは、突然ゾンビになってしまった平凡な女子高生・源さくら。
本西「さくらちゃんはアイドルに憧れている平凡な女子高生だけど、物語冒頭でいきなり死んでしまうんです。“嘘でしょ!?”って驚きましたけど、なぜか10年後に謎のアイドルプロデューサーによって、ゾンビとして蘇らされ、佐賀県を救うミッションを与えられるんです」
さくらと同じようにゾンビになった少女たちは7人組アイドルグループ“フランシュシュ”としてご当地アイドルに。
本西「フランシュシュの仲間たちはゾンビになる前は特攻隊長だったり花魁だったりと、“伝説”を残しているんですけど、さくらちゃんは平凡な女の子。“伝説”は持っていないけど、“普通だけど普通じゃない”というところが魅力です。誰かのために何かをするとき、常に率先して先頭に立って行動するんです。なんでも一番にやるというのはなかなかできないんですけど、さくらちゃんはそれができる子。凄いと思います」
さくらが使う唐津弁は、舞台版でももちろん再現される。
本西「私は千葉県出身で、方言らしい方言はないので、唐津弁を喋るのが今から楽しみです。方言女子って可愛いと思うので、そこを全面に出していきたいです!」
メインキャラクターすべてがゾンビというのも斬新だ。ゾンビを演じることへの抵抗を感じているかと思いきや、そこにはなんの躊躇もないという。
本西「見えないものを感じるホラー映画は怖いので嫌いなんですけど、ゾンビは見えているのでまったく平気です。もしも、自分がゾンビになったとしても、人を襲うよりも驚かせたいですね。頭を首から取ってビックリさせたり、腕をプラプラさせてみたり(笑)。人に迷惑をかけない範囲で全力で驚かせたいと思います。なので、ゾンビメイクをするのも今から楽しみです。観に来ていただいた方にはゾンビは可愛い存在と思って帰って貰いたいです」
期待は膨らむばかりだが、ゾンビ×アイドルという奇抜な設定をいったいどうやって舞台上で表現するのかも気になるところ。ストーリーやビジュアル表現、そしてフランシュシュのライブシーンはどうなるのか?
本西「アニメ制作スタッフ監修のもとに描かれる舞台オリジナルのシチュエーションがあったり、アニメでは1番までしか見られなかった楽曲のフランシュシュ7人でのダンスがフルで見られたり、どこまでやれるのかを今、詰めているところです。個人的には“フランシュシュ”の楽曲をいっぱい歌いたいと思っていますけど、どの曲を歌うかは観に来た方のお楽しみですね!」
インタビュー・文/高畠正人
Photo/中田智章
※構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
本西彩希帆
■モトニシ サキホ ’98年、千葉県出身。’17年より劇団4ドル50セントの劇団員として活動。数多くの2.5次元作品に出演している。